【初回限定値引き】のほんとうの意味
プロはこう判断している
様々な業種で【初回限定値引き】というものがあります。
治療院でも見かけることはありますが、みなさんはこの意味を理解していますか?
「意味?安いだけでしょ。」
と思っている方にとって、目からウロコの記事になると思います。
今回は、僕たちプロの目線から、【初回限定値引き】を実施している治療院と、そうでない治療院の違いについて解説します。
ボディケア業界の常識
治療院業界は、『治療系治療院』と『癒やし系治療院』に分かれています。
今回の【初回値引き】については、⇩のように分別されています。
治療系:値引きはしない
癒やし系:値引きをする
どちらが良い/悪いではなく、「治療したければ治療系へ」「癒やされたければ癒やし系」に行いけばいいと理解してください。
どちらの場合も、目的に合えば満足感は高くなると思いますし、逆を選んでしまうと満足感はえられません。
そして大切なのは、この2つは両立しないということです。
つまり、値引きを受けたかったら、症状の改善は二の次として、癒やされる目的で行ってください。
症状の改善を目的で行っても、思うような結果にはなりません。
なぜ癒やし系は値引きするのか?
癒やし系では、【施術=サービス・癒やし】と考えています。
満足できるサービスを提供し、リピートしてもらうことを第一に考えています。
そこでまずは、『お試し価格』を設定することで、1度でも来店してもらい存在を知って、気に入ってもらう活動を行なっています。
ただし技術レベルにはムラがあり、「今回の人はアタリだった/ハズレだった」ということが起こります。
また癒やし系は、リピート/売上目標の達成に力が入っているため、こんな⇩特徴があります。
・回数券をすすめられる
・かならず次回予約の話になる
・受付にさまざまな商品が並んでいる
これらは、マニュアルの中でススメることが決まっているだけなので、断っても大丈夫です。
店側も断られることには慣れています。
しかし、【初回限定値引き】を利用するからには、これらをススメられる可能性があることだけは知っておいてください。
なぜ治療系は値引きがないのか?
治療系では、【施術=医療】と考えています。
どれだけ病院が乱立しても、医療費の値下げ合戦が起こらない理由には、
・高レベルの技術/知識の習得には、必ず費用が発生すること
・提供する技術/知識の質を下げないこと
などが挙げられます。
つまり、技術の安売りをしないことで、来店いただいた方に安定的な医療を提供し続けることを第一に考えています。
そのことから治療系の店では、店舗により施術内容に違いはあっても、結果に差異が出にくいのが特徴です。
仮に値引きをするとしても、何回も来店した方に対してのみ行なうのが一般的です。
初回から、来店を誘発するようなことはいたしません。
癒やしと治療が、両立しない理由
両立しない理由は、病院に例えると分かりやすくなります。
例えば料金について、
治療目的の場合は、保険点数に基づく正規料金です。
美容目的は、初回お試し料金が存在します。
受けるサービスについても、
治療目的で病院へ行き、
「気持ちよかったー。先生また来ます!」
はないですが、
美容目的で病院へ行ったら、
「先生また来ます」
は不思議ではないと思います。
そもそも、やっていることと目的が全く違うので、両立はしないんです。
まとめ
【初回限定値引き】から読み取れる意味は、ご理解いただけましたか?
初回からの値引きをしてくれる店は、どんな店構えであれ、「疲れを癒やしてくれるところ」という理解でOKです。
しっかり日頃の疲れを癒やしてもらってください。
そして、治療系/癒やし系のそれぞれの特徴をまとめると、
<まとめ>
・治療系は、『症状が治るけど、割引はほとんどない』
・癒やし系は、『疲れが癒やされて、割引がある』
・いいとこどりの店は存在しない
その他、行く前から分かる治療系/癒やし系の見分け方については⇩の動画を参照にしてみてください。
みなさんが、目的にあった治療院に出会いますように。
ではまた
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