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「湿布」で胃腸障害が発症!

金曜日は、セルフケアや症例などをシェアしています。

今回は、「湿布」で胃腸障害が起きた症例をお伝えします。

症例

情報元は、DI Online(薬局・薬剤師のためのスキルアップ&マネジメント情報誌『日経ドラッグインフォメーション』(日経DI)が運営する、薬剤師のための情報サイト)です。

掲載日は2022/04/26。
澤田 康文先生(東京大学大学院薬学系研究科育薬学講座客員教授、薬剤師)によるものです。

<記事を要約>
80歳代の女性が、肩こりや腰痛の軽減のためにロキソニンテープを使用していた。

貼付け部位:主に腰と両肩(4~5枚)
貼付け期間:不明
新たな訴え:胃痛
対処:テープの使用を「1日1回1枚」にする
経過:胃痛は良好、再発なし。今後は、肩こり・腰痛に対する湿布を処方しないこととなった。

用法用量に注意

第一三共 ロキソニンSテープのHPより

ロキソニンSテープの専用HPによると、⇧のように用法用量についての注意書きがありました。

ただし、コレは市販薬である「ロキソニンSテープ」のもので、処方される湿布薬とは異なります。

膏体 コウタイ(粘着剤+薬物)は、使用する湿布により異なるので注意してください⇩。

・ロキソニンSテープ:1g
・ロキソプロフェンNaテープ100mg:2g

ロキソニンSテープだと上限は4枚ですが、ロキソプロフェンは成分が2倍なので上限が2枚ということです。

こんな時は医師に相談を!

湿布薬は、「『かぶれ』などの皮ふ異常」以外の副作用を想定していない方は多いと思いますが、先生によると⇩も副作用になるそうです。

・胃不快感
・上腹部痛
・下痢、軟便などの消化管症状
・肝機能検査値の上昇
・気管支喘息の患者では病態を悪化

気になる症状がある方は、医師や薬剤師に相談してみてください。

それではまた

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