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時代はフェムテック・注目すべきは吸水ショーツ!

フェムテックが盛り上がっています。

フェムテック(Femtech)とは、フェム(=femele女性)とテクノロジー(=Technology)を掛け合わせた造語です。女性特有の悩み、例えば、生理の悩みなどをテクノロジーで解決するプロダクトやサービスのことを指します。


日本でフェムテックといえば、デリケートゾーンコスメが主流でした。数年前から、ウォッシュを中心に発売され始め、たくさんのメーカーが参入し、「デリケートゾーンコスメ」という1つのカテゴリーとして市民権を得ています。

私も、性教育の一環としてデリケートゾーンコスメの啓蒙を積極的に行なっていましたが、実感値として、性教育部分の浸透はまだまだ浅いように感じます。

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(展示会より)

さて、フェムテックの中で、今年になって勢いを増しているのは、断然吸水ショーツ(サニタリーショーツ)でしょう。デリケートゾーンコスメの広がりとともに、海外ではこの吸水ショーツが既に販売され、日本にも上陸する動きは数年前からありました。私もその存在は知っていましたが、長時間経血を受け止めて臭いはどうなのだろうか、表面はどうなるのだろうか、衛生面では…と色々不安な面があり、まだ静観しているような状態でした。

そのような中で去年、ウーマンエキサイトさんにてサニタリーショーツの記事を書く機会がありました。その際に、編集部の協力も得ながら、各メーカーの吸水ショーツを一気に5ブランドほど試させていただきました。

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それから半年。

すっかり、吸水ショーツを愛用するようになり、その間ナプキンを一度も購入していません。


効果は私が思った以上のものでした。

この吸水ショーツは広がるだろう、と思っていたところ、今年になって、国産品が続々と開発、販売を開始。一気に市場が加速し、その認知度はグッと高まりました。


価格帯としては、何度も使えるということから5000円くらいのものが多かったのですが、手に取りやすい価格のものが登場し、あのGUからも登場したり、アスリートさんと共同で開発したものや、タレントさんが手がけるものまで、幅広くラインナップ。

https://www.peachjohn.co.jp/pj/special/pj21at/barbie/

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コロナ禍もなんのその、吸水ショーツという新しいプロダクトの選択肢がこれだけ広がったのは、大いに歓迎すべきことだと思っています。

ただ、心配なのは、デリケートゾーンコスメの時と同じで、

・選ぶポイントがわからない

・実際に試さないとわからないのでは?

という点です。

前述した、お試しした記事を掲載させていただきますので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。↓

https://woman.excite.co.jp/article/beauty/rid_E1602807577117/

実際、私も試すまではちょっと怖かったのですが、どのメーカーさんも生地は驚くほど優秀でした。

まず、メーカーによって違いますが、何枚もの層になっているので、その中で臭いや経血量を受け止めて、表面をさらりとさせる防水機能に優れ、抗菌効果があったり、また、受け止める経血量の容量なども目安として出してくれています。

ただ、個人によって、経血量はさまざまだと思うので、全ての方がこのショーツのみで過ごせるわけではないと思います。

プレ更年期の私は、全盛期よりもはるかに経血量が少なくなっていると思うので、そのことを考えると、まだ経血量の多い世代の方は、ショーツのみではなく、ナプキンを重ねるなど、自身の状態を見て調整は必要です。


この吸水ショーツを使っていて、私が特にストレスフリーに感じたのは、「ゴミが出ない」という点です。それは経血量にもよるので、ショーツをはくとゴミがゼロになる、とは申しませんが、少なくとも私は一切ナプキンを使わない生活になり、とても快適に過ごせるようになりました。

生理近くなれば、そのショーツを履いておくだけで安心ですし、外出時もナプキンを持っていく必要もありません。ちょっと多い日は厚めのタイプのものを履いておき、生理後半になったら、薄めのものを、とはきわけをすれば、問題なし。

最初の投資は確かに大きいかもしれませんが、この全くゴミを出さずに、心地いいのにエコな感覚は、まさにサスティナブル。

その投資以上のものだと感じています。

ポイントとしては、今後はビジュアルやフィット感、デザインなどでそれぞれ個性が分かれ、差別化されていくでしょう。

元々、サニタリーショーツはブラックや紺など暗めのカラーが多かったのですが、最近は、カラフルで可愛らしいカラーバリエーションのものが出てきたり、デザインも形も選べるようになってきています。

また、多い日のためにしっかりガードルのような厚みを持たせているブランドもあり、それぞれ特徴が違うので、その辺りをしっかりとチェックするといいですね。


フェムテックのものとしては、生理の悩みを解決するものが多いように感じますが、それだけ生理に悩みを抱えている女性が多い現れでもあります。

私たちが10代だった頃は、「生理は病気じゃない」と散々言われた時代でもありました。でも、今考えれば、症状は個人でかなり差がありましたし、私にとって1ヶ月に1度やってくるこの期間が、どれほど苦痛でストレスだったかわかりません。もっと知識が欲しかったですし、ケアの方法も知りたかった。少しでもこの辛さを緩和することができたら、違う10代が送れたのではないか、と今では思います。

それほどに生理の問題は人によって深刻になる場合があります。

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長女もこの吸水ショーツを使っていますが、10代の不安定な時にこそ、フェムテックは必要なんじゃないかと思います。実際にPMSは初潮からすぐに始まりますし、10代の子の生理の不安定さは大人以上です。

もっと自分の体を知り、なぜそういう機能が備わっているのか、というところから考え自分を大切にするきっかけにもなればいいですよね。

そういうことを考えると、まだまだ女性ホルモンの知識、生理の知識、体の仕組みなど、性教育の遅れが懸念されるところですね。フェムテックのサービスやプロダクトを使うと同時に、知識を広めていく必要性を深く感じています。

昔に作った性教育の紙芝居も、今考えると「フェムテック」の1つになるのかなと思いました。これもYouTubeで見ることができますのでよかったらぜひ。

「なぜ赤ちゃんは産まれるの?」です。



今後もフェムテックのプロダクトの進化に期待したいと思います!



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