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この優秀なオガライトなるもの

 うちのカナメくん。リテールセラピー的な性質があるにはあるが、一般的に言われているそれとは趣を異にする。

そういえば、私も仕事をしている時に休みがほとんど取れなくて、ようやく取れた休みに何をしたかと言うと、スーパーマーケットに行ってカートの上下段にカゴを乗せて、2つのカゴいっぱいの食材を買っていたことがある。

今考えると、その方がよっぽどリテールセラピーやってたのだなと思うよ。

カナメは、不必要なものをポンポンと買う趣味はないが、一度欲しいと思うと、それを我慢することはない。

が、価格を含めてめちゃくちゃ情報収集をして時間をかけて商品比較をしてから買うのである。なぜかと言うと失敗した時の落胆っぷりがすごいからだ。

納得してモデルを選定し、それを最も安く購入する方法を検討する。時には海外から個人輸入するということも考える。

ちなみに個人輸入は私の担当なので、彼は「これ買って」と私にリンクを投げてくるだけ(汗)。最後のポチるところくらい自分でできへんかと思うのだが。

その際に、送料や予想される関税の計算なども私の担当。だいたい送料を上乗せした段階で検討から外れることが多い。モノが大きいと送料もすごいからね。

長い間検討してようやく購入した薪ストーブなのだが、なんとサイズはLサイズだった。

私たち二人だけなのに?

私は、ホットクックやヘルシオオーブンを買う時に、大きなサイズを選ばずに夫婦二人暮らしを想定してサイズを決定した。

なのに、なぜ屋外の薪ストーブがLサイズなのさ。

カナメ「うちは車もないしキャンプに持っていく予定はない。屋上据え置きだから小さいサイズにする必要はない。それに。」

なんだよ。他にあるのかい、理由が。

カナメ「〇〇(ホームセンター)で買える薪のサイズが40センチなんだよね。Mサイズでもちょっと(薪を)斜めにしたら入るらしいんだけど、そんなリスクとれないがな。」

なるほど。地に足がついた理由だね。

競争にさらされているから、なんでもネットの方が安いと思いがちなのだが、輸送にコストがかかるような容積や重量のあるものは、送料無料とうたっていても商品価格にそれが転嫁されているらしく、意外と高いのだ

つまり、土や肥料などもそうだし、こういった燃料のようなものも、近所のホームセンターで買った方が圧倒的に安いのである。

我が家には車がないので、こういう大型のものを購入するときは、有料の配送サービスをお願いするのだが、そのコストが驚くほどに安い(汗)。なのでペットボトルの水を複数箱買うついでに、DIYに使う木材や園芸用品などをまとめて購入するようにしている。

つまり、実際に自分がそれを使う場合の燃料の入手についても、色々と考えているカナメくんである。

カナメ「大が小を兼ねないこともあるんだけど、これは典型的な大は小を兼ねるやつ。デカイの買っておいたら、市場に出ている燃料はだいたい入る。」

でもさ。庫内の大きさによって燃焼効率が変わったりしないのだろうか。まぁMサイズとLサイズの庫内の容積なんて誤差みたいなもんか。

カナメ「それで、オガライトっていうのがあるんだけど、これがまたすごい。オガライトって知ってる?」

私「はいはい。あの鉛筆みたいなやつね。オーストラリアでも暖炉でつかってたね。」

カナメ「オーストラリアの場合は、実は木の方が安いみたいなとこがあったんだけど、日本の場合は圧倒的にオガライトが安くて。これも〇〇(ホームセンター)で買える。そのオガライトも(長さが)40センチなんだよねー。」

ふーん。

カナメ「オガライトって、おがくずを固めたもんなんだけど。」

私「はい、質問!おがくずを固めるっていうのは、その接着に他の、たとえば接着剤みたいなものが使われていたりはしないの?」

カナメ「ない。それを固めただけなんだよね。広葉樹の方が火付きはいいけど短時間で燃え切っちゃう傾向があるんだけど、これは.......」

私「相当にhigh-density(高密度)だから尚良しってことなのか!」

なるほど。原料がソレなら、火付きもよくて比較的持ちもいい。コストが安い。しかも火力も安定してそうだ。

カナメ「こんなにいい素材なのに、キャンパーは嫌うんだよね。」

私「え、なぜに」

カナメ「やっぱり趣がないというか。」

なるほどねぇ。焚き火感が出ないってことなのかな。

私なんぞ、湿った薪で不完全燃焼して煙が立ち上る方が嫌やけどな。

だったらもう、オガライト一択では?

ちなみにこの庫内には、オガライトと普通の薪が混在している。

この中の燃料に薪を使おうが他のものを使おうが、個人的には安定的に燃えてくれるモノの方がいいと思うが。趣とかそんなんあるんかいな。

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製材所で大量に出るおがくず(一説には原料の7%も!)を高温圧縮しただけのものなので、これを使わない手はない。

我が家もピザ窯KABUTOにはペレット(こちらもおがくずを圧縮したもの)を使っているのだが、ペレットの場合は素材が小さすぎてすぐに燃え尽きるので、かなり頻繁に燃料投下せねばならず意外と面倒だったりする。その点、オガライトは燃料補充頻度はそれほど高くなくていいよ。

ということで、もし焚き火大好きキャンパーさんで、オガライトを使ったことがない方は、ちょっとだけ買ってみて試してみるのを強くおススメするよ。

へぇ~。もみ殻由来の燃料もある。


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