田舎が指すものって、一つじゃないのよ。
ネットから拾ってきたよ。田舎の定義。
みんな「田舎に住んでいる」と聞いたら、どういうところを想像するのかな。
「夫の田舎に住んでいる」と言えば、生まれ故郷のことを指すし、「めっちゃ田舎に住んでるねん。隣の家まで車で○分」と言えば、限界集落か、それに近いど田舎だろうなと思う。
ぶっちゃけ、大都市から離れた地方は、田舎と言っても日本語として間違っていない。そして、東京都内や大阪府内にも、田畑が多くのどかな場所はある。大阪であれば、梅田からしばらく電車に乗れば、畑が見える場所くらいあるし、実際、私の大阪の友人は、親世代は兼業農家をやっていて、まわりの風景を見れば完全なる田舎だと言う。でも住んでいる場所は大阪府なので、地方の人から見れば「大阪の人」「大都会に住む人」と認識されているはずだ。
私は最近、若い人でも、リモートで収入を得られるのであれば、田舎で生活するのは悪くないと思うようになってきたのだが、その田舎というものの定義を、ここで書いておいた方がいいと思ったのだ。
私の指す「住んでいい田舎」というのは、
1、自分の実家(親の持ち家がある場所)
2、東京や大阪などの大都市以外の地方都市
の2つしかない。決して限界集落を指すのではない!!!
若いうちにど田舎で生活してコストを下げて貯金を貯めて、老後に引っ越す資金ができているなら止めないけれど、人口減少が確定している日本で、数十年後のその場所には、多分ゴミ収集車は来ないし、病院に通院するにも苦労することは容易に想像できる。やめた方がいい。
ど田舎でも、そこが実家であれば、固定費は格段に下げられるので、貯金することは難しくない。いずれにしても相続の問題はつきまとうので、若いうちから実家に住んで、その辺りを考えておくことは悪くない。親にとっても親戚や他の兄弟にとっても悪い話ではない。
そうでなければ、地方であってもそこそこの都市に住むのが、個人的にはオススメなのである。具体的には、地方の県庁所在地、またはそれに準ずるエリアなどだ。ちゃんとスーパーもあって、子供の学校もあって、生活に一切困らない地方都市が、日本にはたくさんあるのである。
うちの子供たちは、全員学生時に、大学寮か賃貸アパートに住んでいた。色々とあって、末っ子のバク(麦)は、月額7万円のアパートに住んでいる。マンションでも何でもなくフツーのアパートなのだが、場所が東京23区内だからバカ高いのである。
東京ではこれがフツーで(むしろ23区内で安い方)、さらに上を見たら、超絶狭いのに超絶高い物件などいくらでもある。しかもワンルームだ。
でもね。これが限界集落でもなく、新幹線も止まるような駅へのアクセスも悪くない場所であっても、地方に行くと不動産価格はびっくりする程安くなる。同じ賃料でも、築浅の2LDKから3LDKくらいに住めてしまう。
生活するのに一番インパクトが大きいのが、固定費の中の住居費である。家を購入すればローンの支払いがあるし、賃貸契約ならば賃料がそれにあたる。その固定費が格段に下げられるなら、可処分所得が増える。要するに生活に余裕が生まれるのだ。そして車が必要になるエリアなら、そのコストもかかってくるが、それが必要でないエリアもある。そう東京の郊外(住宅地)と同じ様な生活が送れるエリアは、日本中に無数にあるのだ。そしてライフスタイルは大きく変わらなくとも、不動産価格は絶対的に安い。安い。安い。
私は、この田舎(地方都市)にやってくるまで、こういう生活があるということすら知らなかった。東京では数億は下らないような巨大な家がフツーに立っていて、そこに20代~30代位の、めっちゃくちゃ若いご夫婦(&小さい子供)が住んでいるのを知り正直びっくりしてしまった。そして中はモダンに作られていて、いわゆる「美しい家」系の雑誌をそのまま具現化した様な内装にギョッとしてしまった。
メディアでは、都会に住むヤングエグゼクティブが、タワマンライフを見せつけていて、それが成功の証であるかの様に映っているが、TOKYOライフ、何それ美味いの状態の、贅沢な住空間を実現している若者が地方にいることも事実である。敷地面積が広いから家でBBQもできるし、子供が家の中でバタバタと走り回っていてもお構いなし。地方と言ってもレベルの高い中高校はどの地方エリアにもあり、その辺りは全体的に教育水準が高い傾向があり、子供が過ごす環境としては悪くはない。
確かに都会に比べると、文化レベル(近くのホールでの音楽や演劇などのイベントや、レストランなどの選択肢、市民教育)は下がるのは否めない。選択肢が狭まるということは、ある。が、それのどれも、可処分所得に余裕がなければ、絵に描いた餅の様なもので、生活に余裕があれば、飛行機や新幹線に乗って都心にアクセスすることだって可能なのである。
地方に住めば収入が減るからと、住居地としては敬遠されていたエリアでも、リモートワークが前提になると、選択肢に入ってくる。「田舎に行ったら人間関係が狭くて怖い」と思う人もいるかもしれないが、駅の近くに建っている築浅のマンションに住んでいる人たちの思考は、都会の人たちと変わらない。逆に共働きが多いので、あまり近所間で濃厚な付き合いをするような時間的余裕などない。
ちなみに、地方でも選ばなければ仕事はいくらでもある(常にあちこちで求人出てるし)。確かに収入は都心部に比べると下がるが(2割くらいは下がるかな)、固定費が半分以下になるので、生活レベルは上がる。保育園は待ちなしで入れるそうだ。
地方移住を考えている方は、限界集落などを想像せずに、東京の郊外と同レベルの暮らしができる地方都市をいくつかセレクトしてみて、実際に旅行で訪れてみて、不動産会社の入り口に張られてある物件情報を見てみると良いと思う。
ポイントは以下の通り。
徒歩や公共の交通機関、自転車などを使ってアクセスできるところに
1、病院が複数ある
2、スーパーや量販店などがある
3、子供の学校の選択肢が複数ある
この辺りをクリアしておけば、車がなくても生活に困らない。車が不要というだけで固定費は一気に下がるからね。間違っても限界集落などは避けること。そうでないと、色々な選択肢が一気に狭まるからね。災害時には救急車も近寄れない状況になることもある。命の危険にさらされる住環境は、QOLを下げてしまうのよ。
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