見出し画像

週二日、数時間だけ営業のスイーツ店

 大阪生まれの大阪育ち。大学も職場も生活した場所が都会オンリーだった私が、地方都市在住になって丸三年。すっかりマインドは地方都市ジモティになり、こちらで見聞きすることについて、特に驚くこともなくなった。

とはいえ移り住んだ当初は、商売っ気の強い大阪人の私からすると、ツッコミどころが満載で、毎日のようにカナメと議論したものさ(遠い目)。

飲食店の営業時間が極端に短か過ぎるのだ。

公式情報としての営業時間が、朝イチから午後3時と書かれていても、売り切れになったら早々にお店閉めちゃうし、逆に3時まで開いているのを見たことないくらいである。

休みが不定期と書かれているお店は、営業している日の方が少ないくらい(汗)。ちょっと住んでいる国が違うのではと思うほどである。

「そんなんで、ええのか.........。商売やる気ないんか......orz」

と思っていたけれど、今は驚かない。

人間の生き方として、何かおかしいわけでもない。いやむしろ正しいというか、仏教的ですらある。

それでも、何度となく

儲かるのに、なぜやらないのか?

と思うことがある。そこで満足していては事業は大きくならない。世界と戦えないと思ったりもする。ぐるぐると。

そして最後に「何のために仕事をするのか」という話に帰結する。

ネットで定期的に話題になる「漁師とコンサルタント」の話に似てる。

地元でとても人気のあるスイーツ店は、週二日しかオープンしない。

そして数時間で売り切れて、すぐにお店を畳む。店長さんに一度聞いてみたことがあったのだが、家族に介護が必要な高齢者がいるそうだ。

地元で有名な飲食店は、ランチ時には激混みするのだが、午後早々に店じまいするだけではなく、日曜日と祝日が休みである。お正月もたっぷり休む。

祝日にお店の前を通り過ぎると、時々「休みってウソだろ.....」と言いながら呆然とする観光客さんを見かけることがある。ゴールデンウィークも暦通りの営業であった。

私「いや、さすがに観光客が押し寄せる時期なら、(従業員さんに)特別手当を出して営業しようって考えへん?」

カナメ「でもさ、考えようによっては、超ホワイト企業というか。大事な従業員にちゃんと休んでもらえることの方が、企業としては重要だよね。ましてやこんな人材難の時代だからさ。」

私「それはそうだよね。でもさ。めっちゃ儲かったらボーナスを出せたりするやんか。」

カナメ「オレらはそれがいいと考えるかもしれないけれど、今でも十分に給料はもらっていて、それにプラスしてもらってもso whatかもだし。それよりもバッチリ休める方が従業員の士気も上がる。定着率も上がる。観光客なんて来なくったって十分に利益出てるんだから、バタバタすることないんだよ。」

それだけではない。

週に一回しか開かない喫茶店とかもある(汗)。

店長の気分で、開いたり閉じたりするお店もある。大体閉まってるけど。

週末しか開かないお店もそこそこある。彼らは平日はどこで何をしているのか謎過ぎる。

うちのエリアで一時期ブームになったスイーツのお店が、なんと支店を出したのだが、その支店も週三日くらいしか営業していない。

なんでやねんっっ!!!

やる気あんのかっ!

とはもうツッコミを入れることはなくなった。

彼らはそれで十分食えていると言うのが全ての答えだ。

借金を抱えて生活に困って、寝る間も惜しんで営業しなければいけないわけではないのだ。

なぜかというと、答えはひとつ。

固定費(不動産)が安いからであーる!!!

賃料が安いというのもあるが、多くの場合「自己保有物件」なのである。

営業しようとクローズしようと、何かがマイナスになるわけでもないのだ。

必死で汗水垂らして、時々涙も浮かべつつ、歯を食いしばって営業を続ける必要が、そもそもないのだ。開けばプラスになるけど、クローズしてもマイナスになるもんでもない。必要最小限の営業時間でも十分に食べていけるし、自宅は親の敷地内に建ててもらってほぼフリーだし。生活費さえ稼いで、かつがっぽりと貯金できるくらいの稼ぎはできちゃうのが、地方都市の生活である。

ど田舎だと逆に厳しい部分もある。飲食店をやってもペイしないのだ。

つまり、固定費が安く、かつそこそこの人口がいる地方都市で、そのエリアでは周囲には競合がいないジャンルの飲食店であれば、勝率はかなり上がる。

kindle unlimitedなら、こういう本もサクッと読めるよ。

Kindle unlimitedは、社会人と学生にとって最も必要なツールであーる。ある程度のレベルで何かを調べる時は、Google検索ではない!!
まずはAmazonのKindle本を検索して、unlimitedで読める本を片っ端からダウンロードしてサクサクと飛ばし読みするのだよ!

サブスクしてない人は是非。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?