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あなたはどんな時に幸せを感じますか?

先日、日本のウェルビーイングの第一人者である慶應義塾大学教授 前野隆司さんの講演を聞く機会がありました。
その内容が素晴らしく、とても幸せな気持ちになったので、今日はウェルビーイングについて書きたいと思います。


ウェルビーイングとは何か

ウェルビーイングとはwell(良い)とbeing(状態)が組み合わさった言葉で、「良い状態」「満たされた状態」と言った意味です。
身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念であり、世界保健機関(WHO)憲章の前文では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」とされています。

一般に幸せとは「Happiness」と訳されますが、「Happiness」は一時的な幸福の感情(「ごきげん」のイメージ)。それに対し「ウェルビーイング」はより包括的で、長期的な健やかさや、精神的な幸福感を意味します。

幸せであるということ

さて、あなたは「成功すれば幸せになれる」と思っていませんか?
そうではありません。「幸せだから成功する」のです。
これはポジティブ心理学が明らかにしたことであり、「幸福優位性」と呼ばれています。

「幸せだなぁ」と感じているときの方が、頭の働きがよくなり、やる気も湧いてきて、物事がよい方向へ向かうことが実験によって明らかになってきています。他にも、幸福を感じる効果は色々と発見されています。

  • 免疫機能が強化され風邪をひきにくくなる

  • 社交性が高まり人間関係も良くなる

  • 創造性豊かな発想ができるようになる

  • 細かなところまで気配りができるようになる

  • 寿命が延びる

  • etc

1930年代に同じ修道院で暮らす修道女が毎日書いていた日記を分析・追跡調査をした研究です。その研究によると前向き、幸せな言葉を使って日記をつけていた修道女は、そうでない修道女に比べて平均9年長生きしたということです。修道院という同じ環境で同じような生活を送っていても、ものごとの捉え方は人それぞれで、その捉え方が日記に表出しているとすれば、日々の出来事をポジティブに捉えていた修道女たちが長生きしたといえるでしょう。ポジティブな日記をつけることで人生の歩み方は徐々に変わっていくのかもしれません。

美しく生きるコミッティ(https://liveclean-life.com/wellbeing/wbng_06/

何に幸せを感じるか

前述の前野隆司さんの講演で僕が一番嬉しかったのは「利他的な人は幸せである」という言葉です。日々、コーチングやプロボノ活動など利他的な活動をしている者にとってこんなに嬉しい話はありません。これからも利他的な活動を続け、より幸せになって、幸福優位性を享受していきたいですね。

とはいえ、美味しいものを食べたり、仲間とワイワイお酒を飲んだり、家族やワンコとキャンプしたり・・・そういう些細な幸せも大事にしたい。とても素晴らしいことだと思うし、そういったことを楽しみに仕事を頑張ってる時だってありますよね。

さぁ今晩は大好きなナポリタンでも作ろうっと♪


暑さ和らぐ気配の無い9月上旬、新調したノートPCを使って ----- Juntaro Igarashi


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