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貴族ファッションで浜松から伊勢まで歩いた4日間

皆さん、この夏は何をして過ごしたのだろうか。
私は、浜名湖から伊勢まで100km(超え)を歩いた。
これにて理論上、2回に分けて江戸から伊勢まで歩いて行ったことになる。

背景


以前4日間で浜松まで歩いたが、

最終目的地である、伊勢神宮に到達できていない。
このたび前回のゴール、浜名湖から伊勢まで歩くことを決意した。

前回との差分

しかし、今回の100kmは重みが違う。

  • 期間中、相方の誕生日がある

  • 旅の後に大事な友人の結婚式がある

うん、ちょっと時期避けよう。
そうならないのが未熟さの証。


でも、最近Twitterで「成長のためにはリスク取ることが大事」って誰か言ってたし。
Say! Cho~~~! SayCho~~!Yeahhhhh

Say! Cho~~~!


ただし、合意形成は必要である。
誕生日に100km歩いてくれるのか。
話をしたら、なぜか快諾(なんで)。
メッッチャ反対されて、

「でもでも、
誕生日に徒歩でお伊勢参りするなんて、江戸時代ぶりの逸材yade!!」

全て貴族調べ

みたいな、よーわからん悪あがきをして説得してみたかったのになー。

今回の服装

中世貴族ファッションを選択。
理由・目的はありません。富への憧れ、気持ちが大きくなりたかったからでしょうか。

メイクは宝塚を参考にしました


相方は、マネーの虎の小林社長♪

1日目:続マッサージ店主との出会い

前回のゴール地、浜名湖からスタートだ。
1日目は、雨。

看板の”私達”に、私は含まれません👌
私たちは晴れの浜名湖を見る才能がない


元気が有り余っていたので、
メタバースと法規制についてディスカッションしながら歩きを進めていく。

Visaのないカレー屋


私は知っている。
前回の学びから、1日の疲労はその日のうちに落とすべきだということを。
そのためマッサージ店に行って疲れを癒すことにした。


しかしマッサージ店と言えば、前回の死の勧告。
自らの小ささを指摘され、何かの予言をされる恐怖体験をするのではないかと怯えていた。

しかし今回の店主は違ったようだ。
「伊勢まで100km歩くんですよねぐへへ」というような会話をしても
「100km歩くんですか!」少しばかりの驚きと、
「伊勢までなんてご立派ですね、道を開く神様なのできっといいことがありますよ」という相手を敬う姿勢、まろやかな口調。犬だったらすぐに腹を見せるな!!!
きっと私を恐怖の淵に落とすことがないだろう、安心感のある人だった。

店主は続ける。
「伊勢神宮に行く目的はなんですか?」

「・・・・・」

「●●●という神様はご存知ですか?」

「・・・・・」

ぎゃーーーーーー。

よりによって、
とっても伊勢神宮に詳しい(というか多分半分は一般教養)マッサージ師さんに当たってしまった。

ごめんなさい、ただ歩きたかっただけで。
東海道中膝栗毛したかっただけで。貴族になりたかっただけで。

お伊勢参りの一次情報がクドカンのヤジキタなので紡ぎ出す言葉も、引き出しもない。

「昔、自分は行者(ぎょうじゃ)を目指していたんです」
「(え、業者??)」


体の疲れは取れたけれども、
自分の教養のなさに心が疲弊した。
(こんな私にもめげずに色んな楽しいお話をしてくださってありがとうございました、、)

2日目:貴族オンザブリッジ


2日目もまたまた元気で、

身だしなみには十分気を付けています


かつ脚が強くなっているように感じる。
私がこのとき本を書くなら、脚2.0というタイトルにするのだろう。

ただ、左足の土踏まずだけ痛い。
もう、このわがままBodyったら。
歳の離れた妹をあやすように、土踏まずに対して愛くるしさとやれやれという態度で接していた。

歩いて〜♪
走って〜♪
日の光浴びながら〜♪


なんてはしゃいでいたのだが突如大きな橋に直面した。
私達は先の見えない橋を歩く。

こんな道はまだいいものの、雑草生い茂り、歩くことが困難な場所もあった。くっつき虫がドレスに嬉しげにくっついてきてもいる。不快指数up!!!
景色の多様性は皆無で、左に川、右に車道、以上。


次第に沈黙も多くなる。
この面長の橋から、私は一生抜け切れないのではないか、恐怖が襲う。

気温は30度、水分は枯渇。空腹でもある。
コンビニもなければ、自動販売機もない。

「水筒の水も少し」こんなシーンがロードオブザリングにあったよなあ


脂肪を吸引する機会はないのに、
ただただ脂肪の吸収を抑える茶をちびちび飲みながら歩いていく。


〜2時間後〜

きれいにまとめるが、本当に橋を2時間歩いたのだ!
やっとご飯にありつけ、やっと黒烏龍茶が日の目を見る時がきた。

すごく疲れてそうだ!


2日目の宿は海辺の民宿を予約したのだが、おもてなしに大感激だった。


3日目:鳥羽貴族

3日目のゴールは鳥羽。

鳥羽の飲食店に入ったら、飲み屋にいる明るいお姉さまが
「かーわいいいーーー」という声をかけてくれた。
褒めてくれる人は基本的に大好きっ。

色んな質問をしてくれる。
どこから来たの?疲れてないの?ちなみに、この服のコンセプトは何なの?とお姉さま。

「貴族です!!!!!」

お姉さま「・・・・・・」


その時のことを相方はこう話す。
あんなに饒舌なお姉さまが、処理不可能!っていう顔してたよ!

服用していきたい


4日目:伊勢神宮到着

鳥羽-伊勢なので残り楽勝っ✌️みたいなマインドの前に
現れる大きい山。


なんだか最後の関門って感じでワクワクする。

苦しいように見えた山越えも、脇には五十鈴川。
透き通る水の清らかさに心が澄みる。
ゴラムのモノマネをしながら山越えを果たした。

そうして辿り着いた伊勢神宮。
鳥居が見えた時はあ〜歩けばつくんだな〜〜
というじわじわした感動が胸を打った。

気温は30度、何かを訴えかけるような表情

私たちは数日前まで静岡にいたんだよ、
「千里の道も一歩から」を比喩じゃなくて使えているんだな。

そしてお誕生日おめでとう。
誕生日に徒歩でお伊勢参りするなんて、江戸時代ぶりの逸材yade!!

あとがき

その後友人の結婚式に参加し、大感激した。
御車代までいただいてしまい、、、
マイスイートフレンド、ごめんなさい。
御車、乗ってないんです歩いてきたんです。。

20代後半。
周りは結婚、出産ラッシュ。
海外渡航、資格試験や大学院への挑戦、異業種への転職を試みる友人も。

それぞれが新しいステージに進む中で私はコスプレして100km。



背負っているものが違いすぎる☺️

リュックさえまともに背負えない


まだまだモラトリアム、
社会との周波数が合いにくい存在ですが
これからも強く生きていきたいと思います。

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