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【一生得する考え方】固定費を減らすコツは「リスクを避け過ぎない」こと
普通の30代会社員がお金の不安を解消する『大人のマネートレーニング』のまっしーです。
さて最近はコロナ禍を機に、一般個人の間でも投資ブームが起こっているようです。
周りにも投資や資産運用を始めたという方、増えませんでしたか?
しかし、
投資を始めるにも、元手が無い
給料を毎月使い切って、手元にお金が残らない
そんな悩みは無いでしょうか?
お金を貯めるには、もう正解が出ていて、
結論から言うと、
「収入から、毎月貯めたい金額を強制的に引き、残った金額で生活する」ことが一番の近道です。
ただ、手元にお金があれば使ってしまうのが人間の習性。
そして、その生活を成り立たせるためには、「支出を減らす」ことが最重要です(特に固定費を)
そこで、支出を減らすにあたり、大事な考え方をお伝えします。
<目次>
①お金を貯めるには、リスクを保有する事も必要
②リスクには移転すべきものと保有すべきものがある
③具体的なリスクの分類
④注意点
⑤まとめ
①お金を貯めるには、リスクを保有する事も必要
「リスクファイナンス」という用語があります。
(覚える必要はありません)
これは、企業にとって予期しない災害が発生した際に、経営への被害を最小限に抑えるための対策です。
リスクファイナンスの考え方には
「リスク保有」と「リスク移転」
という2種類があります。
「リスク保有」とは、会社の自己資金で突発的な事態に対応することです。
一方で
「リスク移転」とは、保険などを使って、第三者にリスクを移転させる方法です。
「地震保険」などが良い例です。
例えば、JR東日本は、保険会社と巨額の地震保険契約を結んでいたことで、東日本大震災の財務面へのダメージを和らげたと言われています。
リスクを保険会社に移転していた訳です。
リスクファイナンスを図にするとこんな感じです。
<ウイリス・タワーズワトソン社 HPより>
損額の規模と発生の頻度に応じてリスクを分類します。
◎損害(大)で頻度(小)⇒移転
◎損害(小)で頻度(小)⇒保有
◎損害(小)で頻度(大)⇒保有
起こる頻度は少ないが、起こった時の損害が大きいリスクは移転しておいた方が良い。ということですね!
そして、この考え方は私達個人にも応用できますよね!
逆に言えば、保有出来るリスクまで、何でもかんでも移転していたら、お金は貯まらないと思いませんか??
②リスクには移転すべきものと保有すべきものがある
例えば、交通事故で他人を死亡させた場合
火災を起こして周りの家も巻き込んでしまった場合
地震で家が壊れて住めなくなった場合
「自分の手に負えないリスク」は損害保険で移転しますよね?
(ちなみに、地震保険は単独では加入出来ず、火災保険に加入していないと付帯できず、金額も制限があるのでご注意くださいね)
あと、交通事故や火災・地震以外にも、手に負えないリスクは沢山ありますよね。
例えば、マイホームのローンを組む時には、もし世帯主が死亡して返済が出来なくなった場合に、ローン残債が全額弁済される「団体信用生命保険」に大半の方は加入します。
これもリスクの移転です。
逆に、リスクを保有すべきものって何でしょうか?
★頻度が小さく損害も小さいリスク
★頻度は大きいが、損害は小さいリスク
要は、損害の小さいリスク(手に負えるリスク)は保有しておいても良いということです。
例えば、2~3日の入院が心配で医療保険に加入し、毎月保険料を払い続けたケースを見てみると、
入院日額1万円の医療保険に加入し、保険料を毎月3,000円払った場合、年間で36,000円の支出となります。
コンスタントに1年のうち4日(日額1万円✕4日=4万円)は入院しないと、元が取れない計算になります。
であれば、自分でお金を貯めて入院に備える「リスク保有」の方がお得な訳です。
③具体的なリスクの分類
上の図のように、損害の頻度・大きさで分類をして、自分の手に負えないリスクだけ保険で移転したら良いと思います。
例えば、交通事故、火災、地震、死亡、大きな病気/障害などです。
ただ、同じ死亡のリスクでも、独身者と小さな子どものいる家庭では、リスクの大きさが全然違いますよね?
独身なら自分のお葬式代や、働けなくなった時の生活費だけ準備しておけば良いのですが、家庭を持つ方は、ある程度まとまったお金を準備しておく必要があります。
子どもが大学を卒業するまでには学費が少なくとも1000万くらいは掛かりますから。
1人1人保有するリスクと移転するリスクは違うし、同じ人間でも人生のステージが進むと変わるので、定期的に確認した方が良いです。
独身者が、小さな子どもが何人もいるパパと同じ「リスク移転」をしていたら無駄が多いです。
そして、リスクって事故・災害・死亡・病気...だけじゃないですよね?
例えば、「老後2000万円問題」を考えると、貯蓄額が2000万円に満たず60歳を迎える方の割合は65.1%とのこと。
<ZUUonline記事より>
ちなみに40歳男性の死亡率は0.093%
40歳1000人のうち、約1人が1年後に亡くなる。
そして20年後の60歳の時、3人に2人が十分な資金を準備出来ていない。
数値で見ると、確率が天と地ほど違います。
<生命保険文化センター HPより>
けれど、保険と投資を天秤に掛けたとき、保険を選ぶべき!と答える方が多数派なのでしょう。
日本人の90%は保険に加入し、平均して、毎月約2万円の保険料を支払っている。1回契約すると10年弱は継続するというデータもあります。
死亡=損害(大)・頻度(小)
老後の資金不足=損害(小)・頻度(大)
と多くの人は考えているかも知れません。
厚生年金もあるので、老後のリスクは保有出来ると。
ただ、年金制度はどう考えても今後、改善することは無いので、老後リスクは思っているより損害(大)なのでは??
④注意点
リスクは全て自分で対策すべきものでは無く、社会保障制度に普段から馴染んでいれば、ある程度安心感が持てます。
給与から高い社会保険料が天引きされているので、もしもの時でも最低限の生活は出来るようセーフティネットがあります。
不安になって、何でもかんでもリスク移転する心境から抜け出せます。
例えば、入院しても健康保険で3割負担で済む。
医療費が100万円近くになっても、高額医療費制度で、手出しは10万円くらいで済む。
死亡しても遺族年金で多少は家族に生活費が残せる。
など。
また、自分で軽減できるリスクもあります。
例えば、定期的に運動をして、食べ過ぎない、飲み過ぎない生活を続ければ、死亡や病気のリスクはかなり減り、リスク移転の費用が減らせます。
マイホームは、ある程度の資金が貯まるまで我慢し、重いローンを背負わず、リスク移転の費用も減らす。
など。
⑤まとめ
色々と不安なことがあれば、損害の頻度・大きさで分類してみると気付きがあります。
そして、保有すべきか、移転すべきか検討する。
ただ、移転には費用が掛かる。
健康リスクなど、軽減して移転せず保有できるものもある。
マネーリテラシーがあれば、無駄な費用を省ける。
営業マンに不安を煽られても、数字とデータと自分の目で見極める。
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以上、最後までご拝読ありがとうございました。
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