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【中編】バースデーきっぷで四国に行ってきた【夏休み旅行記】

前編はこちらをご覧ください
前回から更新が3ヶ月も開いてしまった。。。

3日目

ホテルの窓から

高知は今日で最終日になります。
この日は朝から晴天でしたが、晴れるとそれはそれで熱中症の危機。

高知城

高知城

朝イチで訪れたのは高知城。
高知城は天守と本丸御殿が現存する日本で唯一のお城なんだそうです。

本丸まで登るのめちゃくちゃ大変だったのですが、だからこそ鉄壁の守備なわけですよね。

天守閣からの眺め

天守閣から。風が気持ちよかったです。
ビルが多数建った今でもこの眺めなのですから、当時はもっと城下が一望できたんだと思います。

安芸しらす食堂

どろめ丼

初日に鍋焼きラーメンを食べた、とさのさとアグリコレットに再訪。
今度は「安芸しらす食堂」へ。
安芸はシラスが有名で生シラスのことを高知の方言でどろめと言います。
どろめは日によっては入荷しないこともあるのですが、この日は運良くあったのでどろめ丼を注文。
他にもかき揚げとか色々メニューがあってどれも美味しそうでした。


日曜市のいも天 (大平商店)

日曜市のいも天

もう一箇所、同じアグリコレットにあるこちらにも寄りました。
高知には毎週日曜に開催される「日曜市」というものがあるのですが、その日曜市で売られている高知のソウルフードがこの「いも天」。

いも天

いわゆる芋の天ぷらではあるのですが、一般的なイメージのものとは全く違います。
外はサクサク、中はホクホクでお芋本来の自然な甘味もあってめちゃくちゃ美味しいです!もっと食べればよかった!
ちなみに初日に訪れたひろめ市場にもお店があるようです。
あと去年までは東京の下北沢にもお店があったみたいなのですが残念ながら閉店してしまったようです。知るのが遅すぎた。


高知を出発

高知駅

再び高知駅へ。
これで今回は高知とはお別れです。
初めての高知でしたが、ご飯も美味しいし名物や見所も多いし、すごくよかったですね。また来たいと思いました。

特急南風(グリーン車)

高知から岡山まで向かう特急、南風に乗ります。
忘れかけているかもしれませんがこれはバースデーきっぷの旅。
このグリーン車も乗にり放題(もちろん予め指定券は必要です)

そしてこのグリーン席、広いしフカフカだし快適すぎる。
前の席の人がリクライニング倒しても一切気にならない余裕があります。

隣の駅はこぼけ

この列車に乗ってやってきたのは大歩危(おおぼけ)駅。
場所的には四国の真ん中の方、四県の県境が近いあたりでしょうか。

ここらからはまた観光列車に乗っていきます。

これは実際の橋を模したオブジェ

その前に余談なのですが、この大歩危からは祖屋のかずら橋という有名な観光スポットに行くことができます。
自分も最初は行こうかと思い調べたのですが、今回はスケジュールがタイトになりすぎるので断念。車などでじっくり回った方がよさそうです。


四国まんなか千年ものがたり

今回乗車するのは「四国まんなか千年ものがたり」という列車。
名前の通り四国4県の真ん中辺りを縦断していきます。
駅でいうとこの大歩危を出発し、香川県の多度津が終点となります。

この大歩危は徳島県らしいので、今日は高知、徳島、香川と三県を跨ぐことになりますね。

1号車
3号車

この四国まんなか千年ものがたりは3両編成。
2号車は外観を撮り忘れましたが、その代わり車内の写真があります。
冬清(ふゆすがし)なんて絶対読めない。

デッキ
2号車の中

私の席は今回1号車でした。
人気のため相席しか取れなかったのですが、同席したのが上品なお婆様の2人組と鉄オタのお兄さんと私の4人で楽しく過ごすことができました。

一番手前が私の席でした
大自然

大歩危駅を出発すると列車は深い山の中をどんどん進んで行きます。
車窓にはこんな絶景がずーっと続きます。

季節のジェラートと季節のソーダ

今回もお弁当を予約してないので(というかお昼はすでに食べたので)軽食を注文。
季節のジェラートと季節のソーダ。ジェラートはミルク、ソーダはベリーでした。美味。

阿波川口駅
日本二の里はどこなんだろう

最初の停車駅、阿波川口駅へ。
ここは狸伝説が有名で駅舎も狸が化けたものなんだとか。
狸の格好をした地元の方がお出迎えしてくれました。

見渡す限り山

続いて到着したのは近年大人気の秘境駅、坪尻。
秘境駅の中でもかなり有名な駅です。
ここの駅へは車では来ることはできず、国道から急な山道を徒歩で下ってくるしかありません。

そして讃岐山脈の急傾斜を克服するために作られた珍しいスイッチバック駅でもあります。

秘境駅、坪尻
駅舎の外

秘境駅の人気は年々高まっていますが、止まる列車が少なく個人で来ようと思うと時間の調整などがなかなか大変。
こうやって観光列車で来れるのはかなり良いと思います。
ここの駅を楽しみにされていた人も多かったようでした。(自分も)

小豆島オリーブサイダー

坪尻を出発した後は追加で小豆島オリーブサイダーを注文。
これも美味しかった。

列車が山越え進んでいくと車窓にも少しずつ民家が増えていきます。
しばし走ると金比羅山で有名な琴平駅へ到着。

なんか壁にあったマーク
専用待合室

ここにはなんと観光列車の乗客専用の待合室がありました。

こちらで発射時刻までしばしの休憩。
さらにお弁当を注文したお客さんにはここでドリンクのサービスが。
私はお弁当を注文してないのでノーサービスでした。(当たり前)

終点、多度津駅

そんなこんなで終点の多度津駅へ到着。
相席だった方達に軽く挨拶をして下車。とても有意義な時間でした。

ここ多度津駅は高松方面、高知方面、愛媛方面へ分岐する交通の要衝。
駅の周りにはかつてSLが運行されていた頃の名残もあります。

丸亀駅

多度津駅から特急に乗って1駅の丸亀駅へと到着。
もはや忘れかけてるかもしれませんが、バースデーきっぷなので特急も乗り放題。
時刻はもう夕方。本日はここで一泊します。

ここを宿泊地にしたのにはとても大きな理由があります。
丸亀といえばうどんをイメージされる方も多いと思いますが、もうひとつ忘れてはならないお店があります。

一鶴本店

骨付鳥 一鶴の本店です。

香川といえば骨付鳥も忘れてはなりません。
店舗は県内の全域にありますが(なんなら横浜にも支店ありますが)本店に来れたというのは感慨深い。

ひなどり
黒ビールが合う

ひなどりとビールを注文。これがまたよく合う。
めちゃくちゃ美味しかったです。
食べたことないという方はぜひ一度食べていただきたい。

偶然撮れた夕焼け

一鶴を出た後は少し丸亀を散策。
港の方へふらふら歩いていると素晴らしい夕焼けと遭遇することができました。

うどん(無料)

駅前まで戻りホテルにチェックインすると、なんとそのホテルではうどんを無料で食べられるサービスが。
そんなことあります?

お腹も満たされ長い長い3日目がこれで終了。

4日目

朝5時の駅

早朝5時。
私は始発の特急に乗るため丸亀駅におりました。
こんな朝早くに行くところといえばひとつしかありません。

そう、朝ラーメンを食べに行くのです。

早朝から特急に乗って朝ラーメンを食べに行くことも可能、そうバースデーきっぷならね。

天井にカレーパンマンがいた
詫間駅のホーム

途中の「詫間」という駅で降りて各停に乗り換えます。
うどん県知事に目が行きがちですが、後ろの建物も結構すごい。

乗り換えたあとは「みの」という駅で降りて歩きます。

朝ラーメン浜堂

朝ラーメン浜堂

着いた先は「浜堂」というお店。
「はまんど」という人気ラーメン店の朝営業形態。読み方は漢字でも同じはまんどのようです。

着いたのは朝の6時過ぎだったのですが、すでに行列ができてました。

うどんみたいな煮干そば

8時をすぎるとメニューが変わるのでこのラーメンは2時間しか食べられません。

煮干そばの平麺を注文。
パッと見ちょっとうどんぽく見えないこともない。
澄んだ煮干しスープも麺もすごいレベルが高くて美味しかったです。
早起きした甲斐がありました。

食べたあとは再び丸亀に帰還。
まだチェックアウトしてないのでホテルに戻って時間まで休憩。
こういう予定が組めるのもありがたいです。

丸亀城

ホテルをチェックアウトした後はブラブラ歩いて近くの丸亀城へ。
まだ朝の10時過ぎだというのにすでに物凄い日差し。

丸亀城の石垣は日本一の高さを誇り、お城の天守もその上にあるので物凄い急な坂道を登っていかないと辿り着けません。
お城の中まで行きたい気持ちはあったのですが、今日はまだまだ先が長いので体力温存の為に遠くから眺めておくだけにしておきました。
残念です。いや、本当に。

石川うどん

石川うどん
ぶっかけうどん+ちく天+だっぴ蟹の天ぷら

駅まで戻り「石川うどん」でお昼ご飯。やはりうどんも食べておきたい。
頼んだのはぶっかけうどんにトッピングでちくわの天ぷらとだっぴ蟹という脱皮したてのワタリガニを丸ごと揚げた珍しい天ぷらを注文。
だっぴ蟹は柔らかいのでそのままバリバリ食べることができます。

うどんも天ぷらもめちゃくちゃ美味しいですね。
薬味などで味変しつつ、うどんも量が多くて大満足でした。


駅前にある美術館、MIMOCA

腹ごしらえを済まし、いよいよ丸亀からも出発です。
特急に乗って向かった次の目的地は、昨日も観光列車で訪れた琴平駅。

琴平駅
こっちは琴電の琴平駅

金刀比羅宮

琴平といえばもちろん有名な金比羅山。
香川は何回か来たことありますが、こんぴら参りはしたことなかったのでこの機会に行ってみようという算段。
このために丸亀で体力温存したんですね。

金比羅山の入口
ずーっと階段

参道の入口にはお店が並びとても賑やか。この日は日曜だったので参拝客も多いです。
金比羅山は奥社までの階段が1,368段。
通常なら奥社まで行っても往復で2時間ほどらしく、次に乗る電車までも2時間くらいなので問題なければちょうどいい計算。

しかしここで大誤算。
旅行の全荷物を背負った上にこの日も危険レベルの茹だる様な暑さだったので、想像を上回るペースで体力が奪われていきます。

365段目にある「大門」に着いたところですでにぐったりしてへたり込んでしまいました。
ここはまだ全体の行程の中でも序盤も序盤。

いくら運動不足の自分でも涼しい季節ならこんなことになる距離じゃないと思うので夏の日差しは本当になめてはいけない。

あまりの顔色の悪さに近くで飴を売っていたおばちゃん(五人百姓というらしい)が心配して声をかけてくれました。栄養補給に飴をくれた。

しかしここまで来たら登り切りたい気持ちはあるのと、痩せ我慢は得意なのでしばらく休んだのちに再び出発。

奉納されたプロペラ
アフリカ象の像

ある程度登るとそこには奉納されたプロペラとアフリカ象が。
一瞬暑さで幻覚を見てるのかと思ったけど現実でした。

あさひのやしろ
こんな高さまできた

やはりヤバかったのは自分だけではないらしく、熱中症対策として途中の宝物館が休憩所として開放されてたりしたので、適宜休みながらさらに上へ。

そしてなんとか奥社まで着いたのですが、これを書きながら見たら奥社あたりの写真がほとんどなかった。恐らく相当限界だったのでしょうw

頂上付近にもクーラーがガンガンに効いた休憩所があったので、本当はそこで完全に回復するまで休みたかったのですが、電車の時間が迫っていたので急いで下山。

途中からずっとこんな角度の階段

大門のところまで降ったところで行きに声をかけてくれたおばちゃんが再び声をかけてくれて「絶対どこかで倒れてると思った」と言われましたw
休憩所がなかったら危なかったかもしれない。

無事に電車の時間までに琴平に帰還。
何度目かの特急に乗って次は阿波池田に向かいます。

藍よしのがわトロッコ

先頭は普通の車両
後ろはトロッコ列車
窓がありません
あとうしろにアンパンマン列車が止まってる

阿波池田で待っていたのは観光列車「藍よしのがわトロッコ」。
後ろの車両が窓のないトロッコ列車になっていて、吉野川の大自然を感じながら徳島まで走ります。

吉野川
貞光駅

自分が乗った「かちどきの風」は徳島へ向かっているので吉野川沿いの美しい風景を抜けると徐々に民家が増えていきます。
半野外なので風が強いのかと思いきや、風はほとんどなく(端っこの席だったからかもしれないけど)ここでも結構暑かったです。
逆にいえば秋くらいに乗っても寒くはなさそう。

あと他の観光列車と比べて明らか乗客に鉄オタが多かったですw

よしのがわ清流ブルーソーダ

社内販売でブルーソーダを購入。
他にも軽食や事前予約でお弁当もあります。今回も頼んでませんが。
他の観光列車はビシッと決めたアテンダントのお姉さんがいたのですが、この列車はおじさんが昔ながらの売り子スタイルで回ってきて手作り感がよい。
他にも車掌さんが記念撮影してくれたり、アットホームな感じでした。

石井駅。映ってる跨線橋は1915年に作られたものらしい

徳島に程近い石井駅へ到着。
トロッコ車両に乗車できるのはここまでで、ここからは隣の普通の車両へ移ることになります。
欲をいえば徳島の街中をトロッコ車両で走ってみたかった。
ちなみにどっちの車両も座席番号は共通です。

徳島駅着

そんなこんなで徳島駅に到着。乗車時間は2時間半くらい。
もう夕方なんですけどまだまだ明るいですね。
今日は徳島で一泊します。

余談ですが、猛暑の中1日歩き回った影響で着替えが全部汗ビショになってしまったので徳島駅前の無印良品でズボンを買いました。
ホテルのコインランドリーで洗濯している間に着るものがなかったので。

一旦ホテルで休憩した後は晩ご飯。
徳島で食べるものといえばこれしかありません。

萬里

萬里
徳島ラーメンとライス

徳島といえば徳島ラーメン。
ただし日曜の夜で開いているお店が限られているのと、有名なお店は前に来た時にすでに食べ歩いたこと、疲労困憊なので遠出はしない方向で考えた結果、駅近で未訪だったこちらの万里というお店にしてみました。
味も量もガッツリ大満足。

疲れてはいたものの、すぐに帰るのもなんなので新町川沿いの公園を少し散歩して帰りました。
ライトアップもされてて夜景がとても綺麗です。

新町川沿の
ゲーミング橋

これで長い長い1日も終わって4日目も終了です。
後編へ続く。

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