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偏差値38 →センター試験7割超の軌跡!~目標達成の鍵とは!?~

「ほかの科目は自信があるけど、英語だけはどうしても伸びないや…」
「行きたい大学はあるけど、模試の成績がどうしてもついてこないから自信を持てない…」

そんな不安をお持ちではないでしょうか?

せっかく目標とする大学があるのに、模試の成績に尻込みして諦めてしまうのはあまりにももったいないです。

特に現役の受験生は、たとえ高3の春の時点で偏差値が40を下回っていても、正しく対策をすれば、試験本番までに必ずグンっと点数を伸ばすことが出来ます。

そのためには勉強量も必要ですが、それ以上に現状から目標を達成する戦略が必要です。

そこでこのnoteでは、高3の時点で英語の偏差値38、点数にして34/200だった筆者が、センター試験本番までに150/200まで得点率を伸ばした受験勉強のロードマップをお伝えしていきます。

このロードマップを参考に、ぜひ目標の点数まで駆けあがってください!

【著者プロフィール】
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・偏差値38、高3の春時点のセンター模試で34/200 
 → センター試験本番までに150/200まで点数を伸ばす
・大学時代は英米語を専攻。在学中にTOEICスコア205→755
・大学在学中に交換留学生として半年間の語学留学(カナダ)を経験
・大学卒業後、英検準一級を取得し英文事務員として従事する
・現在、英語学習者に向けて「自立した英語学習・誰とも競争しない、自分の成長に直結する英語学習」を掲げて、WEBライティングを中心に情報発信
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千里の道も英単語と英文法から (4月~夏休み)】

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もしあなたが英語を苦手としているなら、まず基礎から固めていくことをおすすめします。

基礎固めをしてから問題の演習に臨んだ方が伸びしろが大きいですし
なにより「まったく何もわからない!」という状態で模試の演習を進めても、辛くて挫折率がかえって高くなりますからね。

基礎固めとは、具体的には「単語力と文法力の底上げ」を指します。

順にお伝えしていきますね。
英単語帳と文法書の周回
受験勉強の開始~夏休みに入るまでは英単語帳と文法問題集を徹底して実践するのがおすすめです。

夏休みに入るまでに単語帳・文法問題集をそれぞれ3周することを目標とします。もちろん、「3周してお終い!」というわけではなく、夏休みに入ってからも他の勉強と並行して単語・文法学習は続けていきますが

まずは3周を終えておくと、その後の勉強が1周目の比じゃなく楽になります。まずはそこを目指して学習をしていきましょう。

●英単語帳

英単語帳は、大学受験で用いられる王道の単語帳から選ぶようにしましょう。

ターゲットシリーズ、キクタンシリーズ、速読英単語、システム英単語、Duoシリーズなどがそれにあたりますね。

書店に行って、それらの単語帳をパラパラと読んでみて、一番しっくり来る単語帳を選んでください。

そして、選んだ単語帳は最後まで浮気せずにその単語帳をやり抜くのが重要です。

それぞれの英単語帳にコンセプトがあるので、勉強に行き詰まると「この単語帳、自分に合ってないのかもしれない…」と感じるかもしれませんが、実はそれで単語帳を乗り換えることが一番のトラップです。

それぞれの単語帳は、特色はあるものの、それぞれが受験英語で頻出の単語をしっかり押さえているので、結果単語帳ごとの差は誤差程度に落ち着きます。

加えて、単語学習でもっとも大事な要素は、「どう学ぶか」よりもむしろ「高速で何回も同じ単語帳を周回する」ことです。

後述しますが、1周目の半ばくらいが最もしんどくなるタイミングなので、それを自覚していないとくじけそうになります。

しかし、そこを超えればどんどん波に乗っていくので、しっかりとこなしていきたいところですね。


英文法学習

英文法学習は、NextStageやVintageなどの「解説が多めな英文法問題集」を周回するのがおすすめです。

これも単語帳と同じく夏休みまでに3周を目標にしましょう。

具体的な方法としては、「問題を解く→解説を読み理解を深める→もう一度問題を見て、解説と同じ思考回路で解けるように意識する」というような非常にシンプルな方法です。

※Vintageなどでは解説→問題というレイアウトになっていたりします。そうした場合は各テキストごとのレイアウトにしたがったやり方でOKです。

最初の1周は、正答率が低かったり、解説を読んだ直後に同じ問題を見るので「こんなんで本当に力がつくのかな?」と疑問に思ってしまいがちですが、最初の1周は2周目以降の布石だと思ってください。

2周目以降は、1周目で解いてから時間が経ち、問題の解答自体は半分忘れた状態で解くことが出来るので、1周目で解説を読んで身に着けた「解く際の思考回路」をより効果的に確認することが出来ます。

また、解説を読んでどうしても理解出来ない問題は、いくら頭を悩ませていても理解出来ないため、時間の無駄だと判断したら割り切って次の問題へ進むのも重要です。

文法知識は、これ以降に行う長文読解で理解が深まっていく側面もあるので、完璧を目指して進みが遅くなるよりスピード重視で周回を重視する方が効果的です。


単語・文法学習は加速度的に上手くなっていくことを理解する

さて、これまで具体的な学習方法についてお伝えしてきましたが、一番大事なのはここからと言って良いでしょう。

というのも、大学受験で失敗する人は、ここでペース配分を誤り、挫折したと「誤解」してパニックに陥るケースが多いです。

例えば、3か月で単語帳を3周しようと思ったとき、誰もが「1ヶ月で1周のペースだな」と思うかと思います。

しかし、それは不可能です。

なぜなら、1周目と3周目で学習を進めるスピードが全然違うからです。

例えば、単語帳に記載されている英単語数が1500語だったとします。
1周目では、この1500語を覚える必要があります。しかし、1周目と2周目で仮に700単語程度覚えたとしたら、覚えるべき単語は800語に減っています。

さらに、覚えていない単語も初めて見る単語ではないため、1周目よりも効率的に覚えることが出来るわけです。

つまり、1周目を完了するのに仮に2か月かかったとしても、夏休みまでにもう2周を実践してしまう事は十分可能になるわけです。

しかし、それに気が付かずにいると、無駄に焦りを生じてしまい、パニックに陥った結果、順調に進んでいるにもかかわらず挫折してしまうケースが非常に多いわけです。

以上の事を踏まえて、「単語・英文法学習は加速度的に上手くなっていくことを理解する」という事が非常に重要だと覚えておきましょう。

【長文読解は単語力と文法力の統合 英文解釈とは? (夏休み開始~9月末)】

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夏休み入ったら、いよいよ長文の対策をしていきましょう。

長文と聞くだけでギョッとする人もいらっしゃるかもしれませんが、長文読解はここまで積み上げてきた英単語力と英文法知識があれば無理なく身に着けることが出来るスキルです。

皆が頑張っている夏休みのうちに、しっかり長文慣れをして有意義な夏休みにしたいですよね。
単語帳・英文法の問題集は継続して行う
まずは前提として、夏休み前に実践してきた単語と文法学習は継続しましょう。

長文の勉強と並行するのは大変に思えるかもしれませんが、4周目ともなると1周目の時と比べてかなりサクサクと単語学習が出来るようになっているはずです。

片手間での作業でもかなりスピーディーに進められるようになっているはずです。

移動時間や、外食時にメニューを注文して待っている間などの隙間時間を活用した学習も効果的になっています。

少しずつしっかりと穴を埋めていきましょう。
夏休みが終わるまでに5周目に入っていると安心です。

●英文解釈

長文読解をものにしていくためには、まずは「英文解釈」を身に着ける必要があります。

英文解釈とは、長文を読む際に「この形はこう訳す」という読解の「型」を指します。

これまで学んできた文法知識を、「読む」ことに焦点を当てて実践する力と言うことも出来ます。

一見複雑そうに見える文章も、英文解釈を用いれば、とてもシンプルに理解して読解の精度とスピードを両方同時に鍛えることも可能です。

英文解釈に関しては「基礎英文解釈の技術100」を用いると良いでしょう。

解説が視覚的でわかりやすいですし、受験基礎レベルから難関大学レベルまで、幅広いレベルの技術を1冊で学べるのも特徴です。

これも、単語帳や文法問題集と同様3周を目安に学習すると効果的です。

実践していく感覚としては、英文法の問題集に近いです。
問題を訳してみる→解説を読む→もう1回訳してみて解説を理解出来ているか確認する…といった具合です。

3周を終えている頃には、かなり長文に強くなって、得点源だと感じることでしょう。

●過去問などの長文演習

英文解釈と同時に、センター試験の過去問や長文読解の問題集を使って演習をしましょう。

「関先生の英語長文POLARIS」や「イチから始める英語長文」など、解説で英文解釈がされているものがおすすめです。

学校や塾などの夏期講習などで「長文対策コース」などがあれば、それで代用してもOKです。

これまで学んできた文法知識を、英文解釈で長文読解に活かし、英単語力で具体的な意味を理解していく…といった感じで、これまで学んできた英単語・英文法を、英文解釈を用いて統合して、長文読解力に仕上げるようなイメージですね。

【最後に笑うのは、より問題演習の回数を重ねた者 (10月~試験本番)】

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ここまでの過程を経たうえで、最も大切なのは、目標の大学を見据えて過去問をとにかく回数をこなし追い込みをかけることです。

試験本番が近づいてきたタイミングでは、知識と同じくらい過去問の形式慣れや、出題の傾向から解答を予測する力が点数に直結します。

時間を図って本番に近い形で何度も過去問演習をこなして、目標の大学やセンター試験本番に頭を慣らして行きましょう。

●英単語

この時点で単語帳で覚えられていない単語は、もはや単語帳ではなく過去問で出会いその都度覚えていく方が効率が良いです。

過去問で出会ったときに「これ単語帳でやったのになぁ!」という印象がつくことによって、より効果的に覚えることが期待できます。

またこのタイミングでは、単語帳で覚えていない単語よりも、「過去問で出会った知らない単語」を覚える優先順位を上げる必要があります。

長文問題で遭遇した、意味を知らなかった単語をメモして、自分用にカスタマイズした単語帳をノートなどで作成すると良いでしょう。

●英文法

これまで培った文法知識を用いて、過去問を演習した際に理解できるのに解けなかった問題を重点的に潰して行くと良いでしょう。

この時点で、文法問題を最も問われる第2問で30/42が安定取れるようになっているのが望ましいです。

長文読解

長文読解は特に出題される種類が多いです。

第3問から第6問までと、実に3分の2が読解問題だと言えます。

特に大切なのは、各大問ごとにしっかりと時間を測って、自分がどの問題にどれだけ時間を使っているかを把握することです。

よほど英語が得意な人でない限り、時間が余ることは少ないので、時間配分をしっかりと戦略立てる必要があります。

どこにどれだけ時間を割けば、最大の点数を得られるのか、過去問の演習を重ねることで検証して、最適な方法をもって試験本番を迎えましょう。

●補足:リスニングについて

リスニングについては、配点が50点満点と高くない上に、外国語学部専攻を目指す方や、国公立大学を目指す方以外は配点に含まれない方も多いので、補足的な説明とさせていただきます。

リスニングについては、夏休み期間から少しずつコツコツと練習していきましょう。

センター試験のリスニングは、英検のように音声が1回きりではなく、2回問題文を流してくれます。

1回目の音声で内容を聞き取って、マークシートの4つの選択肢のうち、あり得ない選択肢を切り落とした上で、2回目の音声で確実に取りに行く意識で解くと、非常に解きやすいです。

また、過去問を何度も演習することで、問題文の頻出パターンもつかめてくるので、過去問演習を何度もこなすことに重点を置いた練習をするのが非常に効果的です。
発音アクセント問題は、最後に一か月で薄い冊子を何度か解く程度で良い 


【センター試験1か月前】

発音アクセント問題は、14/200程度と配点はさほど高くありません。

発音アクセント用の薄い冊子程度の参考書を何度か演習するとパターンが感覚的につかめるので、本番前1ヶ月程度の期間で補完する程度で十分高得点を狙えるようになります。

センター試験本番までに、最小限の時間で10/14点くらいの点数を安定して取れるようになりましょう。

こちらも慣れの要素が強いです。
焦りは禁物、筆者が勉強の成果を感じたのは11月の模試
英語は受験の科目の中でも点数が伸びるのが遅い科目です。

「英語に時間を割いているのに全然伸びないから、英語を捨てて他の教科にシフトする」のは却ってもったいないです。

英語は配点が200点もあるので、じっくり時間をかけてでも、点数を伸ばすメリットは大きいです。

かく言う筆者も、勉強を始めた4月の模試からずっと、11月の模試まで勉強した成果が出ず、200点満点の中で100点を超えることが出来ずにいました。

しかし、11月の模試で一気に130点を叩き出して、そこからじわじわと点数が伸びたのを鮮明に覚えています。

積み重ねていく意識で勉強をしていくことが大切です。

【まとめ】

英語は受験の科目の中でも伸びにくく、また大変な科目なので、そもそも勉強に苦手意識を感じている人には難しいように感じるかもしれません。

しかし、しっかりと戦略を立てて臨めば、高3春時点で2割程度しか取れなかった筆者でも7割強の得点率まで伸ばすことが出来ました。

ここで紹介したロードマップを活用して、目標の大学合格のためにぜひ役立ててください!

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