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golang rune型の使い方と注意点

今回はgolangのrune型について解説していきます。

rune型

Go言語におけるrune型は、Unicodeのコードポイントを表すための型です。runeはint32型のエイリアスとして定義されており、Unicode文字を1文字単位で扱う際に使用されます。


rune型の使い方

単一の文字を表す

文字リテラルを使ってrune値を直接指定することができます。

var a rune = 'a'
var heart rune = '♥'
fmt.Println(a, heart)

この出力結果は97 9829となります。


文字列からruneへのアクセス

Goの文字列はバイトスライスとして扱われますが、for rangeループを使用することで、文字列内の各文字に対してruneとしてアクセスできます。

s := "Hello, 世界"
for _, r := range s {
    fmt.Printf("%c ", r)
}

この出力結果はH e l l o , 世 界となります。


runeスライスとしての文字列操作

文字列をruneのスライスに変換することで、Unicode文字を正確に数えたり操作したりできます。

s := "Go言語"
runes := []rune(s)
fmt.Println(len(runes))

この出力結果は3となります。


rune型の注意点

マルチバイト文字の扱い

Goの文字列はUTF-8でエンコードされており、すべてのUnicode文字が1バイトで表されるわけではありません。
そのためlen関数を使って文字列の長さを取得すると、バイト数が返されますが、runeの数とは異なる場合があります。


インデックスアクセスの問題

文字列の特定のインデックスにアクセスするとき、バイト単位でのアクセスになるため、マルチバイト文字の中途半端な場所でアクセスすると不正なデータが得られます。
文字単位でアクセスしたい場合は、文字列をruneスライスに変換する必要があります。


正規化の必要性

Unicodeには同じ文字を表現する異なるコードポイントが存在するため、文字列比較や検索を行う前に正規化が必要な場合があります。
Go標準ライブラリにはUnicode正規化を行うパッケージが含まれています(golang.org/x/text/unicode/norm)


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