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golangのdeferとは 使い方、注意点について解説

今回はgolangにおけるdeferについて解説していきます。


deferとは

defer文は制御構文の一種で、defer文の処理は関数の最後に実施する挙動をします。

関数においてはreturnされたり、最後の行まで進むと処理が終わりますが、その処理が全て終わる前にdefer文が動くということになります。


deferの使い方

説明されるよりも実際のコードと動きを見るのが早いかもしれませんね。

例えば簡単に以下のように書くと、先に文字列1を出力するPrintln関数が動き、その後にdefer文に記載されている文字列2を出力するPrintln関数が動きます。

func main() {
	defer fmt.Println("2")
	fmt.Println("1")
}

defer文を使うことでdefer文の処理は後続の処理よりも後に実行されているということになります。このdefer文はリソースの解放を行う際に使われることが多いです。

func main() {
	c.err := newDbClient(ctx)
	defer c.Close()

    ~~~~
}

上記のようにDBのクライアントを作成した後にdeferを使うことで可読性高く、クライアントのクローズ処理を書いておくことができます。


deferが複数ある場合の挙動

注意しておきたいのでdefer文が複数宣言されている場合の挙動です。

func main() {
	defer fmt.Println("4")
	fmt.Println("1")

	defer fmt.Println("3")
	fmt.Println("2")
}

この実行結果は1→2→3→4の順で出力されます。

deferが複数宣言されている場合は宣言している順番と逆順で実行されています。for文やif文の中にdeferが書かれていることで処理順がややこしくなりますが、宣言とは逆順に実行されると覚えておくと、こんがらがなくなります。


deferの注意点

パニック時の挙動:

panicが発生した場合、defer文はpanicが発生した関数内でまだ実行されていない全てのdeferを実行する挙動をします。


引数の評価タイミング

deferで呼び出される関数の引数は、defer文が実行された時点で評価されます。


エラーハンドリング

deferされた関数内で発生したエラーを、呼び出し元がキャッチするのは難しいため、エラーハンドリングには注意が必要です。


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