Rust forループとrangeの使い方と注意点について
Rustのforループとrangeは、コレクションや数値範囲を反復するための使用する構造です。
forループは、イテレータを使ってデータの集まりを順次処理するために使用され、rangeは指定した範囲内の値を生成します。
forとrangeの使い方
forループ
forループを使って、イテレータを反復処理できます。
let numbers = vec![1, 2, 3, 4, 5];
for num in &numbers {
println!("{}", num);
}
forループを使ってvec!で定義されたベクター内の要素を順次処理しています。
rangeを使ったforループ
Rustのrange構文を使うと、指定した範囲内の値を生成できます。
rangeは、start..endまたはstart..=endの形式で指定します。
for i in 0..5 {
println!("{}", i);
}
for j in 1..=3 {
println!("{}", j);
}
rangeを使って0から4まで、または1から3までの値を生成しています。
..と..=の違いは、..が終端を含まないのに対し、..=は終端を含むことです。
enumerateを使った反復
forループにenumerateを組み合わせると、要素のインデックスと値を同時に取得できます。
let items = ["a", "b", "c"];
for (index, item) in items.iter().enumerate() {
println!("Index: {}, Item: {}", index, item);
}
enumerateを使ってインデックスと値を同時に取得しながら反復しています。
注意点
範囲外アクセス
rangeを使用する場合、終端を含むか含まないかに注意します。
範囲外の値にアクセスすると、パニックが発生します。..と..=の違いを理解し、範囲外アクセスを防ぐようにします。
スコープとシャドーイング
forループ内で変数を再定義する場合、シャドーイングに注意します。
同じ名前の変数が異なるスコープで再定義されると、意図せずに変数を上書きする可能性があります。
イテレータの適用範囲
forループは、イテレータに基づいて反復処理を行います。
したがって、ループを抜ける必要がある場合は、breakやreturnを使用します。continueを使うと、次の繰り返しに進みます。
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