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ヒアリングの深堀りポイント(顕在ニーズと潜在ニーズ)/田口真行のディレクション解説
習得が難しいと言われる「ディレクション」を、とことん嚙み砕いて解説します。これからディレクターを目指すビギナーの方、また、ディレクター不在の現場で「ディレクションを担っている(ディレクター的な立ち回りをしている)」デザイナーやエンジニアの方に向けてお届けします。
今回のテーマは、ヒアリングにおける「クライアントニーズの深掘りポイント」ワンポイント解説を動画&テキストでお楽しみください!
クライアントニーズは、マーケティング用語として扱われることが多いですが、依頼者のリクエストを引き出すヒアリングの場でも意識すべきことです。
クライアントニーズには「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」が存在します。
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理解を深めていただくために、クリエイティブワークから離れた例えを用いて解説しましょう。
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例えば、自宅の洗濯機が壊れて、新たな洗濯機を購入するために家電量販店に行ったとします。店員さんが「どんな洗濯機をご希望ですか?」と聞いてきました。ここで購入検討者が求めること、それがクライアントニーズです。
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例えば、
・高性能な洗濯機を選びたい
・じっくり比較検討して選びたい
・オシャレさを重視したい
・有名メーカーの製品を選びたい
この辺りは購入検討者が表立って発するであろうニーズ、すなわち顕在ニーズです。
しかし、顕在ニーズの根っこには、それに紐づく潜在ニーズが存在します。
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例えば
・性能が低いものを選んで「失敗したくない」
・他店と比較せず買い物をして「損をしたくない」
・怪しげなメーカーを選んで「故障したらイヤ」…
そうした内に秘めたる想いの「潜在ニーズ」は表面化しにくいため、顕在ニーズをヒントに深堀っていく必要があります。
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クリエイティブワークに話を戻すと、例えばクライアントに「どんなデザインにしたいですか?」という質問をして、そこに「シンプルで、オシャレで、インパクトあるデザインがいいです」という回答が返ってきた場合、深堀るべきは「シンプルとは何か、オシャレとは何か、インパクトとは何か、また、なぜ?それを求めるのか」という点です。
そこを深掘ることで「クライアントの内に秘めた想い(潜在ニーズ)」に歩み寄ることができるでしょう。
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クライアントが表立って発する顕在ニーズをヒントに「なぜ?」を深堀っていくことで、潜在ニーズにたどり着くことができます。これはクライアントへの「質問の工夫」に応用できる考え方です。…続く
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