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先日「お辞儀ハンコ」というナゾのビジネスマナーがツイッターに流れてきてちょっとびっくりしました。お辞儀ハンコは初めて聞いたけど、たしかに「マナー、マナー」とやたらうるさい人もいるし、「それマナーじゃなくて気づかいレベルじゃない?」みたいなこともけっこうあるような気がしています。

ちなみに「マナー」を広辞苑でひくと

『行儀。作法。「テーブル・ー」ー・モード(和製語~mode)携帯電話で、着信音が鳴らないようにする設定。公の場で他人に迷惑をかけないためのもの。』

とあります。

用例も説明も、記載されているとおり「公の場」を想定した解説になっています。

最近よく聞くマナーは、この「公の場」というのが拡大解釈されているような、なんでもかんでも「相手を不快にさせないため」が優先されすぎているように感じることもあります。(しかも、実際、相手が不快に思っているかどうかは関係なくて)


ビジネスの場のマナーも、もともとはどこかの会社や部署での独自のルールだったようなものがいつのまにか「マナー」として格上げされているような(?)印象のものもあります。

たとえばわたしがわりと気になっているのは、エクセルファイルは「保存するときにはすべてのシートのセルはA1においてから保存する」というマナー。

いや、これ、ファイル内容が大量のデータで、1000行超えるとか列がAZ以上になるとかなら、まぁ分かるんですが。開いたファイルのセルが1万行あたりにあるとたしかに「うわぁ・・」となるし。

とはいえ、たった数行、数列、数シートしかない内容のファイルにそれを求めるのは、平たくいうと「めんどくさいやつ」だなーと感じています。


もちろん、データが少なかろうが多かろうが常にファイルを開いたら「A1セル」が選択されている状態は、受け取った側は見やすいと思うので、よい気づかいだとは思います。わたしも人に送るファイルや共有で使用するファイルは保存前に気をつけるように心がけています。

でも、あくまでも気づかいであって「マナー」とするのにはなんだか違和感。

そんなに気になるなら「マナーだから」とごちゃごちゃ言う前に、常にブックがA1セルで保存されるようなマクロを入れるとか工夫しちゃえばよくない?と思ったりします。


働き方改革で労働時間を見直そう、残業時間を減らそうということを本気で目指すなら変なビジネスマナーもなくしていかないと難しいだろうな・・となんとなく感じています。

できる範囲で相手への気づかいを示す。けど、ひとにその価値観を押しつけない。くらいにしていかないと些末な作業で時間がどんどん奪われて生産性も落ちそう・・ですね。




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