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自宅トレ:股関節が硬い、まずは何を確認したらよい?(第3号2022/9/5)

こんにちは。インストラクターChiakiです。

今日のテーマは「股関節の柔軟」です。

筋トレ同様、股関節ストレッチもYouTubeやインスタで検索すると、ものすごくたくさん動画が出てきますね。
どれを選べばよいのかわからないという声もよく聞きますし、いま取り組んでいるストレッチで柔らかくなるのかというお悩みの声もあります。

股関節の柔軟性を上げるためのポイントはいくつかありますが、成長期の子どもに焦点を当てて考えると、①骨盤回しができるか ②股関節の6つの動きについて一定の角度で開くか、の2つをまず確認するのが良いと思います。

①骨盤回しは、立ち姿勢でひざを少し曲げた状態から腰(骨盤の横)に手をあてて時計回り/反時計回りに動かす動作です。
股関節が硬い児童は、前後には動くけど左右は苦手、あるいは前方向には動くけど後ろはおしりが出るだけの動作になってしまう・・など、偏りがある傾向が見られます。


②股関節6つの動きは、股関節が動く基本の方向のことです。
屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋の6つ。人間の骨格的には、図のようにそれぞれ一定の角度開くと言われています。

宮本省三ほか(2016)人間の運動学 ヒューマン・キネシオロジー(協同医書出版社)を参考に筆者にて再作成

あおむけになった状態で、まずは自分の力で上図に記載した角度まで開くのか確認してみてください。
もし、子ども自身の力でやるのがむずかしい場合には、皆さんが脚を持つなどサポートしてあげて一定の角度まで開くか確認しましょう。

サポートをしても、開くときに抵抗を感じるような感覚がある場合には、太ももやおしりの筋肉ががっちりと硬かったり、股関節の動きそのものの滑らかさに課題があることが多いです。
その場合、無理やりやるような痛いストレッチや誰かに身体を押してもらって強く伸ばすようなストレッチはあまりお勧めできません。
まずは筋肉をもみほぐす、負荷がかからない体勢(仰向けや座った状態など)でゆっくり股関節を動かすことをお勧めします。(この記事の下にある「今週のやってみよう!」をご参考に)


なお、前回テーマの「筋トレの頻度」で筋トレは、トレーニング負荷や練習量に合わせて頻度を決めたほうがよいとお伝えしましたが、ストレッチに関しては、なるべく毎日したほうがよいです。たとえ、20秒でも30秒でもいい、とにかく継続が大事!
日々の習慣にできれば柔軟性も獲得できるようになります。


◎180度開脚を目指したい場合
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。ややマニアックな内容ですが、日常生活でのNGな動きなども書いています。


最後までお読みいただきありがとうございました。

◎今週のやってみよう!

【股関節ぐるぐるストレッチ】

痛ぁーいストレッチをいきなりするのではなく、まずは身体をほぐす動きからスタートするとスムーズです。

・あおむけになった状態でひざの裏に長めのタオル、またはセラバンドを通す
・ひざを曲げた状態で右回り、左回り、それぞれ5回ずつしっかり回す

ポイントは、ひざを曲げていない反対の骨盤を手で押さえながら(身体が斜めに傾かないように)①の体勢ではひざを胸にしっかりひきつけるように、②外側になるべく倒すように④内側にしっかり曲げるように、回すことです。


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。