#113 教える仕事なので教わることも継続中

神宮のスケート教室に通い始めて3ヶ月ちょっとが過ぎた。パーソナルトレーニングを受講している児童・学生の半分以上がフィギュアスケートをやっている子たちなので、少しでも彼らの感覚がわかった上でトレーニング指導ができればいいなと思ったのがきっかけ。

で、最近ようやく氷との一体感みたいなのが分かるようになってきたと思う。それまでは氷に振り回されている感じで力が入りすぎていることが多かったけど、少しずつ感覚をつかめているような気がする。


定期的に対面で何かを指導を受けるのは、かなり久しぶりだ。
3年前にマンツーマンでダンスを定期的に教わっていたけど、先生が海外に移転されてからは不定期でのオンラインレッスン、ただしお互いの予定がうまく合わないと数か月空くので、実質2年ぶりくらいか。

ダンスのときは「早く上達したい!!」気持ちがかなりあって、自主練もがんばっていたけど(今でも基本週1回はやっている)、今回のスケートはその気持ちをあえて封印している。

理由は2つあって、一つはわたしの性格上「早く上達したい」が前面になると見境なく練習してしまうから。時間もお金も体力もすべて注ぎ込んでしまうリスクがかなり高い。週1回のグループレッスンのほかに、時間をつくってでも自主練のためにリンクに足を運んでしまうだろうし、なんなら個人レッスンもバンバン申し込んでしまう恐れがある。
自営業という特性上、やりたくても現実的にはそれほど時間も体力もお金も割けないかもだけど、いかんせん猪突猛進タイプなのでのめりこみ過ぎて優先順位を間違える可能性は捨てきれない。今回はゆっくり学ぶ姿勢を貫いている。

もう一つは、今回の受講目的は、スケーティングスキルの習得プラス「教わる側の立場」を常に意識しておきたいという気持ちもあって申し込んだからかだ。

教えることが長くなると、どうしても指導手法に「慣れ」が出始めるような気がしてならない。
受講生がどんなことを感じているのか、伝えたことのうち、どれくらいのことを理解できているだろうか。そもそもレッスンに向かう気持ちは毎回同じだろうか。モチベーションが上がる要素やタイミングはいつか?
挙げたらキリがないけど、教わる側の感覚を意識できたほうが受講者のパフォーマンスアップに貢献できるように思う。(わたしが感じたことがもちろん全てではないというのは大前提として)

しかも、スケートはかなりむずかしい。力任せでは決して上達できない要素がたくさんあるし、指導上の表現(言語化)も、きっとむずかしいだろうなと想像していたとおり、先生によってかなり表現に幅がある。
グループレッスンの先生は2名体制、ただし代講になるときもたまにあって、これまで5人くらいの先生の指導を受けた。
分かりやすい表現だな~と思う先生もいれば、何がダメかを瞬時に見抜く先生、ダメなところを同じ言葉で繰り返し言い続ける先生、さまざまなのでとても勉強になる。代講の先生がふだんの先生と違うことを言ってくれたおかげで何をやっているのかがやっとわかった動作もある。

また、わたし自身の集中力もどうやら43分ということもわかった。
13:00から始まるレッスンで、毎回時計をチラ見するタイミングが13:43。ほぼ同じなのは自分でもびっくりするけど、よくよく考えればスケート教室前日と当日の生活パターンや食事内容が毎週同じなので、身体の状態とエネルギー補給が同じならば切れるタイミングも同じか、と妙に納得した。ヒトの身体って結構精密ですよね。
なので、残り17分は集中力がだいぶ落ちているので、先生の説明に「ふんふん」と頷いて聞くもののほとんど分かっちゃいない。(先生ごめん!)

さらに、教えるのもエネルギーを使うが、教わるときの疲れ具合は指導するときのそれとは明らかに違う。
全体像がわかっている中でどんなふうに伝えたらよいかという思考回路と、聞いたことを理解して身体に伝えてという思考回路では、なんとなく後者のほうがエネルギーを枯渇する気がする。

こんな感じで、もはやスケーティングスキルを上達させる気があるのかって感じに見えるけど、週1回がんばっています。
ちなみに、10月と11月は仕事の関係で月2回行けるかどうかの見込みなので、それはそれで「3週間くらい空いちゃうとやっぱりレベル落ちるのか?の検証になるな」とか思ったりしている。月謝制だと休むのはもったいないと思いがちだけど、目的が別にあるとそのストレスもないので精神衛生上良さげです。


このつぎは、もう少し滑れる感が出てきたらまた書いてみようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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