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旅の回顧録☆グルメ三昧の台湾。

さて、2000年、私のインドへの一人旅が始まりました。

私は那覇市と石垣島からフェリー内で同室になった、2人の若い女性と一緒に行動することになりました。

1人は私より2歳上で、ニュージーランドでのワーキングホリデーを終え、実家の京都府へ帰る前に台湾へ寄って遊んで帰ることにしたと言っていました。これが、Nちゃん。

もう1人は、私より2歳下で、すでにタイにもインドにも行ったことがあって、台湾のお友だちのところへ行くのだと言っていました。こちらが、Sちゃん。

どちらも、私より経験の多い先輩です。私は1人でいたいとは考えていなかったので、一緒に台湾で過ごせる仲間ができたことは、とても嬉しかったです。

私は人生の前半、出鼻をくじかれましたが、たくさんのいい出会いと思い出があります。人生は長く生きていると、不思議な展開がおとずれるものです。

当時の台湾のゲストハウス(安宿)は航空チケットのおつりで泊まれる程度だったので、あとは食費ですが、Sちゃんのお友だちというのが仏門に入っているお坊さんと、Sちゃんが大学生のときに関西の国際ボランティアで仲良くなった台湾人の女の子Iちゃんで、私とNちゃんはお坊さんとIちゃんから、台湾滞在中は毎晩のようにごはんをごちそうになってしまいました。

お坊さんですが、私とNちゃんはお布施を渡すでもなく、精進料理の店でしたが、初対面なのに2度も食事をごちそうになってしまったのです。カルチャーショックというか、Sちゃんのおかげというか...、お坊さんからそんなことをしてもらってよかったのかと、今更ながら少し罰当たりではなかったかと感じています。

少し精進料理について説明すると、台湾では素食スーシーと呼ばれているもので、素食は〈菜食〉の意味であって「質素な料理」を意味するものではありません。元元は宗教的な背景があって食べられていたものらしいのですが、今では日常的食事の1つとして多くの人に食べられているそうです。

現に、台北ではたくさんの素食レストランがありました。中にはとても手の込んだ調理をされた料理もあり、お肉料理などは本物と見間違うほどです。

そして、もう1人の台湾の女の子Iちゃんは、どこやらのお金持ちのお坊ちゃま、きんさんという幼なじみを連れて来て、本場の飲茶やむちゃ、伝統的な台湾料理、高級烏龍茶の飲める茶館、いろいろと連れて行ってもらいました。

傍目はためでみていて、どうやら金さんはIちゃんのことが好きだったのではないかと思っています。それで、お願いされたことにイヤと言えず、私たちは丁重なおもてなしを受けたのではないかと考えています。

もしそうだとしたら、これまた申し訳ないことでした・・・。

「旅は道連れ、世は情け」といいますが、ここまで旅先の食事に助けられたことはありませんでした。本当に感謝しかありません。

これが貧乏旅がうまくいったカラクリです。

私も、お金を節約しながら旅している人に対して自分ができるおもてなしをしようと考えるようになり、カウチサーフィンのホストをするようになったのです。

カウチサーフィンについては、また別の機会にお話することにしますね。

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