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社用車を購入するならメルセデス ゲレンデ?

赤坂、南麻布、六本木、乃木坂あたりを歩いていると、メルセデス ゲレンデをよく目にします (港区のプリウスといわれているようです)。これらの多くは法人名義で所有されているといわれています。この法人名義での高級車の購入は節税効果への期待が大きな理由です。

法人名義で車を購入すると、減価償却を活用して、高額な車の購入費用を経費として計上できるため、利益を圧縮し税金を低減することができます。本節税スキームのポイントは減価償却期間で、新車の場合と中古車の場合で償却期間が大きく異なるので注意が必要です。
「社用車で購入するなら3年10ヵ月落ち」とよくいわれますが3年10ヵ月落ちの車の耐用年数が2年となり1年で100%の償却が可能です。詳細は税理士に相談することをおすすめします。
なお経費算入にあたってはリースという手段もあります。

また、価値が落ちにくい車種を選ぶことも重要なポイントです。減価償却終了後も資産価値を維持できる車種を選べば、頻繁な買い替えも可能になります。理想的なのは、購入から1年後に価値が上がるような車種です。このような値崩れしない車はいざというときに売却してキャッシュ化することもできるので緊急時の "簿外資産" としても有効です。

注意点として、当然ですが、購入した車が社用車として税務署に認められる必要があります。したがって、2ドアの車など、社用車として認められにくい車種は避けるべきでしょう。色も黒や白が無難です。

これらを満たす車がメルセデス ゲレンデということでしょうか。ゲレンデで顧客先にいく?という疑問は残るのと駐車場に少々困るという問題があるのですが、ゲレンデは特に値崩れしないという観点で社用車として人気なようです。

上記のように社用車は節税は有効です。ただし、結局のところキャッシュアウトが発生する点には注意が必要。つまり、車が事業上必ず必要であることが上記節税の前提となります。節税目的で不要な車を購入するのは、よほど資産性が期待できない限りおすすめできません。余剰資金は税金をはらって株式などの投資を行うことをお勧めします。

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