見出し画像

ぼくたちにとっての場所とは何か

最初の挨拶みたいなの

どうもみなさん、やぁやぁ。元大学院生でspoonという配信アプリで配信をしている「よわよわ」です。

毎回こんなテキトーな挨拶で失礼します。
今回は建築学生には必ず読んでほしいと思ってる本の紹介をします。もちろん他の方も読んでみるとすごい面白いですが、少し難しい話かもしれないので歯を食いしばって読んでください。しっかり読んだ先には何かが見えるはずです(白目)

本の紹介

今回の本はこちら 「場所の現象学」という本です。 簡単な概要はこんな感じ

タイトル ‏ : ‎ 場所の現象学
出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (1999/3/1)
発売日 ‏ : ‎ 1999/3/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 341ページ

人間が生きるということは、身の回りの空間や環境に自分なりの様々な意味を与えることと同値である。自らの直接経験による意味づけによって分節した空間が、すなわち「場所」である。場所は、大量生産と商業主義が深化した現代においては、多様だったはずの意味や環境適合性を欠落させ、お仕着せのものとなり、「偽物の場所」のはびこる「没場所性」に支配される。本書は、ディズニー化、博物館化、未来化などの現代の没場所性の特徴を暴き出し、キルケゴールやカミュやリフトンらの文学や哲学の成果も動員しつつ、場所に対する人間の姿勢と経験のあり方を問う、現象学的地理学の果敢な挑戦である。

「BOOK」データベースより

ちょっとだけ本の説明

地元らしいものを想像してほしい。
みなさんはどんなものを想像したかな?
人によっては辺り一面が田畑になっている、また他の人によっては東京のような大都会を想像する人もいるかもしれない。

ぼくの想像する地元らしいものは、周り一面雪だらけで冬になったら除雪車の音で目が覚める。まとわりつく空気が冷たくて、息を吸うと心臓が凍りそうになる。そんなものがぼくの地元らしいものだ。
こんな拙い文章だが、この文章だけでぼくがかなり雪が降る寒い地域出身だと想像ができるだろう。

では、別の書き方でぼくの地元の紹介をしよう。
近くにはコンビニがあり、少し離れたところにイオンがある。その周りにマックやメガネやさん、本屋さんやパチンコ店があり、駅前はイオンに負けたシャッター街が溢れかえっている。
車がないと遊びに行くことや駅に行くことが少し大変なくらい距離がある

確かにぼくの文章が拙いかもしれない、だが今の文章ではこの場所の特徴が掴めない。言い方を変えると、この地元のイメージは日本全国である程度イメージができる田舎あるあるのような気がしている。

こんな田舎あるある、確かに共通の地元のイメージでお互いが認識できる反面、それは本当にその町の「らしさ」だろうか?

この本は決して工業化が悪いと書いているわけではない。
ただぼく達が住んでいるこの土地のオリジナリティがどこにあるのか。
場所とは何なのか。

そんな問いかけを説明している良書です。

元建築院生として考えた場所とは

正直、ぼくにとって建築というものは箱でしかなくて、ひらけた建築を作れ!周辺環境と馴染ませろ!みたいな指導をよく設計製図の時に受けていた。

ぼくはこの言葉を理解する前に設計という場所から立ち去ったので、真の意味でひらけた建築がどのようなものかは分からない。
だが個人的に思っているのは新築至上主義的な考え方が少なからずぼくたちの住む土地のオリジナリティを奪っている可能性があるということだ。
別に新築を作るな、というわけではない。ただ工業化された均一の住宅の先に何があるのだろう?
日本全国同じ風景にしたいのだろうか?

少なくとも建築学生として学問を学んでいる人にはこのことを考えてほしい。

最後に

けっこー難しい本なのでかなり端折って書いちゃいました!笑
気になる人はぜひ手に取ってほしいし、建築学生じゃない人にも面白い視点で物事が見られると思うので本当におすすめです!

最後までこの記事を読んでいただき、ありがとうございます。
こんな感じでゆるっと書いていくので、良かったら次の記事も読んでください。

ではさらば!

この記事が参加している募集

学問への愛を語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?