Day15_モノづくりの未来

どうも!180日後に起業する人です。
今回は「モノづくりの未来」について、考えていきます。なぜ、モノづくりの事業をやりたいかについては、こちらに記載しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。

今回の記事はモノづくりの未来予測のためではなく、より良い未来をつくるために必要な点について考えたいと思っています。

モノづくりの変化(産業の変化)

とはいえ、少し今までのモノづくりの流れを簡単に振り返りたいと思います。

一次産業から三次産業の変遷

一次産業(農業、漁業、林業、鉱業)は自然から直接資源を取得する産業であり、古代から中世にかけて主要な経済活動でした。この時期は何かを効率的に獲得する道具の開発、製造が盛んで、色んな道具が職人の手で作られてきました。アートシーンにおいても、人の手によるモノづくり(絵画や彫刻等)が発展してきた認識です。産業革命(18〜19世紀)により、蒸気機関の発明や機械化が進み、二次産業(製造業)が急速に発展しました。製造業の効率化により、工業の集積地が形成され、労働者が工場で働くようになりました。道具の量産が出来るようになったり、印刷技術の発展で情報の流通量も劇的に増えたとのことです。

20世紀後半からは、三次産業(サービス業)が主要な産業となり、情報技術の進展が大きく寄与しました。1990年代のドットコムバブルとその崩壊を経て、インターネットとIT技術が広く普及し、Web 2.0、スマートフォン、クラウドサービス、ビッグデータが登場しました。これにより、デジタルデザインツールや3Dプリンティング、デジタルファブリケーション技術が普及し、製造業とデザイン、イラスト制作のプロセスが大幅に変革されました。この時はやはりデジタルデータ上で作品がやり取りできたり、追加・修正・複製できたりすることが、制作シーンを大きく変えたように感じます。同じデータを同期しながら、制作するといったチームによる制作の形も、クラウドの進化で実現できています。

2020年代には、AI(とりわけ、生成AI)の進化が、文章の創作、デザインやイラスト制作を革新しています。AI技術により、生産性が飛躍的に向上し、モノづくりの方法もさらに進化し続けています。今後も、量子コンピューティングやAI倫理などの新たな課題とともに、技術の進展が続くことが予想されます。

モノの価値とは

現在あらためてモノの価値が見直される時期に来ているように思います。今まではざっくりいうと「モノ自体が足りていない⇨モノが行き渡ること⇨量産型からカスタマイズ⇨今後?」という流れであったように思えます。当然ながらアーティストによる1点物の価値は依然として高くあり続けると思いますが、AIという技術革新により、1人で作れることが増えていきます。その際にはもっと多くの人が作れるような状態になるため、作るコト自体(プロセス)の価値とコンテキストの価値が高まるように思えます。

・作ることによる自己実現

・作ることによる人とのつながり(共同制作)

・具体的な誰かのためのモノづくり

・アートのように"在り方"を問いかけるようなモノづくり

個人的にモノづくりは以前の記事で書いた通り、動物と比べて体の弱い人間の生存戦略=生存本能であり、作れることの楽しさや喜びといったプラスの感情と深く紐づいているので、作ることで幸福度が上がると考えています。ちょっと抽象度が高いですね・・・これらに関しては、別途考えられればと思います。

今後のモノづくりの在り方

AIはモノづくりのアシスタントとして、クリエイターの構想したデザインを実現するパワフルなツールとなることは間違いないと思います。今の生成AIの形の場合だと、問いを投げて創作するということとなるため、より人間が発想すること、発想したことを元にディレクションする仕事が増えてくることでしょう。そして、AIが生成した6~7割のアウトプットを仕上げる仕事も、足元はやはり必要となる状況だと思います(分野によっては、中長期的に9割のクオリティまで持っていける可能性もありますが)。

上記、未来に足りないもの

そんなモノづくりの未来に足りていないものは何でしょうか。もっと「モノづくり」がしやすくなり、"創る"時間を増やすには何が必要でしょうか。私が現在考えているのは

①創作物をもっと知られる形にする

②創作によるコラボレーションができる状態を作る

③創作物の在り方を変え、よりクリエイターに還元できるモデルを作る

上記の3つの論点をベースに、事業検討を進めております。具体的な内容に関しては、追々お話しできればと思います。

180日後に起業する人

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