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地域案内人として地元の良さを伝えたい

<複業ワーカーのご紹介>
今回は、WDLおおすみメンバーの中でも、実際に現地に在住し、"地域側の案内人"として活躍している西之園さんをご紹介します。
子供達への純粋な思いと、育った場所へ恩返しがしたいという2つの軸をお持ちの西之園さん。おおすみと首都圏を繋ぎながら、今後どう活動されていくのか、お話を伺いました。
(インタビュー:2023年2月)

1.プロフィール

ーまずは、これまでのご経歴を教えてください。
地元は肝付町で、岡本さんと同じ鹿屋高校出身、岡山理科大学へ進学しました。数学の先生になりたかったのですが叶わず、そんな時に岡本さんに、岡本さんが働いていたITベンチャーでのインターンを勧められ、東京で2か月ほど働いていました。

左から岡本さん、西之園さん

その経験を通して働くことの良さを実感、大学院を辞めて上京し、約3年間岡本さんと働きました。その後は広告代理店へ転職し、約2年間営業職を経験しました。いずれは地元に戻りたい思いがあったため、2022年8月に帰郷しました。

ー岡本さんとのご縁がなければ、大学卒業後は鹿児島へ戻ったのでしょうか?
そうですね、何もなければ鹿児島へ戻っていたと思います。
ただ、もともと教師になりたかったので、当時は他の職種について知らず、社会を知りたいという思いもありました。実際インターンをしてみると、東京は情報も多く、同世代がアグレッシブに働いている姿がとても魅力的でした。

ーなぜ肝付町のためになる仕事がしたいと思ったのでしょうか?
元々は、できれば自分が卒業した鹿屋高校で教師になり、生徒の夢を叶えるための後押しをしたかったんです。
でもそれが出来なくなった時に、地元である肝付町のためになる仕事がしたい、恩返しがしたいと気持ちが変化していきました。

2.WDLおおすみでのお仕事について

ーWDLおおすみでは、どんなお仕事をされていますか?
事務局サポートと、支援先の一つである南州農場様とのミーティングの資料作成等下準備や、補佐的な業務を担当しています。

ー西之園さんが考える複業人材を活用する意義とは?
元々はなぜ正社員を雇わず、複業人材にこだわるのか?と思っていました。ですが帰ってきてからは、地方には特定のテーマの専門家が少なく、実際に課題を解決できる優秀な人材が少ないことに気づき、都市部で実績のある方にお願いした方がいいと感じるようになりました。
自社だけで動いていると情報や選択肢も限られますが、都市部の複業人材の方と関わることで多様な情報が得られたり、働き方も多様化していきます。実際に視野も広がっているので、複業人材の介在価値を感じています。

ー具体的に視野が広がったエピソードがあれば教えてください。
WDLおおすみの取締役である伊藤さんは、ご自身で経営もされておりますが、大手企業で経営コンサルティングをされていたり、現在は日本中の多くの地域に関っており、多くのご経験と情報を持たれています。一緒に関わらせていただくことで勉強になることも多く、自分自身の成長も実感しています。専門性が高く、広い知見をお持ちの方と一緒に仕事ができることは大きな魅力です。

ー仕事をする上で心掛けていることがあれば教えてください。
代表の岡本さんが、やりたくても手が届かなさそうなところを積極的にやるように心掛けています。全て勉強だ!という想いで。振られたことは何でもやるようにしています。

ーどういうスキル、スタンスがあればこの仕事ができますか?
俯瞰的に地域を見ることができるスキルが重要だと思います。また、人、場所、良いものを知ることも大切です。大隅半島についてもっと学ぶ必要があると感じ、自分自身はまず自分のことを知ってもらうために、色々な活動に参加するようにしています。

ー活動に参加する上で大事にしていることはありますか?
まず自分がどういう活動をしているのかを話すようにしています。地方では複業に対する考え方がポジティブではなく、複業=夜にお金のために働くという認識がまだ根強いです。WDLおおすみでの複業は、適切な報酬を得ながらも、スキルアップとしての時間、学びの観点としての複業と捉えてもらえるようにしていきたいと思っています。

ー複業されている方に対して感じている思いはありますか?
複業されている方は、その企業を好きで、良さを知っているからこそ、サポートしてくれていると感じています。実際に南州農場で複業されている方も、南州農場の取り組みや良さ、商品の美味しさを知っているからこそ関わってくれており、それが関係人口創出に繋がっていると感じます。複業することで、転職せずとも他の職場を知ることができるのは、良い学びの場だと思います。

3.今後への思い

ー今後、WDLおおすみはどうなっていったら良いと思いますか?
おおすみと首都圏を繋ぐ、ハブのようになっていけたら良いと思っています。組織として情報をもっていること自体が価値だと思います。
おおすみの人と複業する都市部の人、相互の人材を知った上で連携ができていくと、よりおおすみが発展し地方創成・仕事創成に繋がっていくと思います。WDLおおすみがおおすみの企業と関わることで関係人口が増えていき、関わる人も増えることで、良い相乗効果を産んでいくと思います。

ー首都圏のどんな人に複業人材として関わってほしいですか?
おおすみの良さを客観的に見て、発信できる人が関わってくれると嬉しいです。おおすみは景色や名産品・特産物など、良いものがあるのにPR力が弱いです。今まで来鹿してくださった複業人材の全員がおおすみを好きになってくれています。まず来てもらっておおすみの魅力を知ってもらうことで、好きになってもらえる自信がありますので、多くの複業人材に来てもらい、それぞれのスキルを活かしおおすみの課題を解決しながら、かつおおすみのPRをおおすみ以外でしてもらえるような複業人材に関わっていただきたいです。

ー今後の思い、ビジョンなど話足りないことがあれば
WDLおおすみではおおすみの仕事がメインですが、今後は肝付町も攻めていきたいと思っています!もちろん自分も関係案内人として関わりながら仲間を増やして、肝付町の良さを伝える人を増やしていきたいと思っています。今後も複業として、関わり続けていきます。