ハノイ番外編1

ノイバイ国際空港

ノイバイ国際空港はハノイの玄関口の一つ、訪れるのは2度目。国際線と国内線のターミナルが完全に分かれていて、シャトルバスで移動する必要がある空港だ。以前、ホーチミンからの帰る際にトランジットで利用したのだけど、迷って思わず友達に連絡したことが思い出される。今はYouTubeなんかで移動の仕方がアップされているからベトナム国内移動をしたことがない人は見てみると良いかもしれません。空港はだだっ広い感じで何かが不足しているわけではないけど充分でない感じがした。

1月のハノイは少し寒くて緯度が下がったら気温が上がるという想像は私の幻想だった。まだahamoの海外利用日数まで時間があるが、旅のどこかで切れそうだ。そうかまだ日本から出て15日も経過していないのだなとそんなところから感じ取っていた。空港ロビーにはいくつかの携帯会社が並んでいてSIMカードを売っている。東南アジアでは安くて1000円もせず、日本の空港で貸出しているWifiは割高で、SIMフリーの携帯ならば確実にSIMの方がいい。最近はアプリでeSIMを買うこともできる。旅先で携帯が動かないことは私にとっては死も同然で、何もできなくなることを意味していた。旅先でなくせないものを3つ挙げるとしたら財布、携帯、パスポート。これらだけはいつもちゃんと持っているか確認しながら移動するのであった。

ハノイ北部に広がる西湖

ハノイのホステル

ハノイのホステルは国際色がかなりあった。月曜日と金曜日にはハッピーアワーと題してピッチャーでビールが無料で振る舞われるのだが、みんなでそれを飲みながらとにかく英語で話す。朝ごはんも無料で10cm大の四角い食パンのトーストと卵を使った料理を選ぶ。卵料理は目玉焼き、スクランブルエッグ、オムレツと食べ方は様々でその場で注文すると共有スペースの長机の私のところまで運んできてくれる。もちろんコーヒーもあってコンデンスミルクは入れ放題だ。朝食を食べながら横に座った人に「Hi」と声をかければ誰しもが話してくれる。なんとなくドミトリーに泊まる人たちは人懐っこい。仕事をしているかどうか聞くと返ってくる返事は3パターンで
「月単位の長期休暇」、「リモートワーク」、「仕事をやめてきた」
のいずれかであった。海外は思った以上に終身雇用の概念が少なさそうだ。

「人生は限られていて、仕事は人生のあくまで一部、あるいは一部でもなく旅こそが人生だ。」

みたいな言葉さえ聞こえてきそうだった。

旅のスタイル

この朝食を食べる長机に座っているといろんな新規の旅人がホステルに訪ねてくるところが見られて面白かった。特に印象的だったのは予約なしで来て泊まれるか聞き満室と言われて帰っていく客の多さだ。2日に1組は必ずそう言った客が夜にやってきては「まだ歩かなくてはならない?」という表情で踵を返していった。昔のバックパッカーはこの様に宿が取れていたのだと思う。しかし今はアプリが発達しすぎていて、バックパッカーは事前に予約を取って旅程を組んでいる。特に人気の宿なんかは当日入りは難しいだろう。昔の様なバックパックがしたいのならばそれもまた一興だが、スタイル自体が今は進化していて以前より行き当たりばったりがしにくくなったのではないかとさえ感じる。

いろんな旅人に話を聞くとみんなそれぞれの旅を持っている。1人は南北ベトナム縦断、1人はイギリスから自転車で日本へ、1人はラウンドトリップで東南アジア周遊とそれぞれが旅の楽しみや旅程と呼べるものを持っていた。確かにこの国には魅力がたくさんあって、いろんな楽しみ方ができる。ハノイはまたぜひ来たいなと思える場所だ。




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