ミッドサマーを完走した乾燥した感想
皆さん、こんにちは。手塚治虫の「ミッドナイト」って漫画がけっこう好き。木賃ふくよし(芸名)です。
さて。本日は暗闇がないのに闇を感じるという、真昼の真夏の恐怖、「ミッドサマー」というホラー映画のネタバレ感想などを書いていきたいと思います。
思いっきりネタバレしてるので、それが嫌な人は今すぐゴーホーム。
観てるからOk!とか、ネタバレしてもいいよ、とか、むしろネタバレ歓迎って人はどうぞ、お読み進みください。
ただし、
先に言っとくと、割と酷評です。
この映画のすごいファンなんだよ、って人は見ない方がよろしいかと存じます。はい。
ネタバレと酷評の件について承知の方のみ、お読み進みあれ。
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いや、もう、大爆笑。
話題になってる時、劇場で観なくて正解だわ。
劇場で観てたら笑いを堪えるのに必死で苦しむか、爆笑して観客の顰蹙を買ってた所です。
ハッキリ言いますが、全然怖くなかった。いや、正確には「お、この演出は怖いな」と思ったシーンが2箇所ぐらいあった筈なのですが、他の爆笑シーンで記憶が飛びました。たぶん2箇所ぐらいあったハズ。たぶん。
まあ、あらすじは、友人の故郷に遊びに行ったら、そこがカルト集団のヤベー村で、よそ者の主人公たちはバンバン殺されるよー。
って話なんですが、ぶっちゃけ展開はベッタベタなホラー映画。
「画面が明るいのに怖い」って評判でしたが、屋内とかは割と暗くなります。割と明るいばかりではありません。逆転しますが、ブレードランナーの方が徹底して明るくなりません。
で。随所に散りばめられた伏線が! という噂でしたが、
ミステリ的な伏線は一切ありません。
物語はベタベタですし、間違いなく伏線は散りばめられていますが「ああ! あの時のアレはそういう事なのか!」というカタルシスは一切ありません。
「この時、画面にチラッと映ったアレって、この事を言ってるっぽいな」というタイプの伏線なので、伏線の事は一切気に留めなくても、気が付かなくても、物語は理解できます。
どっちかと言うと、「裏設定で、〇〇が〇〇で〇〇なんだよ。このシーンの〇〇は、つまり〇〇って事を意味してるのさ」系の伏線です。ええ。ゼノギアス系ですね。
さて。
退席者が続出する恐怖!
グロテスク描写がすごい!
的な煽りもありましたが、ホラー映画大好きなワタクシには、そんなシーンあったか?ってレベルでした。いや、ある意味では恐ろしく「恐怖」を感じるのですが、それは後述します。
基本的にグロテスク描写は、スプラッタ映画に慣れてると、大層なものではありません。
で。グロテスクなシーンが割と綺麗に描かれているのですが、そういった類の「狂気の白く美しい気持ち悪さ」なら、他の映画で体験した方が良い気がします。
グロ描写が妙に綺麗なのが怖い、グロくないのが余計にグロい、って人もいるかと思いますが、個人的には別の映画をオススメします。
で。
ワタクシにとっては肝心の、爆笑シーンが続出します。
最初の、
「ただの熊だ」
から、口元がムズムズし始めてましたが、BGMがBGMじゃなかった時点で、
マッドマックスかよ!
ってツッコミを入れたくて仕方なくなります。それを耐えたとしても虐殺が進行し始めるあたりから、もはや笑いを禁じ得ませんでした。
そして、ダンス大会のあたりからは爆笑です。
問題のセックスシーンでは、もう、
おなか痛い
ってぐらい笑いました。
美女が全裸でカモーンって待ってるのはともかく、一緒に全裸聖歌隊が構えてるのは腹筋崩壊のトリガーでした。
全裸のおばちゃん聖歌隊が、コーラスでムードミュージックを奏で、美女とのセックスを盛り上げてくれるんですよ?
そりゃ笑うわ。
しかも、盛り上がってきたらコーラスからリードボーカルが熱唱するんですよ?
もう、主人公(男側)がそれに応えて歌い出し、ミュージカルになって大団円を迎えるのではないかとハラハラします。
いや結局、男は歌わないんですが、代わりにヌードコーラス隊が、一緒に喘いでセックスを盛り上げてくれます。
無理です。死んでしまいます。
しまい目には、まさにしまい目(フィニッシュ時)には、おばちゃんが男のケツを揺さぶって、ピストン補助してくれる親切設計。
むしろコレで笑わんヤツおるんか?
って感じで、笑いが止まらないホラー映画。それがミッドサマーでした。
まあ、劇場でキッチリ金を払って観てたら、金を返せとは言わんけど、割とキレてるレベルのホラー映画でしたが、知り合いと家で観てる分には笑いを堪えなくて済んだ(4人全員が爆笑してた)ので、かなり楽しめました。
割と高いイタリア料理店に食いに行ったら、
コレ、どう考えてもカップラーメンじゃねーか!?
って味のパスタが出てきて、「え? でもコレ、カップラーメンとしては滅茶苦茶ウマいんだけど。いや、、、え? いや、でも、、、え? カップラーメン?」って感じ。
まあ、ホラー映画と呼ぶには何一つ怖くない作品でした。はい。
ただし、コレだけは言っておく。
作中の至る所に、
カルト集団へのお誘いの手練手管が散りばめられてます。
右とか左の、過激派集団への勧誘とか、
特定政党の後援会とか、
アレな新興宗教の洗脳儀式とか、
自己啓発セミナーの講演とか、
ブラック企業の新人研修とか。
そーゆーのが静かに、ひっそりと、そして露骨に埋め込まれてます。
要するに、アレだ。
アレな組織への勧誘にまるで気が付かない人はマズいし、ヒロインに共感しちゃう人とかもマズいし、この映画に惹かれる人なんかもマズい。
そーゆー意味では完全に「怖い映画」なんですよね。
明るいのに闇を感じるって、
観客の心の闇じゃねーか。
ただ、ワタクシはそーゆー意味でも他の映画の方がオススメである。
てか、素「盲目のメロディ」が一切ネタバレできない性質だったので、久々に、好き勝手な感想を書けて素直に嬉しい。
↑ 「盲目のメロディ」の感想。
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なお、この先には特に何も書かれていません。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。