問題解決が正しいとは限らない

　皆さん、こんにちは。解決したい問題だらけの木賃ふくよし(芸名)です。
　まあ、ワタクシの抱える問題は９割以上、金さあればどうにでもなるってか、金がないのが問題なんですけどね。ええ。

　さて。のっけからいきなり金の話も気分が悪いでしょうから、金ではない「問題」の話をしましょう。
　先日、ODAを設立したのは織田信長って話をしましたが、比較的、それに近い感じです。

　伝家の宝刀は抜かぬ事にこそ価値がある、とでも申しますか、問題は解決しない方が良い、ってケースは少なからず存在する訳です。
　コレを何処って言うと色々問題があるんでボカさせて貰いますが、例えば、戦後のドサクサに紛れて実効支配されちゃった土地があるとしましょう。
　仮定の話です。あなたがもし、何処かの土地や何処かの国を想像したとしても、当記事とは一切関係ありません。仮定の話です。
　想像したその土地に関わる人が気分を害する事があるかも知れませんが、その土地の話じゃないです。ご気分を悪くされる事があるかも知れませんが、その責任の所在をワタクシに問わないで下さい。仮に、の話なんで。

　では仮に、とある国が、戦後の混乱で旧敵国に奪われた土地があるとしましょう。国際法上では、まだ自国ですが、実効支配は旧敵国側です。
　困りましたね。国土が奪われた訳ですから。

　しかし、その土地、

　ぶっちゃけ資源価値がないのである。

　無論、ゼロではない。
　ゼロではないが、ハッキリ言って辺境である。
　維持管理コストを考えたら、マイナスの方が遥かに大きい。
　考えてもみよう。国境線が動くのだ。防衛費が下がる事は有り得ないし、必ず莫大な初期投資が必要なのである。
　それを、大した資源価値のない土地で取り返すのは何年先の話だ？ いや、赤字が嵩むだけかも知れない。
　そりゃ、領海や経済水域は捨て置けない価値である。海底資源だってあるだろう。
　しかし、もはや自国民が住んでいない、当時の敵国民しか住んでいない土地である。莫大な費用を投げ込んで獲る価値があるのか。
　コレが商売なら、マイナスしか見込めない事業に手を出す馬鹿はいない。いや、商売の方がまだ、フラッグシップとして獲る価値を見出せるレベルだ。
　つまり、奪われたままの方がプラスなのである。そりゃ、かつての国土を取り戻す！というスローガンは必要だし、気分的には高揚するかも知れない。しかし、下手を打てば紛争待ったなし！のリスクを冒してまで奪還する必要はあるのか？って話である。

　それよりは、「返還してくれないの？ え〜、困ったなあ。返還してくれないと困るんだよなあ」という外交カードをチラつかせて利用する方が有効活用になるのだ。
　何なら、いずれ返してもらうとしても、その間にインフラとかしっかり整えておいてね！ 流用させてもらうから！ と見守る方が得なのである。
　相手国民に沢山使ってもらって、最終的な返還の際、引き上げ費用を膨らませる方が、相手国にダメージを与えられる訳だ。
　相手国だって、ロクな条件を出せずに土地を引き渡した、なんて事には出来ませんし、何しろ国民が住んでますから、簡単には引き揚げられない。てか、引き下がれない。

　だから、言い方は悪いが、問題は宙ぶらりんにしたまま、玉虫色の外交で「えぇ〜？ 返してくれないの？ そこ、ウチの土地なんだけどなぁ。困ったなあ」と、チラチラ嫌味を言う方が利口なのである。

　わかりやすく言おう。

　相手が絶対に
　貸した100万円を
　一括返済出来ないと
　わかっていて、
　毎月の利息分だけ
　１万円ずつ、
　10年に渡ってでも
　返し続けて貰う方が
　20万円の得なのである。

　１万円の利息分を滞納すると、来月からは101万円で、１万円100円になるけど大丈夫？って心配してあげるフリをしてればいいのだ。むしろ元本が減ったら困るので、「そんなに無理しなくていいよ〜。１万円で大丈夫だよ〜」と、表では仏の顔を見せるのが外交なのである。

　おわかりいただけただろうか。つまり、問題は必ずしも、無理してまで解決する方が正しいとは限らないのである。

　「今すぐ耳揃えて返せよゴルァ！」って伝家の宝刀も、
　「一括返金じゃ文句ないだろオラァ！」って伝家の宝刀も、
　「もう返さん！ チャラにしろドラァ！」って伝家の宝刀も、

　抜かない方が良いのである。

　確かに、問題解決は重要である。人類は未来のために山積みになった課題を、少しずつでも解決していかねばならない。
　しかし、ドラスティックな改革はダメージを伴う。そのダメージで死に至るケースもあるだろう。だとすれば、1日で100人を殺しかねない改革よりは、年に1人しか死なない現状維持を選ぶ事は、必ずしも間違いではない。
　問題解決は重要である。だが、問題解決だけが、正しい道とは限らないのである。

　と、問題解決が正しくないケースについて熱く語った訳だが、本題はここからだ。

　お前が
　ぐちぐちぐちぐちと
　不平不満を垂れ流している
　大半のことは
　お前の決心ひとつ、
　お前の行動ひとつで
　解決するからな？

　いいか？ お前は不平や不満を延々と愚痴るが、大半のことはお前ひとりの決断と痛みで解決する。大半と言うより、９割ぐらいそれだ。
　いや、９割とか言うと「俺は残りの１割」とか言い出す。９９％でも１%側だと思い込むから言っておく。

　世間的には大半だが、

　お前に限っては
　１００％だ。

　いいか。その問題はお前ひとりの決断と行動で解決できる。
　結局はその決断が面倒だとか変化への不安から、労力や痛みを避けてるだけだぞ。

　コスト計算してるつもりはないかも知れないが、「今後のプラス」より「今、愚痴をタレてる心地良さ」に甘んじて、だらだらとマイナスを選び続けてるだけだからな。今選ばなくても、そのうち勝手に決まる瞬間まで放置してれば、自分の責任じゃなくなるからな。

　そんな事はない？

　いいや、そんな事だ。

　何故なら、

　ワタクシ自身という
　典型例がここにいるから
　わかるんだよ。痛いほど。

　(´･Д･)」 マジで。

　※ この記事はすべて無料ですが、偉そうな事を言ってても無職なんです。無職。そんな訳なので、問題解決のために投げ銭(¥100)をお願いします。あの、「いいね」とか「リツイート」だけでも助かりますんで、どうかお願いします。
　なお、この先には特に何も書かれてません。