食肉は悪なのか

　皆さん、こんにちは。感情論より、勘定論やで。損得のな。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
　さて。正直に言って、この話をしたい訳ではないのですが、先日、ヴィーガンに対して「動物を食べるのは残虐な行為と言うけれど、植物を食べるのが残虐ではない理由を教えて」と質問したところ、

　(´･∀･)」 炎上したわ。

　↓ まとめ。

　質問したら攻撃で返すのがヴィーガンを名乗る人の本質なんですかね？

　(´･Д･)」 あ。大丈夫ですよ。コレはただの皮肉であって、ワタクシは無闇に主語を大きくしたりしません。
　何が言いたいかと言うと、おそらく大半のヴィーガンや菜食主義者は温厚で話の通じる方々だと、炎上を通した今でもそう思ってますので。ええ。

　てな訳で、何度繰り返したかわからんけど、ワタクシはヴィーガンを否定などしない。
　誰が何を食おうが知った事ではない。
　しかし、ワタクシが何を食ってるか、誰かに口出しされる謂れもないのである。(法に反しない範囲でね)

　例えば、ビンボーの癖にフランス料理なんて食ってんじゃねーよ！ とかも言われる筋合いはない。

　赤貧である程にご馳走になれるなら喜んで飛びつくし、他の色んな娯楽や生活を捨ててまで、フランス料理にありついているのかも知れないんだし。

　しかし、だ。
　ヴィーガンが「あらゆる動物からの搾取を減らす」という主義である以上、他人の食事に口を出す気持ちはわからなくもない。まあ、政治的理念って奴だ。少々声が大きいことも許容しよう。
　だが、畜産家を襲撃したり、肉フェスなどのイベントを妨害したり、小学校の前で「屠畜の現場の写真を小学生に見せて回る」なんてのは、

　(´･Д･)」犯罪やん。

　としか思わない。
　いや、こんな過激な行動に出るのはほんの一部に過ぎず、それがヴィーガンの全体だとは思っていないが。
　まあ、質問に対して罵詈雑言で返されたが、それさえもヴィーガン全体だとは思っていない。いや、多いな、とは思ったけどね。そーゆートコに気付いて欲しいんだけどね。

　昨日の記事でも触れたが、ワタクシは結局、どんな大義名分があり、立派な志があろうとも、

　(´･Д･)」 ヴィーガンは感情論。

　としか思っていない。
　誤解しないで欲しいが、感情論でいいのだ。それは何も間違いじゃない。
　しかし、感情論で他人の権利を侵害する事はあってはならないと考えるのである。

　所詮、人の決める事など、起点と決断は感情でしかない。

　だから感情でいい。しかし、個人の感情を振り回されても、秩序が保てない。だからこそ法があり、法を守る事が秩序となる。
　無論、法など時代や環境で変化する訳だから、理念を持って法や政治を変える事には賛成だ。
　しかし、法が許す事は正義ではなくとも悪ではない。また、悪ではあっても罪ではないのである。
　つまり、肉食を禁じられていない限り、それは他人には侵されてはならない権利という事だ。それが将来的に悪になるとしても、現行では罪にならない事が明白なのである。

　無論、宗教や倫理的な「罪」ではあるかも知れんが、ワタクシとアナタとは宗教も倫理も違うので、やはり文句を言われる筋合いはない。

　でも、動物が殺される
　なんて可哀想でしょ！？

　って言われたら、

　(´･∀･)」 ぜんぜん。

　って事で証明終了なのである。
　動物の命が奪われる事に悲しみを覚えないなんて酷い奴だ！って言われても、ワタクシは違法な行為をした訳でも何でもないので、むしろ、そうやって罪なき他人を非難するなんて、

　まあ、アナタって
　(´･∀･)」 ヒドい人ね☆

　としか思わんのである。
　無論、ワタクシみたいな酷い奴☆でさえ、意味のない動物の死は減らすべきだと思いますし、動物に限らず、死は悼むべきものだと思ってますよ？

　時折、こーゆー話をすると「こんな思想が動物虐待を容認する！」なんて言われるが、自然動物やペットへの危害は法で禁じられていますので容認してません。
　ヴィーガンは動物の死を減らすべきと考えているようですが、ワタクシは動物の死を無駄にしない考えです。別にどっちが正しいとも思わない。
　つまり、昨日述べたようなエネルギー効率論はともかく、残酷かどうかって話は、

　(´･Д･)」 何処まで
　行っても感情論なのよ。

　ってな訳で、今からとても酷い話をしますので、不快になられないよう、先に宣言しておきます。

　人間が、動物を食べる事は残酷なのか、そうではないのか。

　そーゆー話を極端に酷い例で話します。不愉快な方は読まずにお引き取りください。まぁでも、不愉快な方こそ、現実を直視すべきだとは思いますが。ええ。

　さて。菜食主義にも色々ありますし、繰り返しますが、それを否定するつもりは一切ありません。
　そもそもアレルギーなどの身体的理由から動物を食べられない人もいますし、それを否定するなんてとんでもない話です。
　なので、制限の有無に関わらず、肉食をしないのも自由ですし、単に、動物の命を奪って食べる事の善悪の話に絞らせてもらいます。

　では将来、人工培養肉が一般化した場合、これを食べるかどうか。
　これに関して皆さんがどうするのが。まぁ、これも好きにしてください。
　食べようと食べまいと自由です。そもそも、普通の食事の鶏卵は無精卵ですから命ではありませんし、それを食うも食わないも自由。牛乳なんかもそれですね。
　ワタクシは家畜も家禽も人工培養肉も否定しません。

　では、そろそろ本題に移りましょう。

　ではそこに、「医者や科学者や法務が絶対を保証する」という前提の『生まれてから一度も意識や魂の存在がない』という「人間」がいます。仮に、の話です。

　生まれてから5年だそうです。
　生きてはいますが、動くこともなく、反応することもない。
　痛みも感じないそうです。

　その両親は、もう維持費が支払えないため、生命の維持をやめる事を決断しました。しかし、我が子の生命を断つ事は出来ません。
　そこであなたに依頼が来ました。
　科学上は、魂も意識も痛覚もありません。もちろんのこと、罪にも問われません。

　あなたはその命を断つ事が出来ますか？

　いや、あなたにその依頼が来なくてもいい。
　その命を絶つ事を容認しますか？ しませんか？

　さあ、どっち？

　依頼された事はないのでわかりませんが、ワタクシは多分、可能なタイプの人間ですが、ぶっちゃけ、あなたがどっちでも構いません。
　彼を人間とみなすか、それとも生きているだけの存在とみなすかも自由です。
　その善悪を問うつもりもありません。

　実際、鶏を脳死状態にして食肉として育てる、というコンセプトは既にあります。
　なんか、ワタクシにはそっちの方が露悪的な気がしなくもないですが、これも所詮は感情論に過ぎません。

　つまり、食肉に関して、極論を申し上げますと、命の有無ではない。そして、

　「相手が痛みを感じるか、
　意識があるかどうかではない」

　とワタクシは考えます。
　食っていいラインを何処に定めるか、それは結局、個人の「感情」が決める事であり、他人が定めるものではない。定めるものは集団による「法」だけなのだ、とワタクシは考える次第だ。

　結局、ワタクシは「ペット」と「家畜」と「自然動物」と「害獣」を分けて考えている。
　その序列の上に、人間と動物と植物の序列があるだけだ。

　あはたがヴィーガンであろうとも、愛でる「観葉植物」、自然の植物、そして、食べられる「野菜」、それらの敵となる「雑草」を分けてるのと同じように、だ。

　さて。正直なところ、この話は書いていて非常に気分がよろしくない。
　ぶっちゃけた話、食肉だの何だのはどうでもいい。ワタクシは飲食業界が長いので肉をグロいとはほとんど思わない。
　何が気分が悪いかってーと、

　脳死の話である。

　長らくウチの記事をお読みの方はご存知と思うが、

　ワタクシの母が、
　いわゆる植物人間に
　なって、そろそろ
　２年が経過する。

　未だに母親は病院内で目を覚まさない。(正確には、目を開けたり、わずかな反応を示す事はあるが)
　だからと言って、ワタクシは自分が特別な悲劇に見舞われた主人公だなんて思ってもいない。
　しかし、だ。

　自分の母が生きているのかどうなのか、そこに悩みはする。
　いっそ死んでいてくれた方が、本人も周囲も楽だったのではないかと考えもする。
　生きているだけで幸運とも思う。
　母が、反応できないだけで苦しい思いをしてるなら、いっそ殺してあげた方がいいのかとも考える。
　逆に、良い夢を見ているなら、なるべく長生きしてくれとも願う。

　命とは何なのか、
　そりゃ考えもする。

　そんなワタクシに対して、「動物の命を軽視している。命の重さを考えもしない」などとほざいた連中をワタクシは忘れないからな。

　と、明確に気分が悪くなる話を書く事になったので、非常に気分がよろしくないのである。
　ワタクシは基本的に、このnoteは読んでくれた人を楽しませたいのである。

　(´･Д･)」 てな訳で本日は終わり。

　※ この記事はすべて無料で読めますが、ワタクシは肉を食べたいので投げ銭(¥100)をお願いします。
　なお、この先には今回の炎上に関するワタクシの本音が書かれている。