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幽霊さんEPについて

お久しぶりです。今年ももう終わりですね。
自分はモクメルイボスという弱小ユニットをやっているのですが、今年は4曲入りのEPを出し、それに伴いありがたいことに色々とライブに声をかけてもらうことが増えました。
もう結構前になるのですが、友人と飲んでいる時に曲の解説のようなことをSNSかブログかなんかでしてほしいと言われたことをふと思い出しました。大晦日だし、良いタイミング(なのかは分かりませんが)なのでちょっと語らせてください。
こんなnoteを読んでる時点であなたも相当物好きだと思うので、きっと許してくれることでしょう。


1.幽霊さん

このEPの表題曲です。
ふとした拍子に、死んじゃった大事な人の声が聞こえてきたような気がするときがあり、そのことを歌った曲です。
その幻聴が本当にその人だったのか、通りすがりの何の関係もない幽霊さんのいたずらだったのか分からないけど、その一瞬で寂しさを紛らわしてくれるならもう誰でもいいよ、っていう、なんか一周回っちゃった感というか、寂しいけど強がって笑ってる感じを出したくて作りました。出来てるかわからないけど。
元々は一昨年の秋くらいに1コーラスだけ出来たのを、歌詞が書けなくて放置してて、去年の夏くらいに2番以降の歌詞を書きました。2番サビの歌詞が好きです。
あとサビのコード進行はLAMPの「ひろがるなみだ」を参考にして作ったんですけど、正直自分でもあんまり意味がわかってません。本当に歌いにくいメロディです。ピアノのだいちさんにもすごく苦労をかけてしまいました。すいません。

2.鮑

この曲地味にめちゃくちゃ良い曲じゃないですか?(自画自賛)
去年の冬くらいにだいちさんとスタジオに入っていたとき、どういう話の流れだったか忘れてしまいましたが「わざざの歌詞の断片からだいちさんが曲を作ってみよう」みたいな話になりました。鮑が食べられる瞬間を鮑視点で歌う曲をずっと作りたいと思っていて、メロディも出来てないなんとなくの歌詞をちょうど書いていたので、それを見せたらその数日後に曲のデモが送られてきました(さすがだいちさんです)。
あとは曲の構成を2人で相談して、歌詞をちゃんと書き直して完成した曲です。かなりトントン拍子で出来た曲でした。
ちょうど水沢なおさんの詩集を読んでいたときで、その世界観に憧れていたんだと思います。完成してみたら全然かけ離れた感じにはなっていましたが、こんな曲はこの世にこの曲しかないんじゃないかと思います。

3.よく生きている

去年の夏の始まり、仕事を始めて数ヶ月くらいの時期に書いた曲です。
仕事は別に大したことなんてしてなかったんですが、シンプルに環境の変化がしんどくて、憂鬱な気分で日々を過ごしていました。
当直明けのある日、すごく久しぶりに金縛りにあって、宙にお薬手帳が浮いている幻覚が見えたり、救急車のサイレンの幻聴が聞こえて、なんか曲書かなくちゃと思ってその日のうちに一気に書いた曲でした。誰かによく生きているよって言われたくて、でも誰にも言ってもらえないから自分で言うよ、っていう曲です。
去年の夏に藤田さんがドラムとしてメンバーに加わってくれることになり、始めて合わせたのがこの曲でした。それから今年も何回かライブに出させてもらう中で、必ずやっている1曲です。3人で1番合わせてきた曲だから、すごくやっていて安心します。そしてこの曲に1番助けられているのが自分です。書いてよかったなと思います。

4.みふゆつく

この曲は多分このEPの中で1番古い曲だと思います。だいちさんが書いてきてくれた曲で、一昨年リリースした「波と踏切」というアルバムが出来る頃にはすでにあったんじゃないかと思います。
歌詞も全部書いてきてくれたんですが、内容が自分で歌うには恥ずかしすぎたのでいくつか書き直させてもらいました。すいません。
あとは、この曲に試しにアコギを入れてみたら結構ハマってだいちさんが喜んでくれたのが記憶に残ってます。意外とだいちさんの曲にアコギを入れたのはこの曲が唯一かもしれません。全体的に活き活きとしていて楽しみながら作っている感じがします。

ということで曲説でした。書いたら書いたで恥かしいなこれ。
なんか聞いてみたら音が微妙とか歌が下手とか録音が下手とかミックス・マスタリングがうまく行ってないだろとか色々な声が飛んできそうですけどそれ全部俺も知ってるから!!
来年はもっとすべてが上手くなれるように善処します。
反省だらけの1年でしたが、充実した1年でもありました。今年もありがとうございました。
そしてこんな年1ペースでしか更新しないnoteを読んでいただいてありがとうございました。また!

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