Synichi Yamamoto

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Synichi Yamamoto

Media Artist / Exective Creative Director http://www.omnibusjp.com/supersymmetry/

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TV電波メディアアート 禁じ手の「月曜映画」〜大塚恭司監督作品「東京アディオス」公開

00年代のアンダーグラウンド TVというメインカルチャーのなかのカウンターカルチャー。知っている人は知っているTVタイトルとそこから始まる話。 90年代ビデオアートを始…

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#07 Noesis / Noesis      (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

量子力学と構成主義デザイン 4つ打ちでなく、テクノミュージックで4の倍数からずらした5とか7でキックとかスネアが鳴る抜きの感覚と、構成主義デザインの間を同じ美意識の…

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#06 Universal Archtecture / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

宇宙の終わり プラネタリュウムのドームにある星が全て整列していたらとういイメージからディスカッションしているうちに、熱力学的宇宙の終わりというのを知った。全部の…

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#05 Emerging Design / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

瞬間の堆積 "Trajectory of moments" コンストラクタルデザイン・コンストラクタル法則 本作のきっかけになった作品。 最初に木の枝別れと、宇宙の構造と、神経ネットワー…

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#04 Geographic Tide / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

ジオグラフィック・タイド 河川の流れとか、海の波、カオスと思っていたものに、数式がある。 別のトラックコンセプトを構想するために、枝分かれや分岐の法則性を掘って…

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#03 Shifting Border/Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

境界をリミックスする 国境とか境界。大陸は実際は海底でつながってるひとつながりの起伏のある地形を、海水の水位というリキッドなものが水平にスライスした形状にすぎな…

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#02 Wapping Noise /Noesis    (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

無に包囲される感覚 幽霊とか、そういう類の怖い夢とかああんまり見ないし、金縛りもあんまりないが、ただすごく恐怖を感じた夢をみた経験がある。風のような圧倒的な存在…

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#01 Inner Earth / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#01 Inner Earth / Noesis地球の中からの風景 地球を俯瞰することが出来るGeo-Cosmosの作品「軌跡〜The Movements」https://www.youtube.com/watch?v=NzjBPua228Q を手掛…

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TV電波メディアアート 禁じ手の「月曜映画」〜大塚恭司監督作品「東京アディオス」公開

TV電波メディアアート 禁じ手の「月曜映画」〜大塚恭司監督作品「東京アディオス」公開

00年代のアンダーグラウンド TVというメインカルチャーのなかのカウンターカルチャー。知っている人は知っているTVタイトルとそこから始まる話。

90年代ビデオアートを始めた時、映像作品を発表するところが少なくて中谷芙二子さんのSCANが新作公募が終了してから唯一日本ではイメージフォーラムでビデオ作品を発表していた。そこでは多くの作家が、アンダーグアラウンドフイルムの流れにあった、劇映画や短編映画

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#07 Noesis / Noesis            (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#07 Noesis / Noesis      (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

量子力学と構成主義デザイン

4つ打ちでなく、テクノミュージックで4の倍数からずらした5とか7でキックとかスネアが鳴る抜きの感覚と、構成主義デザインの間を同じ美意識のグリッドにあると感じる。
禅の枯山水の配置にも同様な間の感覚を感じる。量子力学のランダムに出現する素粒子や、次元の曲がった感覚をモチーフにした作品。

このシリーズ(Noesis)はサイエンスアートとしてコラボレーションする以前に、そ

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#06 Universal Archtecture / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#06 Universal Archtecture / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

宇宙の終わり
プラネタリュウムのドームにある星が全て整列していたらとういイメージからディスカッションしているうちに、熱力学的宇宙の終わりというのを知った。全部のものの差がなくなって一定、均等になった状態で終わるという。宇宙の誕生も一瞬の爆発以降は、しばらくは静かだったが、差が生まれてからいろんなものが形成されてきた。終わりも派手に爆発ではなく、地方のシャッター通りのように静かになってゆく。(説)

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#05 Emerging Design / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#05 Emerging Design / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

瞬間の堆積 "Trajectory of moments"

コンストラクタルデザイン・コンストラクタル法則
本作のきっかけになった作品。
最初に木の枝別れと、宇宙の構造と、神経ネットワークの相似をテーマにして作品をつくりたいと、サイエンスキュレーター Dimitris Kontopoulos の氏とTokyo Family restaurantで話したのが「Noesis」のきっかけ。まだMUTE

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#04 Geographic Tide / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#04 Geographic Tide / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

ジオグラフィック・タイド

河川の流れとか、海の波、カオスと思っていたものに、数式がある。
別のトラックコンセプトを構想するために、枝分かれや分岐の法則性を掘ってみようと、池袋ジュンク堂でコンストラクタルデザインの本を探していたときに、同じ棚で見つけたPhilip Ballの3冊のシリーズにインスパイアされた。干上がった湖のひび割れや、湖面の波、全ての形状に計算がある。

映画監督・雨宮慶太さんの

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#03 Shifting Border/Noesis                      (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#03 Shifting Border/Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

境界をリミックスする

国境とか境界。大陸は実際は海底でつながってるひとつながりの起伏のある地形を、海水の水位というリキッドなものが水平にスライスした形状にすぎないことをいつもおもしろく感じていた。そして、自然が作り出した複雑な形状をGPSなどできっちりトレースして境界を決めて政治や生活のベースになっている。ノルウエー、フィリピン、グリーンランド、カナダの上、佐賀、長崎、広島の下とか。。新潟から比

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#02 Wapping Noise /Noesis    (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#02 Wapping Noise /Noesis    (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

無に包囲される感覚

幽霊とか、そういう類の怖い夢とかああんまり見ないし、金縛りもあんまりないが、ただすごく恐怖を感じた夢をみた経験がある。風のような圧倒的な存在感で全く実体は見えないのものが凄いスピードで自分をとりまいているという感覚だけの夢。新幹線の通過駅で列車がホームにいる自分の横をかすめていく→で列車は見えないというような。
巨大な風圧のない得体の知れないストームの中にいるような感覚の夢だ

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#01 Inner Earth / Noesis             (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#01 Inner Earth / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

#01 Inner Earth / Noesis地球の中からの風景

地球を俯瞰することが出来るGeo-Cosmosの作品「軌跡〜The Movements」https://www.youtube.com/watch?v=NzjBPua228Q
を手掛けてから、より球体上に住んでいるというのを意識するようになった。普段、大地の上に生きていると言う感覚が、球体にに磁石のように吸い付いて世界があるとい

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