Synichi Yamamoto

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Synichi Yamamoto

Media Artist / Exective Creative Director http://www.omnibusjp.com/supersymmetry/

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TV電波メディアアート 禁じ手の「月曜映画」〜大塚恭司監督作品「東京アディオス」公開

00年代のアンダーグラウンド TVというメインカルチャーのなかのカウンターカルチャー。知っている人は知っているTVタイトルとそこから始まる話。 90年代ビデオアートを始めた時、映像作品を発表するところが少なくて中谷芙二子さんのSCANが新作公募が終了してから唯一日本ではイメージフォーラムでビデオ作品を発表していた。そこでは多くの作家が、アンダーグアラウンドフイルムの流れにあった、劇映画や短編映画の文脈でビデオ作っている人が多数派だった。その中で、ビデオアートに軸を置いていた

    • #07 Noesis / Noesis      (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

      量子力学と構成主義デザイン 4つ打ちでなく、テクノミュージックで4の倍数からずらした5とか7でキックとかスネアが鳴る抜きの感覚と、構成主義デザインの間を同じ美意識のグリッドにあると感じる。 禅の枯山水の配置にも同様な間の感覚を感じる。量子力学のランダムに出現する素粒子や、次元の曲がった感覚をモチーフにした作品。 このシリーズ(Noesis)はサイエンスアートとしてコラボレーションする以前に、そもそも音楽家 大野 哲二 (Tetsuji Ohno) Intercity-Ex

      • #06 Universal Archtecture / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

        宇宙の終わり プラネタリュウムのドームにある星が全て整列していたらとういイメージからディスカッションしているうちに、熱力学的宇宙の終わりというのを知った。全部のものの差がなくなって一定、均等になった状態で終わるという。宇宙の誕生も一瞬の爆発以降は、しばらくは静かだったが、差が生まれてからいろんなものが形成されてきた。終わりも派手に爆発ではなく、地方のシャッター通りのように静かになってゆく。(説) 昨年のMUTEKjp2017で整列するビットをドームに満たしてみたら予想以上に

        • #05 Emerging Design / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          瞬間の堆積 "Trajectory of moments" コンストラクタルデザイン・コンストラクタル法則 本作のきっかけになった作品。 最初に木の枝別れと、宇宙の構造と、神経ネットワークの相似をテーマにして作品をつくりたいと、サイエンスキュレーター Dimitris Kontopoulos の氏とTokyo Family restaurantで話したのが「Noesis」のきっかけ。まだMUTEKも未来館でやるまえで。2014年にMUTEKがELEKTRAと共同開催の時に参

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          #04 Geographic Tide / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          ジオグラフィック・タイド 河川の流れとか、海の波、カオスと思っていたものに、数式がある。 別のトラックコンセプトを構想するために、枝分かれや分岐の法則性を掘ってみようと、池袋ジュンク堂でコンストラクタルデザインの本を探していたときに、同じ棚で見つけたPhilip Ballの3冊のシリーズにインスパイアされた。干上がった湖のひび割れや、湖面の波、全ての形状に計算がある。 映画監督・雨宮慶太さんの特撮作品のタイトルバックを13年くらい手掛けさせていただいている。劇映画だが「光

          #04 Geographic Tide / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          #03 Shifting Border/Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          境界をリミックスする 国境とか境界。大陸は実際は海底でつながってるひとつながりの起伏のある地形を、海水の水位というリキッドなものが水平にスライスした形状にすぎないことをいつもおもしろく感じていた。そして、自然が作り出した複雑な形状をGPSなどできっちりトレースして境界を決めて政治や生活のベースになっている。ノルウエー、フィリピン、グリーンランド、カナダの上、佐賀、長崎、広島の下とか。。新潟から比べると領域が複雑すぎる。 そういった地政学的なテーマとまったく別に、Brian

          #03 Shifting Border/Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          #02 Wapping Noise /Noesis    (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          無に包囲される感覚 幽霊とか、そういう類の怖い夢とかああんまり見ないし、金縛りもあんまりないが、ただすごく恐怖を感じた夢をみた経験がある。風のような圧倒的な存在感で全く実体は見えないのものが凄いスピードで自分をとりまいているという感覚だけの夢。新幹線の通過駅で列車がホームにいる自分の横をかすめていく→で列車は見えないというような。 巨大な風圧のない得体の知れないストームの中にいるような感覚の夢だった。それとまた別な話で、20年以上前に池田亮司さんとお話しした機会に、静岡のま

          #02 Wapping Noise /Noesis    (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          #01 Inner Earth / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)

          #01 Inner Earth / Noesis地球の中からの風景 地球を俯瞰することが出来るGeo-Cosmosの作品「軌跡〜The Movements」https://www.youtube.com/watch?v=NzjBPua228Q を手掛けてから、より球体上に住んでいるというのを意識するようになった。普段、大地の上に生きていると言う感覚が、球体にに磁石のように吸い付いて世界があるという認識。 その作品を手掛けてから2年後、今度逆にドームの企画を初めて手掛けたとき

          #01 Inner Earth / Noesis (MUTEKで公開した映像作品Noesisについて)