銀星石

主に小説を掲載しています。

銀星石

主に小説を掲載しています。

マガジン

  • マジック:ザ・ギャザリングの記事まとめ

  • 銀星石・短編および掌編まとめ

    長編以外の作品をまとめたマガジンです

  • FF14二次創作まとめ

    ファイナルファンタジー14の二次創作作品のまとめマガジンです

  • 小説ワンシーン集

    小説のワンシーンだけ思いついたものを執筆した記事のまとめです。完成させるかどうかは未定です。

  • 二次創作まとめ

    二次創作小説をまとめたマガジンです

最近の記事

逆噴射小説大賞2024のライナーノーツ

 今年もやってきた逆噴射小説大賞。  毎回1次選考落ちして、そのたびに落ち込んでるけど、それでも書きたい欲求は抑えられないので投稿した。 1作目:赤い白無垢  夏あたりから今年の投稿作はどうしようかとぼんやり考えていたときに、今まで手を出してなかった世界観に挑戦しようと思っていた。  私はだいたいファンタジーかSF、あるいは両方ごちゃ混ぜのサイエンス・ファンタジーばかり書いていたので、時代劇風の世界観を選んだ。  真っ先に思いついたのが、返り血を浴びて白無垢が赤く染まった

    • ボロス好きが気になるファウンデーションズのカード

       新しいセットの発売日が近づくとワクワクする。特にファウンデーションズは今後5年間スタンダードで使えるセットだから、カードによっては長くお世話になりそうなのもあるだろう。  この記事では私が気になっているカードをまとめてみた。記載する基準は以下の3点  1.ボロスマウス(スタンダード)かオターリ(統率者)で使えそうなカード。  2.銀星石が所有していない。  3.イラストが好み。 《新生なる反発》  破壊不能を付与するので統率者を守るのに使えそう。 《速足のブーツ》  

      • ダスクモーン期におけるボロスマウス(ボロスハツカネズミ)

        はじめに  私がボロスマウスを愛用しているのはブルームバロウの主人公であるメイブルというキャラクターが大好きだからだ。  基本的に私の構築方針は最強のデッキを作ることではなく、好きなデッキの性能の上限を目指すことにある。  なのでこの記事は攻略のためではなく、私の経験則をアウトプットするために書いている。  もちろん、私以外にボロスマウスを愛好している人がいて、その人の助けになるのなら幸いだが。 デッキリスト  MTGの日本公式サイトで紹介されていたのをベースに、ダス

        • 夫婦円満の秘訣

           夫婦円満の秘訣は人それぞれだが、俺達の場合は結婚記念日にちょっとしたゲームをやる。  有給休暇の朝、日光を浴びて目覚める。  隣を見ると妻はいない。    ダイニングにはすでに用意された朝食と、1枚のカードが伏せられていた。あれには妻の居場所を示す謎かけが書いてある。ようはかくれんぼだ。  でも、まずは腹ごしらえから。  淹れたてのコーヒーの香りを楽しみながら朝食を食べる。 「うん、うまい!」  妻の愛情たっぷりの朝食と大好きなコーヒー。ささやかな幸せ。  小さな喜びの

        マガジン

        • マジック:ザ・ギャザリングの記事まとめ
          8本
        • 銀星石・短編および掌編まとめ
          42本
        • FF14二次創作まとめ
          10本
        • 小説ワンシーン集
          21本
        • 二次創作まとめ
          25本
        • 全ては安らかな夜のため
          4本

        記事

          赤い白無垢

           国主は国一番の剣豪を朱鷺姫の婿にすると言った。  6人の剣豪が婿選びの儀に名乗りを上げる。  美姫を妻にし、一国一城の主になる。男達は野心に燃えた。  その中に変わり者がいた。  この男、斬り合いにしか興味がなく、自分の名を忘れるほどの無精者であった。   まるで刀が人に化けてるようだ。人は彼を刀太郎と呼ぶ。  腕自慢と斬り合いたい。それだけの理由で、彼は婿選びの儀に参加する。  剣豪達は儀を行う場である、とある山に集められた。  朱鷺姫が挨拶に現れた。 「皆様、朱鷺の

          赤い白無垢

          【MTG】赤白ハツカネズミ(ボロスハツカネズミ)に関する覚え書き3

          デッキを再度改良  前回の反省を踏まえてサイドボードも用意して再び検証した。 デッキリストURL:https://www.hareruyamtg.com/decks/812852 アリーナでの戦績 ランクマッチBO3 プラチナティアー2 4ポイントからスタート 1戦目 セレズニアミッドレンジ 0-2 ● 2戦目 ディミーアビートダウン 1-2 ● 3戦目 黒デッキ 2-0 ◯ ※相手がすぐに試合放棄したためデッキ内容は不明 4戦目 オルゾフビートダウン 2ー0

          【MTG】赤白ハツカネズミ(ボロスハツカネズミ)に関する覚え書き3

          【MTG】赤白ハツカネズミ(ボロスハツカネズミ)に関する覚え書き2

          前回の記事  あれから、詳しい人に教えてもらったり、自分なりに調べたりして前回の赤白ハツカネズミ(ボロスハツカネズミ)を改良した。 デッキリストURL:https://www.hareruyamtg.com/decks/812566 前回からの変更点 《小癪な家ネズミ》  4枚から2枚に減らした。  便利だが主力と呼ぶにはいま一歩。余った枠を埋めるカードとして見た方が良い。 《藤立村》、《岩面村》  色マナをクリーチャーを出すのにしか使えないデメリットのほうを強く

          【MTG】赤白ハツカネズミ(ボロスハツカネズミ)に関する覚え書き2

          【MTG】赤白ハツカネズミに関する覚え書き

          はじめに  ブルームバロウが発売されてしばらくが経ち、カード情報が公開されたときから使いたい思ってた赤白ハツカネズミデッキを組んでみた。 カードリストURL:https://www.hareruyamtg.com/decks/809568 各カードの採用理由 心火の英雄  雄姿能力で+1/+1トークンを置く。多様な鼠と組み合わせれば毎ターン、雄姿能力を発動させられる。2ターン目に4点のダメージを与えられるのは大きい。  死亡時にはパワーの分だけ対戦相手にダメージを与え

          【MTG】赤白ハツカネズミに関する覚え書き

          サイバーパンク・サーヴァント #むつぎ大賞2024

          本作品は「むつぎ大賞2024」の投稿作です。 「彼を殺した凶器はこれだよ」  マスター・アイリーンがポリ袋かかげる。中には弾丸がはいっていた。硬い何かに命中したらしく、潰れていた。 それを見たサイバー魔法使いの男が鼻で笑った。 「バカバカしい。被害者は戦闘用義体の完全サイボーグだ。その弾丸は被害者の装甲に弾かれてる。大方、どこかのチンピラにでも撃たれたのだろう。死因は私が診断した通り、脳停止ウィルスによるものだ。おそらくどこぞのダークネットにアクセスして感染したのだろう

          サイバーパンク・サーヴァント #むつぎ大賞2024

          【MTG】もふもふ! ブルームバロウのプレリリースに参加した

          はじめに  先日の7月26日に晴れる屋渋谷店でブルームバロウのプレリリースに参加した。  18年ぶりに復帰した私にとって初めてのプレリリースだったので、開催日までは、まるで小学生のように毎日ワクワクしながら過ごしていた。 いざ開封!  イベントが始まり、プレリリースキットを開封する。これには1枚プロモカードが付属しているのでまずそれを確認した。  私が引いたのは《清掃人の才能》。リアニメイト効果を持つエンチャントだった。  それからキットにある6つのプレイブースター

          【MTG】もふもふ! ブルームバロウのプレリリースに参加した

          【MTG】18年ぶりのスタンダード

          スタンダード練習会に参加  7月13日に晴れる屋トーナメントセンター東京で開かれたビギナー向けのスタンダード練習会に参加してきた。  当初は一人で参加するつもりだったが、フォロワーの一人が一緒に参加していただけることになった。  いざ参加してみると、なんと参加者は私とフォロワーの二人のみ。ちょうど別のスタンダードの大会があったので、参加者はそっちに流れたのだろう。  もしフォロワーがいなかったら、すごすごと帰る羽目になっていた。フォロワーには心から感謝している。 今回

          【MTG】18年ぶりのスタンダード

          再びマジック・ザ・ギャザリングの世界に足を踏み入れた

          マジック・ザ・ギャザリングとの出会いと一時の別れ  私が最初にマジック・ザ・ギャザリング(以後MTG)を知ったのは1999年のことで、コロコロコミックにデュエルマスターズが連載されたのがきっかけ。  当時のデュエルマスターズは同名のカードゲームではなく、マジック・ザ・ギャザリングを題材にしたホビー漫画だった。  漫画を見てマジックにも興味を持ち始めた私は、以前から一緒にポケモンカードを遊んでいた弟を誘ってMTGの世界に入門した。  海外製で大人も遊んでいるカードゲームはルー

          再びマジック・ザ・ギャザリングの世界に足を踏み入れた

          天の果ての決闘

           天の果てとも言うべき地平線に光の戦士ウェーべライト・アイレスバロウはいた。  生きるのに意味がないのだから、終わりこそが唯一の幸福だとのたまい、人々のささやかな善意を侮辱した〈終焉を謳うもの〉には然るべき報いを与えた。  英雄としての仕事はこれで終わりだと光の戦士は思った。  だが…… 「……戻るのか。お前を、英雄たらしめる世界に」  ゼノス・ヴェトル・ガルヴァスがそこにいた。 「ええ、わたくしの仕事は終わりました」 「ならば、ここで聞け……ただのお前としてな」  

          天の果ての決闘

          カマ・セ・イヌーの恐るべき策略

           光の戦士ウェーべライト・アイレスバロウは、世界を救った英雄として讃えられている。  だが彼女を恨む者もいた。  この日、悪人達が廃屋に集まっていた。  彼らは皆出自や立場が異なる。 「野郎ども、今日は集まってくれて嬉しいぜ!」  彼らを集めたのはカマ・セ・イヌーというミコッテの男だ。 「ここにいる連中は、あの光の戦士にひどい目にあわされた! アイツを許しちゃおけねえ! そうだろ!?」  そうだ、そうだと悪人達が叫ぶ。    「私は気に食わない同僚を異端審問しようとし

          カマ・セ・イヌーの恐るべき策略

          輝く銀剣

           オルシュファンは言った。 「お前はかつて、我が友の窮地に、潔白を信じて戦ってくれた。その曇り無き心を、今度は私が守るとしよう」  戦勝祝賀会でナナモ女王暗殺の濡れ衣を着せられた光の戦士ウェーべライト・アイレスバロウは、追っ手を逃れるためにイシュガルドのオルシュファンを頼った。  人の心を排他性という氷で閉じ込める極寒の地クルザスにおいて、オルシュファンは太陽のごとく心の持ち主だった。  オルシュファンに保護されたその日の夜、光の戦士は眠れなかった。  彼女は一人、外で夜

          小さなミコッテの冒険

           子供が冒険者になろうとしてギルドに訪れる。頻繁にあるわけではないが、そうめずらしい出来事でもない。 「なぁいいだろう! オレを冒険者にしてくれよ!」 「そうは言ってもねえ」  ウルダハの冒険者ギルド、クイックサンドの女将であるモモディは目の前のミコッテ族の少年を見た。  おそらく12歳前後だろうか。 「オレはアイレスバロウ家で稽古つけてもらったんだ。もう一人前だよ」  アイレスバロウ家の評判はモモディも耳にしている。人材育成に長けた家で、孤児たちを保護して冒険者かつ

          小さなミコッテの冒険