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小説ワンシーン集

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小説のワンシーンだけ思いついたものを執筆した記事のまとめです。完成させるかどうかは未定です。
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記事一覧

【小説ワンシーン集】ゴールデンなでなでレトリバー

 成績が芳しくない。このままでは志望校の現役合格は難しいだろう。赤木鳩美は憂鬱な気持ちに…

銀星石
2か月前
2

【小説ワンシーン集】マイティ・エルフ・スーパーパワー①

 ころりとゴブリンの頭が転がり、グレンの靴先に当たった。生首と目があった。 「き、君はな…

銀星石
2か月前
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【小説ワンシーン集】悪魔から身分詐称スキルを授かった三流冒険者は勇者になって成り…

 静まり返った村の入口にトゥルスはいた。住民たちは全員、村の集会所に避難している。  彼…

銀星石
2か月前
2

【小説ワンシーン集】悪魔から身分詐称スキルを授かった三流冒険者は勇者になって成り…

 フェイは3流の男だ。冒険者になって10年、才能も無ければ努力もしなかった彼は誰からも見…

銀星石
2か月前
1

【小説ワンシーン集】パーフェクト・コントロール・ウィザード②

「ホーク、まったく君ってやつはしつこいねぇ。どうしてお姉ちゃんにそこまで執着するんだい?…

銀星石
3か月前
2

【小説ワンシーン集】パーフェクト・コントロール・ウィザード①

 はるかな昔、人は悪魔を倒すために神によって生み出された。  神は人々に一つずつ祝福を授…

銀星石
3か月前
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【小説ワンシーン集】異世界メイド英雄譚①

 生贄の祭壇に縛り付けられたシャーロットは賢明にもがくが、手足の枷はびくともしなかった。 (こんなことなら、彼女の言葉に耳を傾けるべきだった)  最初のクエストはルビィ・アイレスと行くようにと父親から命じられた。英雄王女とともに魔王を倒したメイドを祖先にもつアイレス家の評判はもちろんシャーロットも知っていたが、しかしその親心はかえってシャーロットに反発感を持たせてしまった。  自分だって誉れ高い騎士一族の末裔だ。子守など不要とルビィの目を盗んで単独行動に出た。    その

【小説ワンシーン集】英雄ロベルト対機人魔王

 空の向こうからマシンドラゴンの姿が見えた。全盛時代の技術が使われているのは明らかだが、…

銀星石
6か月前
2

【小説ワンシーン集】英雄ロベルトと剣の女神ソードホルダー①

「そこで止まってください。あなたの名前とここに着た目的を教えてください」  剣士の里の門…

銀星石
6か月前
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【小説ワンシーン集】プリンセス・スクワッド③

「ジェームズ卿、これはどういうこと?」  サクラには今、無数の杖が向けられていた。ジェー…

銀星石
6か月前
3

【小説ワンシーン集】プリンセス・スクワッド②

 騎士団との訓練の後は午後のティータイムがプリンセス・スクワッドの日課となっていた。 「…

銀星石
6か月前
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【小説ワンシーン集】プリンセス・スクワッド①

 人知れず世界の秩序を守る秘密組織アストライア、その中で女性のみのエージェントで構成され…

銀星石
6か月前
1

【小説ワンシーン集】追放冒険者争奪戦③

「おい、! 何のつもりだ」  立ちはだかるケイトに戦士ガーフィールドは怒声を上げる。 「…

銀星石
6か月前
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【小説ワンシーン集】追放冒険者争奪戦②

「何って、お前達がくだらない喧嘩騒ぎを起こしてる間に、一人で魔王を倒してきただけだが? 強化士のバーテックス・スキルを自分に使えば、仲間なんていらなかった」    ジャックが軽蔑の眼差しをトップ冒険者達に向けて言った。 「それと俺はどのパーティーにも入るつもりは無い」 「何故だ?」  槍兵ロナルドの問いにジャックは答える。 「一人で魔王を倒せる奴が仲間なんか必要か? お前達だって利用価値の無い奴とパーティーを組まないだろうが」 「そんな事はありません!」  咄嗟に抗弁