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美味しい出汁を作ってみたかった話

新潟の名産品『へぎそば』の乾麺をいただいて、
これをどうして食べようか…ともくろんでいます。

ざるそばにしてツルツルッといただいちゃうのもいいんですが、寒い冬にはあったかい出汁で美味しいそばをいただくのもオツなもの。
ならば、美味しい出汁を作ってみようと、男子厨房に立ったのです!

そんな美味しいそばつゆづくりに格闘している今週のポッドキャスト📻

こだわりの出汁を作るために用意するもの。
ほんだし、しょうゆ、みりん、日本酒、塩少々、砂糖少々。
そもそも『ほんだし』の時点で、こだわり感は薄らいでいるかもしれない。だが、我が家には鰹節のカタマリもなければ削るそれもない。
そして『ほんだし』は究極にして至高なのだ!

この『ほんだし』の風味を生かし、しょうゆやみりんなどを絶妙な加減で加えていき、究極の一杯をつくる!
この『絶妙な加減』というところがカギとなる。
決して適当ではない。
一見適当に入れているように見えるかもしれないけれども、決して適当ではない。

鍋に広がるしょうゆの紫、立ちのぼる湯気とともに香る風味。舌の上に転がる味わい。思わず声が漏れてしまう。
「ん~~~~うっす」

薄いのだ。
何が足りない?塩気か?しょうゆを加えると今度はしょうゆの個性が前に出てきてしまい、出汁の風味が負けてしまう。
まろやかさか?もっとこう、味に丸みを持たせたい。
みりんを入れてみる。ちょっとお高い日本酒を贅沢に入れてみる。
そして一口…
「ん~~~~しょっぺ」

濃すぎると思い水を足し、味を見ては「これではない」と悩み、いつしか鍋いっぱいにとんでもないだし汁が出来上がっていた。

そこにそばをつけて食べてみるが…。
やっぱり違う。もうここまでくると何が違うのかさえも分からない。
思い描いていたのは、バスセンターで食べたかけそばの風味。
ぜんぜん遠い。

自分の料理のセンスのなさにがっくりと肩を落とす。

でも、なんだろう。
久しぶりに台所で、鍋と対峙し、ああでもないこうでもないと思い悩みながら料理に向き合っていた時間がなんだか貴重なものに感じた。

そして改めて、創味のつゆをかけそば用にと4倍希釈し、それでもってそばをすする。
「ああ、ぜんぜんこっちのほうが美味しい!」

こういった食品開発の皆さんの努力はすごいものだと感じ、そして改めて料理人は偉大だと感じ、美味しいご飯を作ってくれるうちの人にも感謝と尊敬の気持ちがわいてきました。

本格的な冬のシーズンに入り、あったかい食べ物がおいしく感じられる季節。
これに懲りずに次回は『おでん』を出汁から作ってみたいともくろんでいる…。

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