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何も無駄じゃない



最近、身の回りに良くないことが多い気がする。不幸が多い、ではない。ただ、みんな疲れてるなという表情。

日本では多くの人が4月に環境の変化があって、初夏にはだんだんと慣れてきて、夏本番の今になり疲れと不安が顔を覗かせているのだろう。新しいことを始めた人は「ひとまず慣れるまでガムシャラにやってきたけれど、果たして自分のやりたいことはこれでいいのだろうか」と。今まで続けてきたことを継続している人も「今のままでいいのか、他に道があるのではないか」と。人間、慣れてくると自分を振り返る余裕が出てくる。理想と現状を確認すると、その差異に不安を覚える。今がまさにその時期なのだと思う。

今までの経験から、疲れている雰囲気のある職場の傾向が見えてきた気がする。疲れたーでももうちょっと頑張ろう!甘いものでもつまんで乗り切ろう!と、空元気でも明るくなれる職場。対して、疲れたーいつ終わるの?もう無理帰りたい、と、誰もが思っていることをそのまま口に出してしまう職場。どちらも経験したけれど、圧倒的に前者のほうが頑張れる。同じ状況でも、前向きな発言ができる人がいると上を向くことができる。仕事って、何をやるかも大事だけれど、誰とやるかがすごく重要だ。私の場合は、誰とやるかが満たされると何をやるかの不満を覚える。仕事内容に多少の不満があっても、一緒に働く人に恵まれれば「しょうがない、やってやろうかな」と思えるから不思議だ。

そうは言っても悩み尽きない。4月にずっと夢だった仕事を辞め転職した。一人暮らしには厳しい収入だったことが原因だった。1人でも生きていける程度の収入と、社会の変化に対応できるスキルを求めて未経験歓迎と謳う現在の会社へ。最初はやってやろうじゃないかと気合い十分だった。しかし研修課題を進めるうちに、これは自分に向いていないのでは?と思うこともチラホラ。同期や先輩方の話を聞いて、この会社大丈夫か?と思うこともチラホラ。月1回行われる面談で、採用のときに聞いていた話と違うぞ?と思うこともチラホラ。

完璧な環境なんてないということはわかっている。何を求めるか、置かれた環境でどう生きるかはそれぞれだということもわかっている。新卒で入った会社で精神的にしんどくなったことがある私にとって、メンタル面では幸にも。夢だった仕事が薄給で不安な日々を過ごした私にとっては不幸にも。研修期間中は派遣社員なので仕事の内容が軽い。誰でもできることを作業的にこなすだけ。そのことに物足りなさを感じつつ、自分の仕事を持つようになったらまたしんどくなってしまうのではないかという不安もある。周囲の友人が着実にキャリアを積んでいるのに、自分はいつまでもフラフラとしている焦燥感もある。

自分の環境を嘆いても仕方がない。私は私以外の者にはなれないのだから。それに私は私でよかったと思っている。満足はしていないけれど、私の人生そう捨てたもんじゃないなと思う。受け入れることと開き直ることは、時と場合によっては≒なのかもしれない。人生なるようになるし、なるようにしかならない。現時点での精一杯で、必然を捕まえよう。


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