楢木範行年譜25 楢木範行と澤田四郎作
楢木範行の長男茂行の手記と柳田国男の書簡を対比させてみたが、そこに登場してきた澤田四郎作から生前の楢木範行への書簡が遺されているので紹介する。
書簡は、全部で3通遺されている。
一通目は、昭和12年の年賀状。二通目は、昭和12年5月9日。三通目は、昭和12年7月3日である。
二通目
拝呈
新緑の候 貴家益々御健祥奉賀存候 扨て去日は 郷土に於ける交易の研究御恵与に接し 厚く御礼申上候 ゆるゆる拝見させて戴くべく候 大阪の日本民俗学講習会も 漸く二十五回終了仕り ほっと致