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アフロ文化とは?意外性の連続 (2024年9展示目)

今回は少し趣が違う展示にいってきた。

展示のまとめ

意外性。
この展示に足を踏み入れてすぐに感じたことだった。
事前にホームページでみていた「アフロ民藝」という言葉は事前に調べてあったので、アフリカ系の文化を知れるのだと考えていた。
その想像が大きく変わったとても印象的な展示だった。

今回個展を開いたシアスター・ゲイツ氏

印象に残った展示①太田垣蓮月の十首和歌掛軸
展示室に入ってすぐ目に入ってきたのがこの掛軸だった。
アフリカ文化の展示にきて掛軸があったことに衝撃を受けた。

よくよく解説を読んでいくと、
今回の個展の主人公シアスター・ゲイツ氏は日本文化に高い関心をもっているそう。

太田垣蓮月さんは歌人であり陶芸家
家族を失った後に尼僧になった


印象に残った展示②大量の徳利(とっくり)

シアスター・ゲイツ氏は陶磁器の名産地の信楽がお気に入り。
信楽には「貧乏徳利」という、利用した徳利を再利用して酒屋がお酒をいれる文化があるそう。

澤田酒造の「白老」をぜひ飲んでみたい。

1000本並ぶ徳利は圧巻


印象に残った展示③デモ弾圧に利用された消防ホース

人種隔離が徹底された町で起こったデモを弾圧するために、
人々に向かって消防ホースから放水することがあったそう。
その際に小さなことも含め、怪我を負ったり衣服が破れることもあった。
縁あって六本木に来ているこの消防ホースをただただ眺めていた。

使い込まれた色の消防ホース

シアスター・ゲイツ氏はこれから日本のどんな場所を訪れるのだろう。
そしてアフロ文藝をどのように広げていくのだろう。
今後の活動も楽しみになった。

今までない価値観に出会え、感性が磨かれる空間がとても好き。