【健康小話】全粒穀物と2型糖尿病
以前、「全粒穀物とアンチエイジング」という記事でも、全粒穀物の健康効果についてはご紹介しましたが、新しい研究報告がありましたので、小話程度にご紹介したいと思います。
これは東フィンランド大学の研究チームの論文で、全粒穀物食品の摂取量することで、2型糖尿病の発症率と治療費用を大幅に削減できることを示唆しました(2型糖尿病は、世界で最も急速に成長している慢性疾患の1つ)。
主任研究者のマルチカイネン教授は「毎日の食事の一部として、全粒穀物を摂取している人は、全粒穀物食品を食べない人と比較して、2型糖尿病の発生率が低下し、糖尿病に関連する直接的なコストが減少し、健康的に長生きできる」と述べています。また、共同研究者の研究マネージャーは「個人のエネルギー要件に応じて、少なくとも3~6食品の全粒穀物食品を毎日食べる必要がある」と述べています。
そして、研究チームは2型糖尿病の予防に対する全粒穀物食品の摂取量の増加による健康と経済への影響について調べたところ、2型糖尿病の発生率と治療費に関するデータ、全粒穀物食品の摂取のデータを組み合わせることで、潜在的な健康と経済的利益について評価することができたと述べています。
【参考】
リンク・デ・ダイエット「全粒穀物は2型糖尿病の経済的影響を大幅に減らす?」2021.11.10