ここにきて揺らいできた。
就活
現在大学3年生の私。
今までは親の意向を組んで敷かれたレールを歩んできた。
普通の大学の情報科。
既定路線で行けばサラリーマンとしてエンジニアやSEになるのが普通だろう。
でもふと、就職したら40年以上働く職業をこんな簡単に決めていいのかと我に返った。
夏前にはインターンに参加するため多くの企業にESを出しWebテストを受けた。
都内で年収もそこそこ高くて周りに自慢できるくらいの会社になんとなく応募して、でも面接で落ちて、でも参加できるとこはいくつかあって。
そんな普通の大学生。
感化
ところで話が変わるが最近ウェブトゥーンと呼ばれる韓国発祥の縦読み漫画を知っているだろうか?
kakao親元のピッコマやLINE漫画など大きなサービスが日本でも提供されているため知っている人も多いだろう。
普段出てくる広告で面白そうな漫画があったのでなんとなく読んで見ることにした。
これがもう酷い。
ストーリーがあまりにも残酷で作者の顔が見たくなるくらい。
普段から暗い漫画や映画や小説、それに曲が大好きで
好きな漫画は「ベルセルク」「ガンスリンガーガール」
好きな映画は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、「セブン」
好きな小説は「新世界より」
好きな曲は「麻枝准全般」
改めて好きな作品を並べると見事に全部暗い。
という私でもリアルな邪悪さに引いたレベル。
あらすじ(意外と長くなったので飛ばして大丈夫です)
よくある中世時代の王女様が主人公の話。
あらすじを説明すると、
次期王様である長男に政略結婚の駒として使われ、強国の皇帝の嫁に出される。
しかし、昔から兄には条件を満たさない人とは結婚しないと伝えていたが、それも無下にされ、更には嫁いできた王女を平気で殺すような皇帝の嫁に出されてしまう。
昔に強国のパーティーに参加し、パーティーから抜け出したときに出会った、強国の第二殿下に言われた言葉を思い出しある計画を実行する。
主人公は昔から薬学が好きで、親友の叔母を師匠に仰ぎ勉強をしていた。その際にもし困ったらまだ誰も知らないこの毒を使えと渡されていた。その師匠は既に亡くなっているが役に立つ時が来た。
「自分の邪魔をする奴は殺せ」
その言葉の通り紅茶に毒を混ぜて兄を殺害をする。
そのために親友にも前日同じ紅茶を飲ませアリバイ工作を行った。
誰も知らないはずの毒に、アリバイは完璧だったはずだが、師匠が残していた日記を発見した親友が毒の出どころに気付き告発してしまう。
王は危篤状態であり、次期王様は双子の兄の次男になり、次男の協力により正式な毒の成分結果が出る5年後に最終判決を行うことに決定した。
しかし、あくまで延命措置であり最終判決では死刑は免れそうにもなかった。
暫くして、強国で第二王子を総督とした反乱軍が反旗を翻した。
しかし、十分な準備が整っていない状態だったため半ば敗走し、別働隊との合流までの1ヶ月間内密に匿って欲しいとの要請を受け、匿うことになる。
軟禁状態である主人公の部屋には隠し通路があり、強国をモデルとして建設された城であるため隠し通路に気付いた第二王子が夜中に足繁く通うことになる。
告発された後も罪悪感から主人公の部屋に通っている親友に進められた恋愛小説を読み、最後に女の喜びを知って死にたいと思った主人公は第二王子を誘うことにする。
誘われた第二王子は戸惑いながらも、後日誘いに応じ二人は惹かれていく。
滞在期間の1ヶ月が過ぎる最後の夜に、ここから連れ出すと言われ心が揺らぐが、最後まで王族としての責務は真っ当すると主人公は付いていこうとしない。
絶対に5年以内に戦争を終わらせて迎えにくると約束する第二王子と分かれる主人公。
5年以内に戦争を終わらせることが難しいと思いながらも毎夜第二王子に思いを馳せる主人公。
しかし、ある日突然倒れてしまう。
妊娠が発覚し、医者には内緒にするようにお願いするが、あくまで王に仕える医者として1ヶ月しか期限は与えられないからよく考えるように言われる。
しかし、どうしても産みたい主人公は王にお願いをする。
そこに丁度母の叔父が訪ねてくる。
叔父は大陸の端にある国民100人程度の小国の王で、冬を越せる蓄えがないため援助をお願いしにきていた。
まさに渡りに船とはこのことで、援助をする代わりに跡継ぎ不足という理由で嫁を貰いに来たことにし、嫁がせることで死刑を逃れ子どもを育てる環境を提供することで同意する。
王女と犯罪者という立場から解放され、お腹に子どもを宿し新たな国に向かう。
戸籍上は嫁になったが、叔父は本当のお父さんのように接してくれ、領民とも仲良く全ては上手く行っていた。
一方で第二王子は戦力を蓄え他国からの援助を受けて攻勢を繰り返している。そこに優秀な右腕が第二王子に伴侶のことを報告すると、詳しい事情を知らない第二王子は今すぐに主人公の元へ向かうとするが、右腕に止められることになる。
暫くして、お腹も少し大きくなってきたころ母国から親友が訪ねてきてると報告を受け、港に船舶している船に乗り込む主人公。
そこには第二王子の右腕が放った手先が待ち伏せをしており、中絶薬を無理やり飲まされ流産してしまう。
右腕は戦争時に第二王子の血が流れる子どもが利用される可能性を考え秘密裏に行動を起こした。
悲劇から生還したと思った主人公が更なる悲劇を迎え…
みたいな話。
かなり長くなったけど分かるかな。
これ本当に泣けるから是非読みたい人は何かしらコメント残して頂けたら直ぐに返信します。
喪失感
あらすじ飛ばした人に簡単に説明すると、
悲劇の王女が残り僅かな余命を軟禁状態で生きているところに、伴侶が見つかり妊娠するが、伴侶は反乱軍の総督で遠くに行ってしまい1人で育てることに。しかし、伴侶の右腕が反乱に際して邪魔になるということで中絶薬を無理やり飲ませ流産に…みたいな。
ちゃんと読んだら死ぬ程胸糞悪くて、食事も少ししか喉を通らないくらい喪失感がある。
そして読み終わった後に、こんな喪失感が凄くて作品一つで食事も喉を通らなくさせる漫画やコンテンツを人に届けたい気持ちがあることに気付かされた。
昔から人生の目標として、大尊敬している「麻枝准」と一緒に仕事することがあった。その目標から逃げて普通のサラリーマンになろうとしていることに違和感を憶えた。
「麻枝准」はCLANNADやAngel Beatsなどの作者で知っている人も多いと思う。昔にラジオで「俺と仕事をするにはプロデューサーになって仕事振ってくれるのが一番早いですよ」と言っていたのをふと思い出した。
ゲーム業界に入ってプロデューサーになるのか
アニメ業界に入ってプロデューサーになるのか
出版業界に入ってプロデューサーになるのか
でもこれらは全く今まで応募してきた企業とは毛色が違いすぎるし、第一に学んでいる科目からも遠い。
親になんて言えばいいのか。
「どこ志望してるの?」と聞かれたときに今までは上手くはぐらかしてきた。
自分でも「ああ、あそこでエンジニアやりたいんだよね」なんて言えればいいが、何故かはぐらかしてきた。
その正体がこの漫画を通じて分かった。
「本当にやりたいのは、こういう面白いコンテンツを世の中の人に届けること」
でも今まで既定路線を歩んできただけあって、別の道を歩く勇気が出ない。
なんせ給料もよくなければ忙しいし、所謂「普通」の生活をするには必要のない道だから。
出版業界は窓口が狭いし入れる気もしない。
でも後悔するくらいなら、人生の最後の挑戦。
今までの大凡の集大成。
出版社に挑戦してみようかな。
今はその気持ちが大きく準備を始めようとしている。