うつ病の診断を受けて(後編)

前編では主な経緯と症状を書いたので、後編では思ったことを書いてみる。

自称「病気には詳しい」人の話はあまり聞かない方が良い。

「それは病気とは違う」とか「元々記憶力悪いんでしょ」「集中力を病気のせいにするな」「気の持ちようでなんとでもなる」「病気のせいと決めつけると何も解決しない」と言われて終わる。メモを取れとかやる気がないとか。。。メモなら録ってるしメモで解決するなら痴呆症やアルツハイマーは解決するはずだ。メモを見ても思い出せないしメモの通りに出来ないから困ってる。

仕事の順番や買い物のリストなどはメモに書くが、行動の合間にある「2丁目の道を歩いてドラッグストア向かう」「小銭は小銭入れへ」などは書かない。通常私は「ティッシュ、胃薬、キャベツ、小松菜、牛乳」と書いて店を順番に周る。買うものメモを見て「分かった!この順番だ」と思っても帰宅してしまったり買い逃したりする。メモを見て目で追っても「買う物」と「どこに行く」という行動を連携させられない。時間をかけて行動と目的をわかりやすく書いてみるが今度は紙が多すぎて読む行をいくつか飛ばしてしまうようだ。直近の記憶が消えてしまうと読んでもハッキリとは理解できないこと、思考と行動の連携がとれないというのは当たり前の日常生活にさえも困難をきたす。頑張って対策した分だけ複雑で慣れない作業が入り込み、よりミスが増える。

東日本大震災の時、うつの人に「頑張れ」は禁句だとさんざん書かれていたが言葉では聞いていてもほとんどの人は理解していない。頑張れとは言わないがみな追い込んでくる。

「何か忘れない工夫してる?」「やれることやってから泣き言いえば」「病気は分かったけど治る方法試したの?」「早く病院変えなよ」「親との関係を直さないと良くなるわけない」「いますぐ電話して全部打ち明けな」などなど、とことん追い込んでくる。よけい鬱になることうけあい。だいたい聞きもしないのにアドバイスしてくる人は「俺は健康だ。お前は間違ってる」と暗にマウントをとってくる人ばかりだ。病気の事よりマウントをって自分を大きく見せようとする行為が最優先なため参考になるはずがない。

自分で調べても「休まなきゃ」「もっと運動を」と余計追い込んで逆効果にもなりえる。

話を聞いてくれる病院やカウンセラーを探して相談するのが一番確実だと思う。人は好き勝手な事を言って何の責任もとらない。しかも自己責任の世の中と言いながら行動を催促してくる。言われた通りに行動して改善しない場合でも「しるかよ。俺が出来るのにあんたができないのは馬鹿としかいいようがない」という具合に発した言葉を訂正も考察もせずに会話が終了する。ようは他人の事など本気で考える人は少ないのだ。医者やカウンセラーなら本職だし生活にも名誉にも関わるからいい加減な事はめったに言わない。「俺はこうだった」ではなく、統計的に効果が高い方法を元に考えてくれる。

Youtubeで樺沢紫苑先生がいってた「睡眠、運動、朝散歩」これは効いた。薬との相乗効果は素晴らしい。薬を減らせたのはこの3種の神器のおかげだと思っている。

朝散歩で昼間の調子が良くなる。昼間の調子がいいので軽い運動をする。夜早めに眠気が来て気絶するように寝てしまう。

あとは瞑想も良かったのかもしれない。休日でもさまざまな事が頭をぐるぐる回ってしまい、まったく休めていない。たた座って呼吸に集中するだけで難しい事はない。思考を止めてリセットするには簡単で効果もあった気がする。

ちょっと長くなったので後日まとめようと思う。


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