「社会活動医」平野翔大@産業医・産婦人科医・医療ジャーナリスト

医学部卒業後、産婦人科医を経て現在は産業医として活動。またヘルスケア事業コンサルティン…

「社会活動医」平野翔大@産業医・産婦人科医・医療ジャーナリスト

医学部卒業後、産婦人科医を経て現在は産業医として活動。またヘルスケア事業コンサルティングも行い、男性の育児・育休、働き方改革、女性の健康経営やDE&I、不妊治療や健康管理など幅広いテーマを扱う。単著「ポストイクメンの男性育児」(中公新書ラクレ)はじめ、多数の執筆・講演も。

マガジン

最近の記事

「健康診断に月経などの問診追加」のギモン

「健康診断に月経困難症や更年期障害などの問診を追加」という話が話題になっている。「女性の健康に関する取り組みが推進される!」と喜ぶ向きが強いが、産業医・産婦人科医という双方の顔を持つ者としては、正直疑問が多い、というか正直あまり望ましくない話と感じている。 既に政治的には規定の項目で、進むのだろうなとは思いつつも、きちんと論拠をもって反論し、「あるべき姿」について考えたみたいと思う。 長いが是非太字だけでもつまみ食いしてもらえたら嬉しい。 要点は以下の3(+1)つだ。 ①

    • 「免許を持った医師なのに、なぜ遠慮するのか」

       産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師7年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さ

      • 会社に一人ぼっち、我流でいいのか…若手産業医の不安

         産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師7年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さ

        • 民主主義+SNS=衆愚政治?ーインフルエンサーから政治資金問題までー

          久々のnote単発記事です。 本当はNewspicksとかで書こうと思ったのですが、長くなったのでこちらで。 私は政治学の専門性は全くないし、関連分野でもないが、民主主義国家を形成する一市民として、政治のことを考えるのは必要なことだと思っている。あくまでその立場であることは踏まえた上で、駄論にお付き合い頂ける方は読んで頂けたらと思う。 きっかけ:警察官による誹謗中傷事件私がこのことについて記載しようと思ったきっかけは、茨城県で生活安全課長の警部が、Xで政治学者に対する誹謗中

        マガジン

        • m3.com連載:アラサー医師の「新たな医師免許の使い方」
          10本

        記事

          「医師だから医療のキャリアを」…この思い込みから離れたら

          産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師6年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さま

          「医師だから医療のキャリアを」…この思い込みから離れたら

          “日雇い状態”に陥った医師…脱出のカギとなった資格は

          産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師7年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さま

          “日雇い状態”に陥った医師…脱出のカギとなった資格は

          マネーの資格持ってて良かった…退職後の医師を助けたのは

          産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師6年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さま

          マネーの資格持ってて良かった…退職後の医師を助けたのは

          「傷病手当ってこれだけ…?」無職の医師を襲う現実

          産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師6年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さま

          「傷病手当ってこれだけ…?」無職の医師を襲う現実

          休職中の専攻医、復職でなく退職を選んだ“最後の決め手”

           産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師7年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さ

          休職中の専攻医、復職でなく退職を選んだ“最後の決め手”

          この仕事、続けたい?――「はい」と言えない自分がいた

           産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師6年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さ

          この仕事、続けたい?――「はい」と言えない自分がいた

          「胃潰瘍」と診断され、やっと不調の根本原因に気づいた

          産業医・元産婦人科医・医療ジャーナリストの平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師6年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さま

          「胃潰瘍」と診断され、やっと不調の根本原因に気づいた

          3年目医師を蝕む激務…意欲的だった彼がまさか

           はじめまして。産業医・元産婦人科医の平野翔大です。  専門医取得への道半ばでキャリアチェンジをした、専門医資格なし・学位なしの医師6年目ですが、臨床で気付いた課題を解決すべく、産業医・社会事業家・ヘルスケア事業のアドバイザー・医療ジャーナリストと幅広く活動しています。狙って進んだキャリアではなく、計画性もあれば偶発性もあったキャリアですが、今は充実した日々を過ごしています。  2023年12月までは医師のキャリアイベント「医師100人カイギ」の司会も務めており、さまざま

          症例報告をSNSで掲載していいのか?

          twitter、もといXでちょっと話題になったpost。 少し考えたい問題です。(画像は私が黒塗りにしただけで、元post内では内視鏡とレントゲンが見える状態でした。) 誰とは言いませんが、13万フォロワーの医師アカウントです。 患者の特定は難しいとしても、当事者が見れば明らかにわかるような内容。 この方は普段、医学的に問題のあるエビデンスのない医療(いわゆる「詐欺医療」)などについて言及していますが、私はこのpostはそれらの医療と同等レベルに有害であると考えます。

          【告知】クラファン、挑戦します。

          しばらく更新できておらず、久々になってしまいました。 多忙を極めていた、といえばその通りで、昨年の12月12日に、「Daddy support協会」という、男性の育児支援を推進する社団を設立しました。 今日はこの近況、そして推進する活動と想いを語らせてください。 (クラファンはこちら) 「自分がこの問題を広める」という決意 ここまでは色々紆余曲折がありました。 2021年9月から始まった経産省の「始動 next innovators」で「父親の産前教育」を題目に事業

          自分の学習スタイルを知る

          巷にはいろいろな「学び方」が溢れている。 例えば英語学習。 「ながら聞き」「スピードリスニング」といった聴覚による勉強手段から、 「シャドーイング」といったスピーキングを用いる方法 「単語帳」など視覚中心の方法 「問題集」や「ライティング」などのアウトプット中心の方法 といろいろある。 そして色々な学習法が紹介され、効果もよく分からない。 多分どの学習法にも正解はない。人により得意な形態は違うし、それによって様々な手法が存在する。もし万人に合った学習法があるのであれば、真っ

          29歳になって、1年を振り返って。

          6月24日、29歳になりました。(ここで知った方は是非「クリスマスの裏」と覚えてください!笑) 私にとっては激動の1年でした。ここでは時系列に、どんなことがあったかをまとめてみたいと思います。 2021年6月何もなかった月。本当にゼロになった月だった。 #リセット ・体調を崩し、休職中の誕生日 ・自分で無印のレトルト食べられたのに喜んでいました ・カレンダーの予定は空っぽ。Facebookの投稿ゼロ。つまり何もしていない。 2021年7月少しずつ復調しようと試行錯誤を始