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大人の読書感想文:自己紹介2.0

一体、誰の著書だろう?というよくわからないデザインですが、著者は、「多様な働き方」についてかなり前から提唱している横石崇さん。

登壇しているときは「業界人」的なオーラを発し、「ああ、この人、自己紹介とかコミュニケーションとか大得意なんだろうな〜」と思うんですが、実際似合うと、あまり語らないシャイな人でした!!

そんな著者自身の体験を元に書いてある書籍なので、説得力が半端ないです。

で、この本は自己紹介がうまくなるための本なのか?と言われると半分正解、半分不正解です。まず、既存の自己紹介の概念(自己紹介1.0)から考えると、なんにも得るものがありません。

でも、自己紹介という既存の見えないルールではなく、本来の目的となる「自分は何者であるか他人に知ってもらう」という文脈での新しい自己紹介の概念(自己紹介2.0)を知るには非常に勉強になります。

自己紹介2.0とは何?と言われると、本のネタバレになってしまうかも知れませんが、この一言で集約できると思います。

「肩書を語るのではなく、未来を語ろう」

かくいう私も、この本を読んでからより一層、「私は○○といい、☓☓をやっています。」という既成概念の自己紹介をあえてやらないようにしています。できるだけ、「私のやりたい事は□□です。」と、過去ではなく未来を語る自己紹介を心がけるようにしています。(もちろん、本職のサラリーマンとしては、自己紹介1.0も必要なので、全てでは無いですが。。。)

この本の面白いところは、自己紹介2.0をするためのテクニックなんかが書いてあるわけでなく(もちろん、少しは書いてありますが。。。)、「なぜビジネスパーソンは未来を語るべきか?」のwhyの部分を明確化し、そして、「自分の語りたい未来像の整理の仕方」のwhatを丁寧に説明しています。

でも、あくまで書籍は書籍、実際に人と会い、他人に自分を知ってもらうべきは、この本の読者。この本はあくまで「バックサイドに控えている補助者」であり、それを実現するのは「読者」という視点を崩してはいません。

良くある自己啓発本のように「かくあるべき」みたいな押し付け感は全くありません。その代わり、行動するか、しないかは全て読者に委ねられているのです。



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