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家族4人、0LDK住んでみた #09

前回のお話はコチラ

前回は魔法瓶のような完全断熱型の保温について書きました。これ、ホント夏場や冬場にはひじょーーーに助かります。

でも、ご想像の通り、それだけ保温性が良いという事は、換気が十分でないという事。もし、キッチンで匂いのキツい料理なんて作ったら、もう、部屋中というか、家じゅう臭気で大変になっちゃいます。

実は、そのあたりの換気についても実際のマンション下見の時に確認しており、これならイケそう!ということで、0LDKを計画したのでした。


実はあんまり知られていないんですが、江東区、墨田区って震災や戦争で焼け野原になって、そこから復興している関係上、道路が直線で形成されているんです。しかもそこに都市化の波がきて、道路に沿ってマンションが立ち並んでます。

このような直線道路+ビル群が連なるとどうなるでしょう?小学校の社会の時間に習ったかもしれませんが、このような地形では、風の通り道が形成され、いわゆる「ビル風」が発生するんですよね。

東京湾から一直線で幹線道路が伸びていて、そこが風の通り道に!

しかも、東西南北に綺麗に直線なんで、東京湾からの海風がまっすぐ通ってくる感じです。(なので極まれにですが、磯の香りがするときもあります。)


そんな風が発生しやすい土地柄で、かつ、3面採光という間取りを活かして、「風が通り抜けやすい配置」にしました。

窓を開ければ風が流れるように「風の通り道」も設計に盛り込みました。

このレイアウトのおかげで、なにか部屋の中で匂いが発生しても、各サッシ+玄関扉を開放すると、ものすごい勢いで風が発生し、それこそまさに「強制全体換気扇」状態になります。もう、臭気も一瞬に吹き飛ぶような風量です。

ま、実をいうと、風の通りを良くしすぎて、調整しないと紙類なんかが吹き飛んじゃうんですけど。苦笑(特に冷蔵庫や廊下に貼ってある給食献立なんかは何度吹き飛んだことか、、、)

こんな感じに壁に学校のプリント類を張ってありますが、風で飛びます。(笑)

次回は、この風通りの良さを活かし、生活導線を考えた脱衣所とウォークインクローゼットの位置関係の話を書きたいと思います。



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