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大人の読書感想文:バリューサイクル・マネジメント

この本のメッセージ、それはもう本の帯に書いてある「大丈夫。半径5m以内から世の中は変えられる」この一言です。

そう言っちゃ、元も子もないのですが、乱暴に要約しちゃえばこの一文で事が済んじゃいます。それくらい強烈なメッセージですね。

このnoteを読む方々は会社勤めの方が多いと思いますが、普段の生活の中で、「〇〇が進まないのは××部のせい」と他責思考に陥っておりませんか?まずは、そのブレーキを外してみて、自分が正しいと思う事始めちゃって、そして賛同する仲間を作っていけば、おのずと組織は変わっていくものです。

自分の事例で大変恐縮なのですが、私は自部署の席を夜中に勝手にフリーアドレスに改造しちゃいました。なんと最初は2名のフリーアドレスです。(2名のフリーアドレスってなんだよ、って感じですよね。www)

それから徐々に仲間は増えていき、お手製フリーアドレスが広がったら、会社から予算がついて綺麗なフリーアドレス用什器に入れ替えてくれました。これって、本当の意味で「半径5mから変わっていく」という事例ですね。

DXとかSDGsとかダイバーシティとか、言葉だけ見ると壮大な事に感じるかも知れませんが、最初の一歩は小さな一歩だったりするんです。でも、その最初の小さな一歩を踏まずにデカいことだけ唱えていたら、おそらく魂の入らない空虚な表題だけになっちゃいますよね。

あ、持論を展開しちゃいましたね。毎度ながら私のは読書感想文なんで、概要や書評は他の方に任せます。

あ、忘れちゃいけないのは、その「半径5m以内から変えられる」というのは、何も一般社員だけではないですからね、と釘を刺しているのが著者・沢渡あまねさんのスンゴイところ。

ちゃんと、経営層、ミドル層にも訴えられるように文章構成を組んでおります。以前は「仕事ごっこ」で物語風にわかりやすく書き(≒ボトム向け)、「仕事は徒然草でうまくいく」で昔から変わらない人間の性根の部分をクローズアップしていました(≒ミドル向け)が、今回の「バリューサイクル・マネジメント」で、体系だってまとめられている感じ(≒トップ向け)です。

そして、重要なのは、この半径5mからの変革ムーブメントを個人のボランティア精神に任せちゃダメですよ。というメッセージをたくさんちりばめています。

それこそ、本のタイトルにある「バリューサイクル」です。一回の活動ではサイクルは回りません。徐々に価値を上げるためにサイクルを回し、北極星を目指そうよ。本の内容もそうですが、この本の表紙のイメージ図にもつながる感じです。

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と、さんざん持ち上げましたが、果たして組織の中で半径5m活動を勝手にやったらどうなるか?まぁ、想像するに早々に潰される可能性が高いですよね。だって、組織の中で前例がないのですもの。。。

でもね、あなたの組織に前例がなくても、周りの世界には前例なんて腐るほど転がってます。一人で組織が変えられない、と嘆くよりも、社外の仲間を使って情報収取してみませんか?

そして、世の中の前例を集めて、社内に仲間を集めて、実際に行動してみる。これで変わらない会社は、ほぼないでしょうね。(よほどの筋が悪い提案でない限り)

それでも変わらなかった場合?それは早く転職することをお勧めします。だって、そんな行動力がある人が、変わらない組織にしがみついているなんて、人類の損失ですから!

どのポジションからでも構いません。自分ができる範囲の事から変えていきませんか?その活動が積もり積もれば、世界はもっと良い方向に傾くはず!!


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