繊細どころではないさん
ごきげんよう。わらわです。
本日は、HSPという言葉について、私が思っていることを話してみます。
なお、当記事は私感であり、HSPという言葉自体も、使っている人も批判する意図は一切ございません。
私が双極性障害という言葉に救いを求めたように、HSPという言葉に救われる人もいるだろうことは想像できているつもりです。
本題。
HSP(Highly Sensitive Person)、俗に繊細さんなんて呼び方もされる言葉を、昨年あたりから頻繁に目にするようになった。
HSPを題材とした本はかなり人気なのか、書店でもだいたい入り口の話題作コーナーに1冊は置いてあるイメージだ。
私も一時期HSPの記事をネットで調べまくっていたし、当てはまりまくっていたので、ああ自分もHSPなんだ、と考えていた。
しかし、今は自分をそう呼ぶつもりはないし、タグ付けしたり、題材とすることも避けていた。
これには2つ理由がある。
1つめ。
HSPは医学的な言葉ではないらしい。そのため、自分の中では俗語、正式ではない言葉のように感じる。正式でない言葉は極力使いたくないという、謎のこだわり。
最近になって、HSPは心理学で提唱されている概念ではあるらしいことを知り、それなりに正式な言葉ではあったのか、と思い直したが。
2つめ。
うつ病を患った時点で、私がHSPであることは敢えて言うまでもなく、もっと言えば、自分はHSPでは済まなかった人間だと思うからだ。
HSPは気質を指す言葉で、うつ病(大うつ病性障害)は脳の病気を指す言葉である。
因果関係で言えば、HSPは原因、うつ病は結果の分類でくくられるだろう。
つまり、私はHSPよりもっとニッチな気質を持っていて、それによって、うつ病を患ったと思っている訳だ。
しかし、それが何なのかは分からない。
そんなもどかしさ。
自分をHSPと考えることへの違和感は、うつ病という診断をどうにも受け入れられない感覚と同じなのかもしれない。
HSPには全人類の20%が該当するらしい。
これがまた絶妙な割合だ。
人狼ゲームにおける人狼ぐらいの割合だろうか。
こう書くと、ババを引かされた感がひどい。
対して、うつ病は全人類の6%程度らしい。
うつ病を患う人間は全員HSPでもあるという私の暴論に従うなら。
うつ病患者は、HSPの人間だけで人狼ゲームをやったときの、さらにまた人狼。より気持ち多い。
King of Kingsならぬ、Warwolf of Warwolves。
ハレルヤコーラスに呪われた存在である。
しかし、現状を嘆いても事態は何も良くならないことに、最近気づき始めた。
You play with the cards you're dealt...
人生は配られたカードで勝負するしかない、というように意訳される、スヌーピーの名言だ。
この犬の人生(ワン生?)には、一体何があったんだ…。
HSPにしろ、うつ病にしろ、配られてしまったカード。うまい使い方を考えた方が建設的だろう。
カードゲームは、好きなんだ。
例えば、私はこうして、うつ病であることを話のタネに文章を書きまくっている。
うつあるあるなんかも言いまくるだろう。
一度地獄を見せられて、今後もまた見せられる可能性が高いわけだ。このくらいのリターンがなければ、割に合わない。
それに、私は地獄へ向かう兆候を知る貴重な人材だ。地獄へ向かおうとする人が近くにいたとき、真っ先に手を差し伸べられるのは自分だろう。
と、意外とこんなことも考えている。
ワイ、優しいね。知ってる知ってる。
本日は以上です。読んでくださり、ありがとうございました。
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