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暑い夏でも安全にプレーを!社員が「熱中症対策アンバサダー」認定を取得

例年、梅雨明けから非常に気温が高い日が多く、熱中症への対策が叫ばれています。屋外での活動やスポーツの際には、めまいや顔のほてり、体のだるさや吐き気、筋肉痛や筋肉のけいれんなど、熱中症が疑われる症状が発生することがあります。そのような場合は、涼しい場所に移動し、体を冷やして、水分や塩分の補給が必要ですが、事前に熱中症発生のリスクを下げる為に、予防に関する知識を十分に持ち、対策を行っておくことも大切です。

私たちのグループであるゴルフ場、セブンハンドレッドクラブやゴルフ会員権取引を行う住地ゴルフでは、全てのゴルファー及びフットゴルフプレーヤーが安全に楽しくプレーできるよう、社員が熱中症について理解を深め、正しい知識で予防と対策を行うべく、大塚製薬が主催する「熱中症対策アンバサダー」認定のための講座を受けました。

今回は、アンバサダー認定を受けたことで身につけたスキルを生かし、グループ全体で、お客様のための安全対策と従業員のための安全対策をどのように行っているかをご紹介します。

年々警戒が高まる猛暑。ゴルフ業界でも各施設で対策を呼びかけ合う

気象庁によると、日本の夏(6〜8月)の平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、2024年は1898年の統計開始以降でもっとも高い値となっているそうです。環境省は毎年「熱中症警戒アラート」を発表し、全ての人に対し、エアコンが効いた室内等の涼しい環境で過ごすことと、気温が高い場所での激しい運動への注意を呼びかけています。

ゴルフ業界においても、こうした動きを踏まえて関東ゴルフ連盟が以下のような「高温時における具体的な行動指針」を発表するなど、ゴルフ場を利用する方一人一人に対策を呼びかけています。

  ①極力乗用カーでのプレー
  ②歩く時は木陰などの日陰を歩く
  ③バイザーではなく帽子の着用と日傘を利用
  ④コース売店などで積極的な休憩

各ゴルフ場に対しては、熱中症警戒アラートや、環境省が発表している「暑さ指数(WBGT値)」を用いて暑さを評価しリスクを把握することを推奨しています。その上で、暑さに応じてお客様に対し、体調管理の呼びかけやプレーの中断をお願いする場合がある旨を共有すること、また、万が一の場合に備え、心肺蘇生法やAEDの使用方法を習得すること、競技の際の特別対応など、対策を講じるよう求めています。

暑さ指数は、以下の3つを取り入れた指標です。
①湿度
②日射・輻射などの熱環境
③気温
暑さ指数が25を超えると“警戒”、28以上で“厳重警戒”、31以上では“運動は原則中止”となります。

効果的な熱中症の予防策と、緊急時の迅速な対応スキルを身につける

こうした熱中症への懸念から、夏季は屋外でのプレーを控える人が多くなる時期ではあります。一方で、開放的な環境で伸び伸びとプレーを楽しみたい人も多いはず。私たちは、夏季シーズンにおいてもお客様に対し、安全に十分配慮しながらゴルフやフットゴルフを楽しんでもらいたいと考えています。

セブンハンドレッドクラブと住地ゴルフでは、お客様に気持ちよくプレーを楽しんでいただく為に、安全にプレーできる環境を整えることを第一に考え業務にあたっており、日頃からお客様に体調管理や安全対策をお呼びかけしています。そのために、従業員一人一人がさまざまなリスクについて理解し、高い意識を持って運営に取り組んでいます。

特に夏季シーズンにおいては、どんな方でも体調を崩す可能性があり、より一層の対策が求められます。私たちはゴルフ業界のプロとして、お客様のために最善を尽くせる態勢を整えたいという想いから、セブンハンドレッドクラブや住地ゴルフでは、社員が知識や技能を学ぶ機会を設けようと、「熱中症対策アンバサダー講座」の受講を推奨。

これは、大塚製薬が主催するオンデマンド形式の講座で、「熱中症についての正しい知識と対策」、「気候変動適応法の改正について」、「地域における効果的な熱中症対策の取組紹介」などの内容が学べます。受講後、「熱中症対策アンバサダー」としての認定を受けられます。

講座を受けることで、正しい知識と自信を持って周囲への呼びかけや、健康活動、さまざまなイベント、スポーツ等で生かせるスキルを身につけることができます。日頃からアンテナを高くもち、効果的な予防策を立てることに役立つと共に、実際に体調を崩してしまった人への迅速な対応などができることから、社員同士で受講を呼びかけ合いました。

2024年には、セブンハンドレッドクラブでは、総務部、マスター室、コース管理課の社員6名、住地ゴルフでは、東京支店と大阪支店の社員6名、グループ全体で計12名がアンバサダーの認定を受けました。

お客様の安全を第一に考えつつ、従業員も快適に働く環境を推奨

熱中症対策アンバサダー講座の受講を経て、セブンハンドレッドクラブと住地ゴルフではそれぞれ早速具体的な対策を始めました。

セブンハンドレッドクラブでは、フロントやマスター室前での案内の際や、プロによるレッスン時など、プレーするお客様一人一人と接する際に水分補給や体調管理の呼びかけを適宜行っています。

また、館内や屋外の、お客様の目に付く場所に注意喚起を掲示し、熱中症の症状である脱水症状のセルフチェックを意識付けできるようにしています。また、カートナビには、ラウンド中水分補給を促す呼びかけを表示。お客様がご自身でできる対策をお願いしています。

マスター室前では、冷たいおしぼりのサービス(土日限定)、クーラーボックスの貸し出し、冷たいドリンクの販売、ミストシャワーでの空間冷却等を行っています。

マスター室前でドリンクを販売

熱中症予防には、タンパク質やビタミンB1の摂取を意識した食事も効果的です。タンパク質は肉、魚、豆腐、卵などに多く含まれ、ビタミンB1は豚肉、大豆製品などに多く含まれる為、定番の冷やし中華の他、焼き魚+冷奴定食、冷やし豆乳坦々麺などのメニューを考案し、レストランにて提供。お客様にも高く評価していただけています。また、フロントではかき氷の割引券を配布しており、毎年好評をいただいています。

冷やし豆乳坦々麺
お客様から好評をいただくかき氷

また、お客様のみならず、従業員の暑さ対策も重要です。

コースのメンテナンスで毎日屋外での作業を行うコース管理課では、2024年度に冷却ベストを全員に支給。夏季の出勤時間については、以前は施設の開場1時間前としていましたが、現在は開場1時間半前の6時と定め、涼しい時間での仕事を推奨し、その分退勤時間も早めています。気温が35度を超える猛暑下では、無理な作業はせずに休憩するよう呼びかけ、体調不良時には出勤を控えるなどの対策をとっています。クラブハウスの事務所内でも、適切な冷房の使用を心がけ、無理な我慢は禁物としています。

住地ゴルフでは、様々なイベントを開催しており、熱中症対策アンバサダー講座で学んだ内容を踏まえて、イベントの参加者のみなさまに向けて熱中症対策の予防について事前にお客様へ周知する内容のブラッシュアップを行っています。

たとえば、先日開催したお客様とのコンペでは、開催1ヶ月前から参加者に安全にプレーしてもらうための留意点をまとめた案内を送付。開催に向けて社員がアンバサダー認定を受けたことで、熱中症になりやすい人の傾向や、緊急時の対応を把握しておくなど、当日の心構えができました。梅やタブレット、冷たいドリンク、おしぼりなど必要なものを事前に準備でき、当日も積極的に注意喚起を行うことができました。

住地ゴルフが開催したお客様とのコンペの様子はこちら。

今後もグループ全体として、日頃の業務においてプレーする方の体調に気を配り、お客様の体調変化にいち早く気づき、臨機応変な対応ができるよう、社員一人一人がきちんと心構えをしておきたいと思います。常にお客様ファーストで対応し、真に信頼される会社を目指して参ります。

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