アラサーでウクレレもはじめた話
以前『アラサーでギターをはじめた話』を書いた。
ギターをはじめて約3ヶ月経ち、コードを覚えたり、初見のコード表が読めたりするようになってきたので、調子に乗ってウクレレもはじめてみた。
同じ弦楽器でもギターとはやはり違うものだし、続くかわからないので、とりあえずメルカリで未使用2,500円の白いウクレレを買った。
わたしは木製とか茶色とかベージュがあまり好きではないので、白いボディのビジュアルはとても気に入っていた。
YouTubeを見ながらチューニングを合わせ、とりあえずU-FRETを開いてギターでも弾いている曲を何曲かを弾いてみた。
ギターを少しかじったおかげでギターとは全く違うコードも何となく押さえられる。
ギターと大きく違うのは安定しない事だった。
それはきっとわたしの持ち方が悪いからなのだが、AmからEmに移る時など全ての指を動かす時にウクレレが落ちる。それから音もイマイチ。
ギターの方がジャラ〜ンと気持ちいい音がするなあ、というのが正直な感想だった。
慣れるまで、なんとなく弾いてみる。
全然できない。難しい。侮った。と、少し後悔した。
しかもさすが2,500円。チューニングがアホみたいにズレる。ズレるにも程がある。
1曲弾くごとにチューニングしなければならないくらいズレる。
そんな感じでモヤモヤしていたので、たまにギターを挟む。
すると、うわぁ、ギターめっちゃ弾きやすいじゃん、超楽しいじゃん、となる。
しばらくギターを弾き気分が良くなり、今ならウクレレ弾けそうな気がする!となり、弾いてみると、あれ?意外といい音するぜ!よっしゃー!やるぜぃ!!!という感じでかなり前向きに練習していた。
……そんなある日、事件は起こった。
ウクレレの練習をしようかなと思いチューニングだけ合わせ、子どもの昼寝の時間になったのでウクレレをテーブルに置いて寝室に行き寝かしつける。
そして寝室から戻ると……
テーブルの上のウクレレの弦が全て外れている。
絶句した。
原因は弦の張りに耐えきれず、ブリッジごとバコーーーンと外れて壊れたのだった。
めちゃくちゃ悲しかった。
まだそのウクレレとは10日の付き合いだった。
木工用ボンドで貼ろうか、釘を打って直そうか、と考えたが、かなり酷く剥がれていたので多分またすぐ壊れる。
もうわたしにはどうすることも出来ない。
ブリッジごと外れられたら、インテリアにもならない。
短い間でしたがありがとうございました、という気持ちでダンボールに入れた。
5万円のギターを貸してくれている妹にウクレレが壊れたことを話すと「だから楽器は安いの買っちゃダメなんだよ」と、ごもっともなお叱りを受けた。
その夜、めちゃくちゃ調べて、初心者向けの安くて評判の良いウクレレを探した。
そこで出てきたのが、Elvis、Aostin、ARIA、enyaだった。
わたしはAmazonとかYahooショッピングとか、とにかくネットショッピングを使ったことがない。
基本的にフリマサイトばかりなので、今回も上の4メーカーをメルカリで調べ、最終的にElvisのU100Sソプラノウクレレかenyaの青いコンサートウクレレに絞られた。
コンサートウクレレは少しサイズが大きく、初心者にはソプラノウクレレがオススメらしいので、やはりElvisかなと思った。
だが茶色嫌いのわたしにはどうしてもenyaの青いウクレレが気になって仕方がない。
そこで『困った時の妹様』である。
妹に2つのうちどちらにした方が良いか助言を求めた。
妹曰く「わたしも初めて買ったギターはお父さんが買ってくれた付属品が全部付いてるやつだったけど、やっぱり愛着が湧かないから自分で好きなのを買ったんだ。やっぱり好きだと思える見た目は大事だし、大きさは慣れるよ」
ありがとう妹。わたしの欲しい言葉を全てくれた。
という訳で、enyaの青いコンサートウクレレを購入。
届いてすぐチューニングを合わせ、弾いてみる。
わーーーお、弾きやすい。
やはりお安いお土産用のウクレレはお土産用でしかないのだ。
2,500円はドブに捨てたが、良い勉強になった。
今回はストラップも付いていたので、コードチェンジで落ちる心配がない。
さらに、わたしは女の割には手がでかいし指も太いので、コンサートウクレレの方が余裕があり合っているようだった。
が、やっぱりめちゃくちゃ難しい。
が、新しいことをはじめるのはやはり楽しい。
時間があっという間に過ぎる。
24時間では1日が足りないし、子どもの昼寝は4時間くらいして欲しい(実際は1時間で起きる)。
楽器をはじめる前、朝起きて「あー、また朝が来てしまった、早く寝たい」、夜寝る時は「もう朝来ないでくれ〜〜〜」と思っていた私がわくわくして起きる。
早く楽器に触りたい。上手くなりたい。次はあの曲を弾きたい。
なんだか前向きな毎日を送れることが本当にうれしい。
また何かやってみたいものを見つけたら、迷わずやろうと思う。