見出し画像

イライラ虫が現れた時はお菓子を作るといいよって話


甘い物は空腹を満たし、精神安定剤にもなる。つまり世界を救うのだ。


一時、毎日のようにお菓子を作っていた。

バナナケーキ、レモンケーキ、レアチーズケーキ、チョコレートケーキ、クッキー、チョコレートムース、ドーナツ、マラサダ、フロランタン……。


実はわたしには3歳の子どもがいるのだが、ついこの前まで毎日ストレスで死にそうになっていた。
2歳って本当ーーーーに思い通りにならないのだ。
やめて欲しい事は意地でもやるのに、やって欲しいことは意地でもやらない。アナタの頭の中はどうなっているの?と毎日泣くほど困っていた。



そうやってストレスが溜まると、やはり甘い物で発散したくなる。



わたしは元来、お菓子作りが好きだった。
毎年、バレンタインには2〜3種類のお菓子を大量に作って友だちに配り、残りは自分がおいしくいただくのが楽しみだった。

ただ、バレンタインに作るお菓子というのはめちゃくちゃ出費がかさむ。
無塩バターもココアもクーベルチュールチョコレートも高い(板チョコでも良いのにお菓子の本にはクーベルチュールチョコレートと書いてあるからわざわざ買っていた)。
ベーキングパウダーもバレンタインに5gしか使わないのに1箱買わなければならない。
グラニュー糖もたった80g使うために500gの袋を買わなければならない。
更にチョコレートと相性抜群のナッツ類も高い。

世の男性諸君、手作りのチョコレートをくれる女の子にはめちゃくちゃ感謝すべきだ。
1から揃えると、材料費だけで数千円かかるのに、更に君のためにかわいいラッピングまで用意してくれるのだから。
愛である。


話を戻そう。

という訳で元々お菓子作りが好きなわたしは、自分が食べたいお菓子を作るべく、子が昼寝をしている間に毎日のようにお菓子を作り始めた。


そして気づいたことがある。

お菓子を作る時、晩ごはんのおかずを作るように目分量ではできないので、必ずレシピを見る。

材料と分量を確認し、計り、順番を確認しながら混ぜ、オーブンの温度を確かめ、焼き時間を確かめ、焼いている間に洗い物をする。

この間に、なんと嫌な事を考える隙が全くないのだ。
文字と数字を確かめ文章を読み手を動かしている間はそれ以外のことが考えられない。
ずっと頭を使って集中しているから、他のことは考えずに済むのだ。


なんと素晴らしい発見。
さっきまでむしゃくしゃイライラしていたわたしは、ボウルの前ではレシピの虫になる。


そして小一時間待つと、わたしの目の前にはいい匂いのふかふかケーキが姿を見せてくれる。最高の結末だ。


そして、昼寝から目覚めた子も、ケーキを食べている間は大人しい。
子どものために手作りでおやつ作るなんて偉いわね、ではない、自分が食べたいから作っただけ。だが市販のケーキをおやつにするよりは体に良いかもしれない。


そして家で作ることが当たり前になると、材料費がめちゃくちゃ安いのだ。
1度買ってしまえば、小麦粉もグラニュー糖もベーキングパウダーも無塩バターも家にあるのだから。
そこにバナナを入れるか、リンゴを入れるか、チョコレートを入れるかはあなた次第。

自分も満足、子も満足、ストレスも解消、安上がり。なんと一石四鳥。


余談だが、わたしの友人にどうにもお菓子作りが下手な人がいる。
わたしからすればお菓子は分量通りの材料を混ぜて焼けば100%上手くできる簡単なものだ。
だが彼女にとっては、ただ不味いものが出来て材料が無駄になる苦行でしかないらしい。

1番最近では、余熱をしていないオーブンで焼いたため、びちゃびちゃのかぼちゃケーキができたとツイートしていた。
因みにレシピにはしっかり余熱をしますと書いてあった。笑


そういう人もいるから、一概にお菓子作るのめっちゃオススメ!とは言えないが、ちょっと現実に嫌気が差した時、お菓子を作ってみるのはいかがだろうか。

焼いている間の甘い匂いもまた幸せな気持ちになれるので。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?