すべては今に繋がっている。Twitterを始めて人生に追い風が吹いた。
こんにちは。るるん(@lulun_ADHD)です。
つい最近までフリーランスのイラストレーター/デザイナーを名乗っていた私ですが、この度就職することになりました!(複業OKなので今まで通り個人でのお仕事も続けます)
想像以上に沢山の方に反応して頂けてとても嬉しいです!
いいねやお祝いのメッセージをくださった方々、本当にありがとうございます。
実は今回の就職、Twitterの繋がりがきっかけだったんです。
過去にも「一緒に働きませんか?」と誘ってくださる方はいましたが、条件やタイミングが合わず実際に働くまでには至りませんでした。
でも今回はトントン拍子に話が進んで、この流れに乗るのが自然なんだろうな、と思えたほど。
振り返ってみると、ADHD(発達障害)を克服出来たのもイラストレーターになったのも、今回の就職も…全てTwitterがなければ有り得なかった話です。
この一年で私の生活は大きく変わりました。
出会う人も環境も、全てが私にとって初めてで、その度に「私の知らないところに、こんな面白いことがあったなんて!」とワクワクしたのです。
もちろん上手くいかないこともあったけれど、周りの人に支えてもらいながらここまで進んでこられました。今は心地良い毎日を過ごしています。
本当にありがとうございます!
*
前置きが長くなりましたが、今回のnoteでは、Twitterを始めてから今までの約一年間を振り返ります。
私にとってTwitterは=発達障害の克服、フリーランス生活、生き方、就職…
全ての出来事がリンクしています。
大ボリュームになること間違いなしですが、よければ読んでください!
◆Twitterを活用して前進したい
◆今の会社で働き続けることに疑問を感じている
◆フリーランスの働き方に興味がある
◆発達障害を抱えており働き方に不安がある
そんな人たちの役に立つかもしれません。
(あくまで私の例なので、参考程度に読んでください)
ちなみに、前半は障害の克服や価値観が変わった経験など内面的な話で、後半は仕事の話がメインになっています。
3ステップでたどり着いた今
この一年の流れを振り返ると、
①ADHDの情報収集→「ADHDを克服したい」
②フリーランス活動→「好きなことして働きたい」
③働き方に悩む→「フリーランスの働き方が自分にとって最良か?」
3つの時期を経て今があります。
障害・病気を克服するところからここまで来たと思うと、本当に感慨深い、、ちなみに今はエネルギー溢れまくってて心身ともに元気です!
◆ADHDの情報収集(10月〜2月)
私がTwitterを始めたのは一年前。
前の職場を病気退職し、「これからどうやって生きていこう」と将来に不安を感じていました。
退職した理由は精神疾患でしたが、今までの人生で生きづらさを感じていたため「ADHDをなんとかしなければ」という気持ちに囚われていたのです。そして、当事者の人たちとの繋がりやADHD関連の情報を求めてTwitterを始めました。
沢山の当事者の方と交流していく中で「わかってくれる人」がいることに安心感を覚えました。ADHDのあるある、失敗談…今までなかなか共感してもらえなかったエピソードに「わかるわかる!!」と言ってもらえて嬉しかったのです。
そして、ある時”ADHDあるある”を4コマにしてみたら面白いんじゃないか?と考えました。自分の失敗談をクスッと笑える漫画にすることで、当事者の方や周りの人に知ってもらえるきっかけになれば良いな、と。
このことがきっかけでTwitterにイラストを投稿するようになり、ファンの方々の応援でイラストレーターを目指すようになりました。
(詳しくは会社を辞めて半年。私は”ダメ人間”じゃなくなった。に書いています)
絵を描く楽しさに目覚めた私は、次第にADHDのことを考えなくなっていました。同時に、Twitterで常にADHDの情報に触れることは、『自分=ADHD』という考えを強くしてしまうことに気づいたのです。
ADHDは自分の一部でしかないのに、それが全てのように思えてしまう。ADHDの特性が原因で失敗を繰り返している当事者にとって、これはとても苦しいことだと思います。
『ADHDの自分=ダメ人間』と自分を否定してしまうことになり兼ねないですよね(過去の私がそうでした)。
それからは「ADHDを克服すること」ではなく「ADHDの特性があっても生きやすい環境を作ること」に専念しました。
その一歩として、フリーランスのイラストレーター・デザイナーを目指すことにしたのです。
◆フリーランス活動(3月〜7月)
”独立”ではなくネガティブな理由(病気や家庭の事情)からフリーランスになる人に焦点を当てて書いたnoteが”体力ない系”の人がフリーランス目指してやってきたこと。です。
ネガティブな理由からフリーランスになった人たち
実は私もこの「自分の体調不良のため」に当てはまります。
ブラック企業で体を壊し、フリーランスを目指すことになったのです。
「いずれフリーになりたい」という思いはありましたが、準備ゼロで退社することになるとは思いませんでした。(しかも、これといった実績はない状態)
私の場合は自分の特性(発達障害:ADHD)を考えた上で「個人プレーが合っているのでは」という結論に至り、ひとまずフリーで活動しています。(できれば企業に所属して週3在宅勤務・副業可が理想…)
引用元:”体力ない系”の人がフリーランス目指してやってきたこと。
ネガティブな理由からフリーランスになったと言っても、好きなことを見つけた私は前向きに色々なことに取り組むようになりました。(何も持ってないからこそ失敗を恐れず挑戦できたのだと思います)
一番大きな変化は、Twitterで繋がった人たち(主にフリーランス、イラストレーター)に会いに行くようになったことです。しかも、東京。
当時はまだパニック障害が完治していなかったので、出かけた反動で一週間寝込む、みたいなこともあったり、、
それでも、そこでの刺激や新たな縁が私をどんどん前へ進ませてくれました。
イラストレーターの集まりを企画したり、来年のクリエイターEXPOにデザイナーとして出展することを決めたり…当時の私にはキャパオーバーだったかな、という気もします笑(でも楽しかったからOK!)
人と会うことの面白さに気づいたのもこの頃かな。
それまでの私は、社交的ではあるけれど友達づきあいはほとんどない、という感じで(誘われたら行くけど、自分からは誘わない)。
自分は友達がいらない人なんだ、と思っていましたが、単に「話が会う人がいなかった」だけだということに気づきました。
同じ熱量で話せる人との会話はこんなにも楽しいのか…と、人付き合いに対する価値観がアップデートされた。
きっと私は今まで「会いたい」と思える人に出会えていなかっただけなのだ。
引用元:人づきあいが苦手な人は、まだ”出会えていないだけ”かもしれない。
そして、勝手に劣等感を感じて避けていた大学の同級生に会えるようになったり、地元の友達にも声がかけられるようになったり。
人と会うことに消極的だった過去の自分が嘘みたいです。
*
フリーランス時代の具体的な仕事内容はTwitterからのご依頼がほとんどで、個人のお客様が多かったです。
【今までのお仕事】
◆フライヤーデザイン&イラスト
◆グッズデザイン
◆歯科医院のリコールハガキ
◆社長インタビューの漫画(働き方に関する内容)
◆Webメディアの挿絵
◆アプリ内に使用するイラスト
◆ロゴデザイン
◆名刺(イラスト+デザイン)
◆Twitterヘッダー
◆YouTubeチャンネルアート
◆ブログ・SNSアイコン
私の過去の仕事についてはこちらのnoteで触れています。
今まで一度も営業をしたことがなかったのですが、好きなバンドの活動に携わりたいという思いから、直接連絡してフライヤーやイメージイラストを描かせていただいたことがあります。
「自分なんてまだまだ」と思わずに、ダメ元で声をかけてみるのも大事だな、と思いました。もちろん担当できてめちゃくちゃ幸せです!!
◆働き方に悩む(7月〜9月)
ここ数ヶ月、働き方についてずっと悩んでいました。
プライベートがバタバタしていたこともあり、なんだかモヤモヤした時期が続いていたのです。
7月頃に「これからイラストの営業を頑張ろう!」とポートフォリオを作り始めたものの、方向性が決まらずなかなか完成しない…
今まで楽しいと思っていた絵を描く作業も、段々「なんだかしんどい…」「描けない…」と変化していきました。
悩みの原因は働き方に対する不安。
「そもそも、私はイラストレーターで生きていきたいのか?」
「フリーランスが私にとって一番いい働き方なのか?他にも方法はあるのでは?」
フリーランス生活を続けているうちに、そんな考えが浮かぶようになっていたのです。
私は一度疑問を感じると何らかの答えを出さないと前に進めない性分で(それでもきちんと仕事はしていましたが)、それまでグングン前に進めていたのが、急にピタッと止まってしまいました。
正直、かなり苦しい期間でした。
そこで、「イラストレーター」「フリーランス」という、自分が決めた働き方の枠を外してもう一度どんな働き方がしたいか考えることにしたのです。
そして出てきたのが↓
◆企業に勤めてデザインの仕事をしてみたい
◆まともな社会経験がないままフリーランスを続けるのが不安
◆人と議論して仕事をよくしていきたい
◆企画から考える仕事がしたい(根本から問題解決を考えたい)
◆色々なイラストが描きたい
◆職場・職種が合えば企業でも働けるのではないか?
◆チームで仕事がしてみたい
◆かっこいい仕事よりも助けられる仕事がしたい
◆一人の活動で得られる情報・成長に限界を感じる
◆自分一人で作るものより人の意見が入った方が面白い
逆に、嫌だなと思うのは
◆煩雑な仕事(前職で向いてないとわかった)
◆あまり頭を使わない仕事
◆同じ作業を繰り返すこと
◆ずっと誰かと一緒に作業する
◆朝が早い
◆指示が細かすぎる
ちょっと全部は書ききれませんが、こんな感じです。
「フリーランスで頑張るぞ!」と思う気持ちが強くなるあまり、いつの間にか「フリーランスを続けなければいけない」「イラストを頑張らなければいけない」という思い込みが強くなっていたのです。
思い込みって怖い。自分を洗脳しているようなものです。
素直にどんな働き方がしたいか書き出してみると、「会社勤めは向いていない」と口にしながら、本心は逆のことを考えていることに気づきました。
じゃあ「会社勤めが向いていない」と思う原因は何なのか?
◆独学・実績が少ないので今から新たな環境に飛び込むのが怖い(失敗したらどうしよう)
◆ADHDの特性で人に迷惑をかけるのが怖い(人と働くのは無理なんじゃないか)
書き出してみたら、たったの2つです。(まあこの2つがなかなか難しいんですけど)
でも、新しいことに挑戦するのはこの一年で大分慣れました。
心も元気になった今は、失敗しても頑張れるエネルギーだってあります。
だから、私が本当に考えるべきことは、「フリーランスで頑張る方法」ではなく「自分の特性に合った環境で力を発揮すること」なんです。
そこに、フリーか企業勤めかという”働き方”は関係ありません。
余談ですが、会社ってめちゃくちゃ沢山あるからそのうちの一社しかしらないのに「自分は企業勤に向いてない」って思うのはあまりにも強引だな、って思いました。調べてみたら想像以上の数でびっくりした…
大企業の数は1万1,000社、中小企業は380万9,000社でうち、中規模企業は、55万7,000社、小規模事業主は、325万2,000社である。
引用元:【知っておきたい】国内の会社の数(中小企業、倒産件数、赤字会社、上場企業数)まとめ
会社で働こうと思った理由
なぜ就職しようと思ったのか…一番の理由は「友人が誘ってくれたから」です。
これは強い。
一緒に働きたいと思ってもらえる喜びと、すでに友人が働いているという安心感。そして、事業内容も面白そう。
誘ってもらった2日後には会社を訪問していました(スピード感あるの最高!)。
医療系のスタートアップで、扱っているサービスはこれからどんどん必要とされるだろう内容。働く人が20代〜30代と若く、自由で活気がある印象でした。以前働いていた会社と真逆すぎて、工場見学にきた小学生のような気持ちでした笑
そして、お話を聞いて「働いてみたい!」と強くいました。
医療分野なら、ダイレクトに人の役に立てると思ったからです。
ちょっと話がそれますが…
私のものづくり精神は「なくてもいいけどあると楽しい・豊かになれるもの」です。デザイン雑貨が好きで、ちょっとした仕掛けがあるものが大好物。美大にいた頃も前職(ギフトショップ)でも、”遊び心”を大切にしてものづくりをしてきました。
でも、一方で「役に立つもの」を作る人への憧れがありました。
卒業制作で「盲目の子どもとそうでない子どもが一緒に遊べる立体絵本」を作った友人のことを今でもよく思い出します。
そして、それと同じくらい印象に残っているのが、教授の「自分の年齢を前提としたデザインになっていないか?」という言葉。
これにはハッとさせられました。何かを作るとき、無意識に対象の年代が自分と同じくらいになっていることが多かったからです。
年齢が若すぎても高すぎても、想像するのが難しい。難しいから自分がベースになってしまう。
私は今でも自分がベースのものづくりを続けています。
それが悪いことではないけれど、私も人に寄り添ったものが作りたいと考えるようになりました。そして、この思いは年を取るごとに強くなっていくだろうと思うのです。楽しいものだけじゃなく、役に立つものも作りたい。
今まで色々な精神疾患を患ってきた私にとって、医療分野はもはや”自分ごと”。しかも、たとえ自分自身が元気でも、今後両親や大切な人たちが使うかもしれないサービス。
そんな事業だからこそ、「働いてみたい」と思いました。
今までADHDの4コマ漫画を描いたり歯科医院のリコールハガキを描いてきた経験から、「自分の絵やデザインで難しいことをわかりやすく伝える」ことができるんじゃないかと思ったのです。そして、それが求められているのなら、やってみようと。
なんだか今までの経験が全て繋がった気がして、ご縁を感じた瞬間でした。
働く環境の問題
でも実際に働くのなら、クリアしなければいけない問題があります。
「自分の特性に合った環境で力を発揮すること」
一番大きな問題は「ADHDの特性があっても働けそうか」ということ。そして、さっきの項目であげた「嫌だなと思うこと」をやらなくて済むかどうかも大事。
結果は、
◆ADHDへの配慮がある
◆リモート・フレックス制で働き方の自由度が高い
◆最初は友人や上司からのサポートがある
◆自分に求められていることがある
不安材料はこれらの条件でほぼクリアされました。
そして、嬉しかったのは「指示されたことをやるのではなく、自分から提案する姿勢でいてほしい」と言われたことです。
私は考えるのが大好きなので、根幹の部分から関われる方が嬉しいしやりがいを感じます。未経験の分野だから勉強が必要だと思いますが、勉強も頑張りたい。
そんな感じで今回のお話はめちゃくちゃ私に合っていそう(まだわからないけど)だし、誘ってくれた友人にすごく感謝してます…!
周りのサポートがあるから挑戦できる
こんなにありがたい条件が揃っていても、一人暮らしだったら挑戦するのをためらっていたと思います。
ADHDにとって「仕事と生活を両立させること」はとてもハードルが高いからです。私は一人暮らしを8年近くしていましたが、仕事を始めると家のことにまで手が回らなくなって大変でした。家に帰っても仕事をしなければいけないような状況だったので、体調管理もうまくできずどんどんボロボロになっていったのです。
今は実家に戻ってきて家族のサポートがあります。
最初は戻ることに抵抗があったものの、帰ってきてみればめちゃくちゃ快適。いつでも自分のことは自分でできるように、と思っていますが、しばらくは甘えさせてもらうつもりです。
何より、両親が帰ってきたことを喜んでくれているのが嬉しいです。
実家に帰ってきて両親とたくさん話し、私が「迷惑をかけている…」と思っていることが二人にはなんでもないことで、どんな時でも応援してくれているのだということを感じました。
いつまで実家にいるかわからないけれど、今一緒に居られる時間も大切にしたいと思います。
Twitterを始めて人生に追い風が吹いた
ここまで読んでくださってありがとうございます。
なんだか色んな方向に話が広がって収拾がつかなくなったのですが、今の気持ちを正直に書いたのでこのままにしておきます。
Twitterを始めて一年、障害や病気に囚われていた自分が今こんなにもエネルギーに溢れて日々を過ごしていることが奇跡みたいです。
タイトルの通り、Twitterを始めてから人生に追い風が吹いたと思っています。
たくさん失敗したけど、それでもいいからそういう自分を見て欲しいと思って発信を続けてきました。そんな私に対して、「るるんさんの言葉に励まされました」と言ってくれたその言葉こそが、私の励みでした。
自分の取り組み→”成長過程”を発信した方が、『一緒に頑張れる仲間』や『応援してくれる人』と繋がれる確率は高いです。
そもそも大勢の人にとって有益な情報を発信できる人は、すでに”何者か”であることが多いですよね。
何もない状態から始めるなら、「カッコつけた発信」より「ダサくても頑張ってる発信」の方が心に響くと思います。
引用元:Twitterで大事なのはフォロワー数じゃない。"応援される力"!
今読むと、前職のオウンドディアで記事を書いていた経験からか、すごく理屈っぽい感じ〜
でも、Twitterを始めた頃は確かにこのnoteに書いてあるようなことを意識してやってました。そして、そのおかげで色んな人と繋がれたとも思っています。ご興味のある方は読んで見てください!
思い込みに気づけばいつだって自由になれる
思い込みって怖いです。
「私に〇〇は向いてない」とか「〇〇しなくちゃいない」とか、将来を悲観することとか。
でも、やったことないことも先のことも、いくら考えたってわからない。
わからないならやってみたらいいと思います。
私は前の職場をやめて何もない状態になったとき、それでもなんとか生きていけることを知りました。
なんとかなる、そう思えるのって大事です。
だから失敗するのが怖くて違う道を進むことを拒みそうになっても、少しでも興味があるなら挑戦してみてもいいんじゃないかと思います。
私がTwitterの肩書き?にしている『よりみちランサー』の由来は、「寄り道×フリーランス」です。意図的な寄り道も、失敗した回り道にも、きっと意味がある。いつか繋がる時がきて、「ああ、あれはこの時のためだったんだ」って思う時がきます。
私は今、その繋がりを感じ始めています。
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