会社を辞めて半年。私は”ダメ人間”じゃなくなった。
会社を辞めてもうすぐ7ヶ月。
なんとなく振り返りたくなったので、つらつらと書くことにしました。
会社を辞めてから、イラストレーターを目指すまでの話です。
退職後4ヶ月のことをゴリゴリにまとめている記事はこちら↓
(今はこんなに書く気力がない…)
私が勤めていたのは小さな通販ギフトショップで、従業員は社員・パートで20名ほど。
入社時に任された部署での仕事が上手くこなせず、周囲に迷惑をかけることが多々ありました。
内容は、梱包や検品、内職対応など…ADHDが苦手とするマルチタスクです。
本当かどうかわかりませんが、たまに社長から言われる「周りがるるんさんのことを〇〇だと思っている」(ネガティブな内容)という注意が恐ろしく、一緒に仕事をしている人に感謝されたとしても疑うレベルでした。
(先輩から「私もずっと言われていた」と聞いたので、そういう人だったんだと思います)
私が入社した年でも20人くらい人が入れ替わっていたので、どう考えても会社自体がおかしかったんですが、当時は「ADHDだから仕事ができないんだ」と自分を責めていました。
今となっては、”新人だからできなかった”(キャパオーバー)のか、”ADHDだからできなかった”(特性によるもの)のかもわかりません。
そもそも仕事ができていなかったのかも謎…。(自分で言うのもなんですが、並々ならぬ努力をしていました)
私は頑張っても認められないことにどんどん疲れていき、体を壊してしまいました。そして、休職後すぐに退職したのです。
会社を辞めて気づいたこと
↓退職後4ヶ月目までに気づいたこと。
会社を辞めるまでは「どうすれば会社の役に立てるのか」「どうすれば認められるか」そればかり考えていました。
でも、前の会社はそもそも「人の成果を認めない」(社長がそういうやり方)風潮があったので、基本はけなされます。何か貢献したとしても、いらない一言を言われたり。
そんな中で消耗していった私は、「自分が本当は何をしたいのか」という自分の気持ちにどんどん鈍感になっていました。
「体はまだ大丈夫だからまだやれる」そんな風に自分を騙しながら働いていたのです。
だけど、会社を辞めてみてやりたかったことが見えてきたり、会社に所属していなくても満たされることを知りました。
今はお金を稼ぐ方法を確立していない状態なので、「会社を辞めてよかったと言っても、その後はどうするの?」と思われるかもしれませんし、綺麗事のように聞こえるかもしれません。
でも、当面の生活がなんとかなるなら、仕事を辞めて頭と気持ちをリセットさせるのはとても大事なことだと思います。
ずっと走り続けられないのがわかっているなら、そのままの状態を続ければいつか壊れてしまう。私は過去に2回ほど鬱になったことがありますが、精神的に重度の不調になってからは立て直しにとても時間がかかります。
私は、今先が見えないこの状態でも、会社を辞める決断をした自分をすごいと思っています。辞めてよかったと思っています。
来年は、そんな決断をした自分を「間違っていなかった!」ともっと褒められるように、フリーランスとしての活動を頑張ります。
記事では綺麗にまとめていますが、もともとインドアな私は、会社に通う必要がなくなって引きこもり同然になりました。(先月辺りがひどかった)
先のことが不安で余計鬱っぽくなったりも…。
でも、退職してADHDを意識すること自体が減って、心が楽になりました。できないことを無理してやらなくてよくなったからです。
得意なことを伸ばす生き方がしたい
そして、今はイラストで生計を立てるためにもがいてます。
私の中で”好きと”得意”が重なるところ。
”ADHDは得意なことを伸ばしたらいい”とよく聞きますが、ほんとそうだよな、と思います。
できないこと無理してやっても、周りからはもちろん、自分で自分に”ダメ人間”のレッテルを貼ることになるからです。
もともと自己肯定感が低いADHDの人間は、自分の失敗を異常に気にします。そんな毎日を繰り返していれば、二次障害(鬱など)になってもおかしくありません。
もちろん、得意なことが収入に繋がらないパターンもあるだろうし、今の私はなんとか生活していける状況にあるのでこんなことが言えているだけと思われるかもしれません。
でも、その姿を誰かが見てくれていたら?
本気で頑張る人を応援してくれる人はいる
なんだか薄っぺらく聞こえるかもしれませんが、私がイラストを頑張ろう!と決断できたのはTwitterのおかげなんです。
今はイラスト関連の内容をメインにつぶやいていますが、Twitterを始めたのは『ADHD当事者との繋がり』『ADHDの情報取集』『自分のブログ(ADHD)のお知らせ』などが目的でした。
当然、「イラストレーターになりたい」なんて微塵も考えておらず…。
(そもそも、美大コンプレックス(美大卒だけどイラストが得意じゃない)があり、人に絵を見せるのは”恥ずかしいこと”でした)
そんな私が思いつきで『ADHDの日常』という4コマ漫画を描いてみたんです(今のイラストの元になるもの!)
「ADHDの失敗やあるあるを共感できたらいいな」となんとなく始めたのですが、この漫画に意外と反響がありました。
最初は毎回ドキドキで、「こんな下手な絵、見せるの恥ずかしい…」という気持ちと「でも、共有したい」という気持ちの葛藤がすごかったです。
でも、次第にその恥ずかしさはなくなり、「自分の漫画に反応してくれる人たちがいる」ということが嬉しくなったんです。
私は純粋に「絵を書くことが楽しい!」と思うようになりました。
それからは、ちょっとした落書きを載せてみたり、違うタッチのイラストを描いてみたり…。
そうしているうちにだんだん「るるんさんの絵、好きです!」「可愛いですね」と言ってくださる方が現れるようになりました。
フォロワーさんたちの言葉は、大げさじゃなく、当時の私を救ってくれました。
人生で初めてイラストを買ってもらった
どんどん絵を描くようになった私は、「お小遣い程度に稼げたらいいな…」と考えるようになり、ある時「イラスト販売します!」と宣言しました。
まだ価格設定なども決めておらず、本当に衝動で発言したんです。
そんな私から初めて絵を買ってくださったのが、ゆうまさん(@YumaInaura)でした。
このことがきっかけで、私は「イラストレーター」という道を本気で考えるようになりました。
すると、だんだん私の作ったものにアドバイスを下さったり、応援してくださる方も現れて…。
↑勢いで作った名刺にアドバイスを下さったくりんさん(@kurin_333
)
↑iPad欲しいと言いまくっていた私に、無料でレンタルして下さったゆうまさん(@YumaInaura)
※分割払いで購入させていただきました!
超有名なフリーランサー(イラストレーター)の高田ゲンキさん(@Genki119)がイラストのアドバイスを下さったり…
こうして少しずつ自信をつけていった私は、今のアイコンのイラストで【2000円でアイコン描きます】という企画をしました。
すると、20人近い方からご依頼があり…
「自分の絵で喜んでくれる人がいる」
ということを実感したんです。
自分が好きなこと、得意なことで喜んでもらえるのは本当に嬉しいです。
私は”ダメ人間”じゃなくなった
↑最近描いたイラスト
美大では落ちこぼれ、就職してもうまくいかず…
細かくは書きませんでしたが、私はADHDの特性による失敗に疲れ果てていました。そして、「ADHDの自分はダメ人間なんだ」と思い込んでいたのです。
でも、今はもう自分のことを”ダメ人間”なんて思いません。
「人に喜んでもらえる自分の得意なこと」を見つけたからです。
これからイラストで食っていけるかなんてわかりません。
もしかしたら、お金がなくてアルバイトとの掛け持ちになるかもしれない。
だけど、「そこそこのお給料をもらえる苦手な仕事」より、「貧乏でも心が満たされる仕事」がしたいです。
そして、私は「ADHDでも理想の働き方ができる」ってことを証明したいんです。
いつも支えてくださるみなさん、本当にありがとうございます。
沢山の方から、沢山の勇気をもらっています。
私も人に勇気を与えられる人になりたいです。
これからもよろしくお願いします。
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