ガラスの実験室-理系女子の隠された戦い- | エッセイ#1
ガラスの天井を超えて~理系女子の無視できない現実~
理系分野での女性の存在感は増しているが、まだまだ多くの障壁が残っている。
私たちは日々、性別による偏見やキャリアの機会不平等と戦っている。
理系女子が直面する困難を浮き彫りにし、その背後にある社会的、文化的な要因をと個人的な疑問を提示したい。
1.データが語る現実~理系女子の数値に隠された物語~
これは令和3年度に男女共同参画白書で公表された学校種類別進学率の推移である。
大学院(女子)の進学率を見てほしい
大学院に進んだ女子の割合はわずか全体の5.5%….
次に大学院生の中で女性の割合を見ると31.8%と院生の約3割は女性らしい
私自身の経験で見ると大学院に進学した女子は私含めて3人
80人中の3人、女子の割合は約3.3%!!!!
そのため院生の3割は女性という事実が信じられない
次に専攻別に女性の割合を見ていきたいと思う
専攻別にみると工学が圧倒的に低いのがすぐに分かる
こんなにも低いのかと笑えてくるほどw
工学専攻のデータを見て修士課程よりも博士課程が多いのは、
そもそも博士課程全体の人数が少ないのかなと勝手に推測している
ここで1回視野を広げて日本だけではなく世界に目を向けてみる
大学院の進学について世界で見るとどういう状況なのか?
OECD資料を読んでいくと日本は29位 / 38か国 [3]
低すぎる…
2.理想と現実の狭間で~理系修士課程のジレンマ~
理系の進学とキャリアを考える際、不確実な将来と経済的リスクを天秤にかけなければならない
・キャリアと家庭のバランス
研究やキャリアの追求と家庭生活のバランスを取ることは難しい
特に理系分野は長時間の実験や研究が必要な場合が多い
・性別に基づく偏見とステレオタイプ
理系分野は男性が多いため、女性は性別に基づく偏見やステレオタイプに直面することは少なからずある
スキルや実力を疑われたり、重要なプロジェクトや昇進の機会を逃す可能性も少なくはない
研究室や職場で女性が私1人だけの環境が多い
そのため疎外感を感じることが多々ある
日本の大学院の進学率が低い原因は、学費に対してそれなりの給与を貰える確証がないためであり
正直、行くメリットが無い
ただし、研究・開発職を目指すとなると修士課程卒業を必須とする企業は多い
だから工学系の大学院進学率は高い
しかし女性はどうか?
ストレートで進学しても修士課程を卒業したら24歳
博士課程まで進もうと思ったら27歳である
ワタシ自身が高校生の時、27歳の自分は結婚して子供もいると思っていた。
3.最後に~ワタシは理系で頑張る女性を応援したい~
適切に評価されていないと感じる場面は少なからずある
それはワタシが女性だからか?
考えたくもないが実力不足だからだと自分に言い聞かせてきた
男性ばかりの環境、女性ワタシ1人だけの環境
慣れとは怖いもので、自分のメンタルは強化された気がする
理系で頑張る女性をワタシは心から応援しているし
特に工学系で頑張っている女性を応援する
やはり研究&開発は楽しいとワタシ自身感じているからだ
何かを調べあげ、何かを作る、それが誰かのためになる
最高の仕事じゃないか!!!!!
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